2012年ロンドンオリンピックのサッカー競技・アジア予選

2012年ロンドンオリンピックのサッカー競技・アジア予選は、アジアサッカー連盟(AFC)所属の各チームにより競われる。

男子[編集]

前大会より1チーム多い35チームが参加する[1](前大会に比べ、中国[注 1] ならびにスリランカが加わる一方、アフガニスタンが今大会不参加)。出場枠は3.5。2011年2月から2012年3月にかけて実施される。

1次予選
前回大会の成績上位13チーム(前回大会本大会出場の4チーム、および前回大会のアジア最終予選敗退の9チーム)は1次予選を免除される。以下のチームが1次予選免除となる:
 オーストラリア  バーレーン  中華人民共和国  北朝鮮  韓国  イラク  日本  レバノン  カタール  サウジアラビア  シリア  ウズベキスタン  ベトナム
残る22チームを2チームずつ11組に分け、ホーム・アンド・アウェー方式で対戦を行う。各勝者が2次予選に進出する。
2次予選
1次予選免除の13チームと、1次予選に勝利した11チームの計24チームを2チームずつ12組に分け、ホーム・アンド・アウェー方式で対戦を行う。各勝者が最終予選に進出する。
最終予選
2次予選に勝利した12チームを4チームずつ3組に分け、ホーム・アンド・アウェー方式の2順の総当たり戦を行う。各組1位のチームが本大会出場権を得る。また各組2位のチームはアジア地区プレーオフに進出する。
アジア地区プレーオフ
最終予選の各組2位チーム(3チーム)で1順の総当たり戦(集中開催方式)を行う。1位のチームが大陸間プレーオフに進出する。
大陸間プレーオフ
アジア地区プレーオフ1位のチームは、アフリカ予選(アフリカ U-23選手権2011)4位チームと対戦し、勝利したチームが本大会出場権を得る。

1次予選[編集]

第1戦は2011年2月23日に、第2戦は同3月9日に行われた。組み合わせ抽選は2010年10月20日に行われた[2]

第1戦ホームチーム 合計
得点
第2戦ホームチーム 第1戦
結果
第2戦
結果
タイ  0 - 4  パレスチナ 0 - 3
0 - 1
(延長)
ヨルダン  3 - 0  チャイニーズタイペイ 1 - 0 2 - 0
イエメン  3 - 0  シンガポール 2 - 0 1 - 0
クウェート  5 - 0  バングラデシュ 2 - 0 3 - 0
マレーシア  2 - 0  パキスタン 2 - 0 0 - 0
アラブ首長国連邦  10 - 1  スリランカ 7 - 1 3 - 0
インド  3 - 2  ミャンマー 2 - 1 1 - 1
オマーン  7 - 2  タジキスタン 4 - 1 3 - 1
インドネシア  1 - 4  トルクメニスタン 1 - 3 0 - 1
イラン  1 - 0  キルギス 1 - 0 0 - 0
香港  7 - 0  モルディブ 4 - 0 3 - 0

タイ  0 - 3  パレスチナ
(パトチャ・ナラット 43分にゴール 43分) レポート
スパチャラサイ国立競技場バンコク
観客数: 6,000
主審: 金相宇 (韓国)

※当初のスコアは1 - 0でタイの勝利だったものの、後日この試合は没収試合(タイの0 - 3での敗戦扱い)とされた()。







イエメン  2 - 0  シンガポール
アイマン・サレフ 38分にゴール 38分
モハメド・アル=ハデル 50分にゴール 50分
レポート









アラブ首長国連邦  7 - 1  スリランカ
カリル 7分にゴール 7分54分
Rashed Essa 15分にゴール 15分22分
アル=カマーリー 38分にゴール 38分 (pen.)
Ahmed Ali 63分にゴール 63分
マブフート 66分にゴール 66分
レポート Mohamed Mahdhoom Mohamed 61分にゴール 61分






オマーン  4 - 1  タジキスタン
Al-Farsi Eid Mohammed Eid 19分にゴール 19分66分
Fahad Khamis Rashid Al-Jalaboubi 35分にゴール 35分
Mansoor Ghamil Salim Al-Naaimi 48分にゴール 48分
レポート ショフズフロフ 13分にゴール 13分 (pen)

タジキスタン  1 - 3  オマーン
Tukhtasunov 42分にゴール 42分 レポート Al Hadhri Hussain Ali Farah 49分にゴール 49分 (pen)73分
Fahad Khamis Rashid Al-Jalaboubi 52分にゴール 52分


インドネシア  1 - 3  トルクメニスタン
Titus Jhon Londouw Bonai 14分にゴール 14分 レポート Arslanmyrat Amanov 17分にゴール 17分
Aleksandr Boliyan 80分にゴール 80分
Vahyt Orazsahedov 86分にゴール 86分








タイ王国代表の失格について[編集]

タイ(ホーム)対パレスチナの試合は1 - 0でタイが勝利したが、タイが出場資格のない選手(AFC U-19選手権2008で出場停止処分を受け、その処分がまだ残っていた)を出場させていたため、試合後日に没収試合(パレスチナの3 - 0での勝利扱い)とされた。このため、当初はタイが2次予選に進出することになっていたが、代わってパレスチナが進出することとなった[5]

なおタイサッカー協会の会長は「タイに問題があったのではなく、マッチコミッショナーの問題であり、処分は受け入れ難い」と抗議している[6]

2次予選[編集]

第1戦は2011年6月19日に、第2戦は同6月23日に実施。1次予選を勝ち抜いた11チームと、1次予選免除の13チーム、計24チームで競われた。組み合わせ抽選は2011年3月30日に行われた[7][8]

