イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男
イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男 | |
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Il Divo | |
監督 | パオロ・ソレンティーノ |
脚本 | パオロ・ソレンティーノ |
製作 | アンドレア・オキピンティ ニコラ・ジュリアーノ フランチェスカ・シーマ |
製作総指揮 | フランチェスカ・ブルナッチ オリアナ・ブタカヴォーリ セヴェリーヌ・フォルトゥネ ロミーナ・フランツィーニ アリックス・グーゲンハイム アガーテ・ユベール トーマス・イエーガー |
出演者 | トニ・セルヴィッロ |
音楽 | テオ・テアルド |
撮影 | ルカ・ビガッツィ |
編集 | クリスティアーノ・トラヴァリョーリ |
製作会社 | インディゴ・フィルム ラッキー・レッド Parco Film Barter Films 他 |
配給 | ラッキー・レッド スタジオカナル 熱帯美術館[1] |
公開 | 2008年5月28日 2008年12月31日 2012年8月4日[1] |
上映時間 | 110分 |
製作国 | イタリア フランス |
言語 | イタリア語 フランス語 |
製作費 | €5,700,000[2] |
興行収入 | $8,517,653[3] $11,260,366[3] |
『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』(イル・ディーヴォ まおうとよばれたおとこ、原題:Il Divo)は、2008年のイタリア・フランス合作の伝記映画。監督はパオロ・ソレンティーノ、出演はトニ・セルヴィッロとアンナ・ボナイウートなど。権力を利用して数々の犯罪に手を染めながら、長期間にわたってイタリアの首相を務めたジュリオ・アンドレオッティの実像を描いている[4]。2008年5月23日に第61回カンヌ国際映画祭で初上映され[5]、同映画祭の審査員賞を受賞している。また、イタリア映画界最高の映画賞であるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では16部門でノミネートされ、7部門で受賞を果たしている。
日本では2009年5月2日にイタリア映画祭2009で『イル・ディーヴォ』の邦題で初上映された[6]後、2012年8月4日から『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』の邦題で一般公開された[1]。
ストーリー
[編集]1990年代初頭、第71代イタリア首相ジュリオ・アンドレオッティが自身にとって7期目の内閣を発足させる日から、大統領選への立候補と落選、マフィアとの関係や汚職の疑惑で首相の座を追われ、裁判にかけられるまでを描いている。
キャスト
[編集]- ジュリオ・アンドレオッティ: トニ・セルヴィッロ - 第71代イタリア首相。
- リビア・ダネーセ: アンナ・ボナイウート - アンドレオッティの妻。
- エウジェニオ・スカルファリ: ジュリオ・ボセッティ - ジャーナリスト。
- フランコ・エヴァンゲリスティ: フラヴィオ・ブッチ - アンドレオッティの右腕。通称「レモン」。
- パオロ・チリーノ・ポミチーノ: カルロ・ブチロッソ - 財務大臣。通称「大臣」。
- サルヴォ・リマ: ジョルジョ・コランジェリ - 国会議員。通称「閣下」。
- マリオ・カンチアーニ: アルベルト・クラッコ - 司祭。アンドレオッティの告解を受ける。
- エネア女史: ピエラ・デッリ・エスポスティ - アンドレオッティの秘書。
- ミーノ・ペコレッリ: ロレンツォ・ジョイエッリ - 暗殺されたジャーナリスト。
- アルド・モーロ: パオロ・グラツィオージ - 元首相。1978年に誘拐され殺害された。
- ヴィットリオ・スバルデッラ: マッシモ・ポポリツィオ - 国会議員。通称「シャーク」。
- ジュゼッペ・チャッラピーコ: アルド・ラッリ - 実業家。通称「チアッラ」。
- フィオレンツォ・アンジェリーニ: アキーレ・ブルニーニ - 枢機卿。通称「健全」。
作品の評価
[編集]映画批評家によるレビュー
[編集]Rotten Tomatoesによれば、批評家の一致した見解は「このイタリアの政治スリラーで描かれている腐敗の複雑な関係は、外国人には難しいかもしれないが、ビジュアルと陰謀は同じくらい説得力があり、スリリングである。」であり、50件の評論のうち、高く評価しているのは92%にあたる46件で、平均点は10点満点中7.51点となっている[7]。 Metacriticによれば、17件の評論の全てが高く評価しており、平均点は100点満点中81点となっている[8]。
受賞歴
[編集]賞 | 部門 | 対象 | 結果 |
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カンヌ国際映画祭 | 審査員賞 | 受賞 | |
アカデミー賞 | メイクアップ賞 | アルド・シニョレッティ ヴィットリオ・ソダーノ | ノミネート |
ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞 | 作品賞 | ノミネート | |
監督賞 | パオロ・ソレンティーノ | ||
脚本賞 | パオロ・ソレンティーノ | ||
プロデューサー賞 | アンドレア・オキピンティ ニコラ・ジュリアーノ フランチェスカ・シーマ マウリツィオ・コッポレッチア | ||
主演男優賞 | トニ・セルヴィッロ | 受賞 | |
助演女優賞 | ピエラ・デッリ・エスポスティ | ||
助演男優賞 | カルロ・ブチロッソ | ノミネート | |
撮影賞 | ルカ・ビガッツィ | 受賞 | |
音楽賞 | テオ・テアルド | ||
美術賞 | リノ・フィオリート | ノミネート | |
衣裳デザイン賞 | ダニエラ・チャンチョ | ||
メイクアップ賞 | ヴィットリオ・ソダーノ | 受賞 | |
ヘアデザイン・スタイリング賞 | アルド・シグノレッティ | ||
編集賞 | クリスティアーノ・トラヴァリョーリ | ノミネート | |
音響賞 | エマヌエーレ・チェチェーレ | ||
視覚効果賞 | ニコラ・スガンガ ロドルフォ・ミリャーリ | 受賞 | |
ナストロ・ダルジェント賞 | 最優秀作品監督賞 | パオロ・ソレンティーノ | 受賞 |
製作者賞 | ファヴィオ・コンヴェルシ マウリツィオ・コッポレッチア ニコラ・ジュリアーノ アンドレア・オキピンティ フランチェスカ・シーマ | ||
脚本賞 | パオロ・ソレンティーノ | ||
主演男優賞 | トニ・セルヴィッロ | ||
助演女優賞 | アンナ・ボナイウート | ノミネート | |
撮影賞 | ルカ・ビガッツィ | ||
美術賞 | リノ・フィオリート | ||
編集賞 | クリスティアーノ・トラヴァリョーリ | ||
音響賞 | エマヌエーレ・チェチェーレ |
出典
[編集]- ^ a b c “イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男”. KINENOTE. 2013年5月28日閲覧。
- ^ “Il divo (2008)” (英語). IMDb. 2020年7月10日閲覧。
- ^ a b “Il Divo” (英語). Box Office Mojo. 2020年7月10日閲覧。
- ^ “イル・ディーヴォ−魔王と呼ばれた男−”. WOWOW. 2013年5月28日閲覧。
- ^ “Il divo: La spettacolare vita di Giulio Andreotti (2008) - Release dates” (英語). IMDb. 2013年5月28日閲覧。
- ^ “作品情報”. イタリア映画祭2009. 朝日新聞社. 2013-0528閲覧。
- ^ "Il Divo". Rotten Tomatoes (英語). 2020年7月10日閲覧。
- ^ "Il Divo" (英語). Metacritic. 2020年7月10日閲覧。