オオガーターヘビ

オオガーターヘビ
オオガーターヘビ
オオガーターヘビ Thamnophis gigas
保全状況評価[1]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : ヘビ亜目 Serpentes
: ユウダ科 Natricidae
: ガーターヘビ属 Thamnophis
: オオガーターヘビ T. gigas
学名
Thamnophis gigas
Fitch, 1940
和名
オオガーター
オオガーターヘビ
英名
Giant garter snake

オオガーターヘビThamnophis gigas)は、ユウダ科ガーターヘビ属に分類されるヘビ。

分布

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アメリカ合衆国カリフォルニア州南部のサクラメント渓谷サン・ホアキン渓谷固有種

形態

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種小名gigasは「巨大な」の意で、和名や英名(giant=巨大な)と同義。背面の鱗には筋状の隆起(キール)がある。胴体中央部の斜めに列になった背面の鱗の数(体列鱗数)は19か21。背面の体色は暗褐色や緑褐色で、淡褐色や明褐色の3本の縦縞が入るが縦縞が不鮮明な個体もいる。

総排出口までの腹面にある幅の広い鱗の数(腹板数)はオスが157-168、メスが150-164。総排出口から後部の鱗の数(尾下板数)はオスが左右に73-81ずつ、メスは65-73ずつ。

生態

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底質が泥のなどの止水域に生息する。あまり水辺から離れることはない。昼行性だが、夏季の気温が高い日は日中は朽ち木や他の動物が彫った巣穴で休み薄明薄暮時に活動する。

食性は動物食で、魚類両生類などを食べる。

繁殖形態は卵胎生で、7-9月に1回に平均23頭の幼蛇を産む。オスは生後3年、メスは生後5年で性成熟するとされる。

人間との関係

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開発による生息地の破壊や、人為的に移入された魚による幼蛇の食害などにより生息数は減少している。

関連項目

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参考文献

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  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』、講談社2000年、214頁。
  • クリス・マティソン 『ヘビ大図鑑』 監訳千石正一、緑書房、2000年、175頁。
  1. ^ Hammerson, G.A. (2007). "Thamnophis gigas". IUCN Red List of Threatened Species. Version 2013.2. International Union for Conservation of Nature. 2014年3月5日閲覧