第1戦ホームチーム 合計
得点
第2戦ホームチーム 第1戦
結果
第2戦
結果
カタール  4 - 2  インド 3 - 1 1 - 1
イラク  5 - 0  イラン 3 - 0 2 - 0
バーレーン  (a)2 - 2  パレスチナ 0 - 1 2 - 1
オーストラリア  7 - 0  イエメン 3 - 0 4 - 0
日本  4 - 3  クウェート 3 - 1 1 - 2
シリア  6 - 2  トルクメニスタン 2 - 2 4 - 0
北朝鮮  1 - 2  アラブ首長国連邦 0 - 1 1 - 1
韓国  4 - 2  ヨルダン 3 - 1 1 - 1
ウズベキスタン  3 - 0  香港 1 - 0 2 - 0
サウジアラビア  6 - 1  ベトナム 2 - 0 4 - 1
中華人民共和国  1 - 4  オマーン 0 - 1 1 - 3
(延長)
レバノン  1 - 2  マレーシア 0 - 0 1 - 2

カタール  3 - 1  インド
アル=ハルファン 15分にゴール 15分
アル=ハイドゥース 54分にゴール 54分
サラーハ 69分にゴール 69分
レポート ラルペクラ英語版
ジャシム・ビン・ハマド・スタジアムドーハ
観客数: 3,518
主審: モハメド・アブデルカリーム (アラブ首長国連邦)



※第1試合はイランが1-0で勝利したものの、イランが出場停止処分を受けていた選手を出場させていたことが判明したため、第2試合開始数時間前に第1試合を没収試合(イラクの3-0での勝利扱い)とすることが告知された[9]





パレスチナ  1 - 2  バーレーン
Khaled J. A. Salem 44分にゴール 44分 レポート Sayed Dhiya Saeed Ebrahim Alawi Shubbar 54分にゴール 54分
Ali Khalil Ali Abdulla Mubarak 60分にゴール 60分





















ベトナム  1 - 4  サウジアラビア
Le Van Thang 44分にゴール 44分 レポート アル=アービド 10分にゴール 10分
Saud Hamoud Y. Hassan 28分にゴール 28分
Ibrahim Hassan 57分にゴール 57分 (pen.)
Abdulrahim Mustafa M Jezawi 84分にゴール 84分







最終予選[編集]

2011年9月21日11月23日11月27日および、2012年2月5日2月22日3月14日で各チーム6試合ずつを行う。組み合わせ抽選は2011年7月7日に行われた[13][14]

組み合わせ抽選のシード順ならびにポット分けは以下の通り[15]

ポット1 ポット2 ポット3 ポット4

グループA[編集]

チーム 勝点 試合数 引分 得点 失点 得失点差
 韓国 12 6 3 3 0 8 2 +6
 オマーン 8 6 2 2 2 8 8 0
 カタール 7 6 1 4 1 6 8 -2
 サウジアラビア 3 6 0 3 3 4 8 -4








オマーン  3 - 0  カタール
(Abdul Aziz Humaid Mubarak Al-Maqbali 11分にゴール 11分) レポート (Fahad Khalfan Albulushi 88分にゴール 88分)

※当初のスコアは1-1の引き分けであったものの、カタールが出場停止処分中の選手を出場させていたことが判明したため、この試合は後日没収試合(カタールの0-3での敗戦扱い)とされた[16][17]



カタール  2 - 2  オマーン
Fahad Al-Bulushi 26分にゴール 26分
アル=ハイドゥース 86分にゴール 86分 (pen.)
レポート Abdulaziz Al-Maqbali 34分にゴール 34分
Hussain Ali Farah 76分にゴール 76分








グループB[編集]

チーム 勝点 試合数 引分 得点 失点 得失点差
 アラブ首長国連邦 14 6 4 2 0 8 2 +6
 ウズベキスタン 8 6 2 2 2 7 5 +2
 イラク 5 6 1 2 3 2 7 -5
 オーストラリア 4 6 0 4 2 0 3 -3

※イラクは2014 FIFAワールドカップ・アジア3次予選における第1節(2011年9月2日)のホームゲームにて、試合会場の安全上の問題を指摘され、同予選およびこのオリンピック予選におけるホームゲームを国外で開催するよう命じられた[18]。このため、イラクのホームゲームはカタールで実施される。



ウズベキスタン  2 - 0  イラク
Temurkhuja Abdukholiqov 71分にゴール 71分
Kenja Turaev 78分にゴール 78分
レポート






※当初のスコアは2-0でイラクの勝利であったものの、イラクが出場停止処分中の選手を出場させていたことが判明したため、この試合は後日没収試合(イラクの0-3での敗戦扱い)とされた[19]






イラク  2 - 1  ウズベキスタン
Mohammed Saad Abdullah 45+2分にゴール 45+2分 (PK)
Mustafa Ahmed Abdulameer 88分にゴール 88分
レポート ムサエフ 23分にゴール 23分





グループC[編集]

チーム 勝点 試合数 引分 得点 失点 得失点差
 日本 15 6 5 0 1 13 3 +10
 シリア 12 6 4 0 2 12 6 +6
 バーレーン 9 6 3 0 3 8 11 -3
 マレーシア 0 6 0 0 6 3 16 -13


シリア  3 - 1  バーレーン
Mohammed Fares 15分にゴール 15分
Mardek Mardkian 45分にゴール 45分54分
レポート Sayed Dhiya 85分にゴール 85分 (pen.)


バーレーン