つぼみ (アンソロジー)
『つぼみ』とは、芳文社発行の百合を題材としたアンソロジーコミック集(書籍扱いコミックス)。キャッチフレーズは「あまくてやさしい百合アンソロジー」
概要
[編集]2009年2月に年4回(2月・5月・8月・11月)刊行のアンソロジー集として創刊。コミックス扱いとされており、「まんがタイムKRコミックス GL series」として刊行されている。2010年10月発売のVol.8より偶数月刊行に変更。
2012年12月発売のvol.21をもって休刊となった。休刊後も一部の作品は『つぼみWebコミック』で継続されていた[1]。
特徴
[編集]競合他誌(2009年当時は『コミック百合姫』『コミック百合姫S』などが刊行されていた)と比べると、性的描写は控えめ。同誌で『エビスさんとホテイさん』を連載していたきづきあきら・サトウナンキによると、連載する際編集からは「寸止め」「ほんのり」「友情と恋の間」などというレクチャーを受けたという[2]。
ただし、作家陣には成人向け作品出身者を起用することもあり、連載経験者の中では大朋めがね[3]、玄鉄絢、東山翔、森永みるくなどがいる。
Webコミック
[編集]2011年12月21日より「つぼみWebコミック」が公開。原則毎月第2・第4水曜日に更新。本誌掲載作品の番外編などの漫画やWeb限定のメッセージペーパーなどを公開されていた。またWeb限定で『銭湯ハワイ』(かずといずみ)が連載されていた。
2013年5月22日、Webの更新停止と閉鎖が発表された[4]。
単行本
[編集]2010年8月より「まんがタイムKRコミックス tsubomi series」として刊行開始。原則2作品を『つぼみ』本誌と同時期に刊行。2012年8月以降は本誌の刊行がない月も発売している。同誌掲載作品が基本だが、2011年4月の袴田めら『最後の制服』(上・下巻同時刊行)は、「まんがタイムKRコミックス」として2005年〜2006年にかけて刊行された作品の新装版である。
主な掲載作品
[編集]連載中(本誌休刊時点)
[編集]- 『エデンの東戸塚』(袴田めら)
- 『神さまばかり恋をする』(一花ハナ)
- 『少女サテライト』(はみ)
- 『魚の見る夢』(小川麻衣子)
- 『前略、百合の園より 』(須河篤志)
- 『総合タワーリシチ』(あらた伊里)
- 『ベツキス』(百合原明)
- 『ひみつのレシピ』(森永みるく)
休載
[編集]- 『prism』(東山翔)[5]
連載終了
[編集]- 『エビスさんとホテイさん』(きづきあきら+サトウナンキ)
- 『エンドレスルーム』(藤が丘ユミチ)
- 『キャンディ』(鈴木有布子)
- 『Green.』(大朋めがね)
- 『くらいもり、しろいみち』(由多ちゆ)
- 『しまいずむ』(吉富昭仁)
- 『タンデムLOVER』(カサハラテツロー)
- 『トラにツバサ』(モロやん)
- 『花と星』(鈴菌カリオ)
- 『プライベートレッスン』(ナヲコ)
- 『星川銀座四丁目』(玄鉄絢)
- 『むすんでいらいて』(イコール)
- 『レンアイマンガ』(コダマナオコ)
- 『ロンリーウルフ・ロンリーシープ』(水谷フーカ)
- 『じょしけん。』(のん)
その他主な執筆漫画家
[編集]脚注
[編集]- ^ “百合アンソロジーのつぼみ休刊、単行本は継続して刊行”. コミックナタリー. (2012年12月12日) 2012年12月22日閲覧。
- ^ 『エビスさんとホテイさん』単行本あとがきより
- ^ 芳文社刊行のアンソロジー誌『らぶチュ』(一般向けだが男女の性的描写あり)にも定期的に作品を発表していた
- ^ “つぼみWebコミック、更新停止と閉鎖のおしらせ”. つぼみWeb (芳文社). (2013年5月22日) 2013年6月23日閲覧。
- ^ 休載のおしらせ
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- あまくてやさしい百合アンソロジー つぼみ(芳文社) - 閉鎖。(2013年8月31日時点でのアーカイブ)
- つぼみ | まんがタイムきららWeb