オリバー・ストーン

オリバー・ストーン
Oliver Stone
Oliver Stone
本名 William Oliver Stone
生年月日 (1946-09-15) 1946年9月15日(78歳)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニューヨーク州ニューヨーク
職業 映画監督、脚本家、映画プロデューサー
活動期間 1974年 -
配偶者 レバノンの旗 レバノンNajwa Sarkis (1971-1977)[1]
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 Elizabeth Stone (1981-1993)
大韓民国の旗 韓国チョン・ソンジョン (1996-)
主な作品
監督
プラトーン
ウォール街』シリーズ
7月4日に生まれて
ドアーズ
JFK
ナチュラル・ボーン・キラーズ
アレキサンダー
ワールド・トレード・センター
野蛮なやつら/SAVAGES
スノーデン
脚本
ミッドナイト・エクスプレス
コナン・ザ・グレート
スカーフェイス
エビータ
製作・製作総指揮
ラリー・フリント
誘導尋問
受賞
アカデミー賞
監督賞
1986年プラトーン
1989年7月4日に生まれて
脚色賞
1978年ミッドナイト・エクスプレス
ヴェネツィア国際映画祭
審査員特別賞
1994年ナチュラル・ボーン・キラーズ
ベルリン国際映画祭
銀熊賞(監督賞)
1987年『プラトーン』
名誉金熊賞
1990年
英国アカデミー賞
監督賞
1987年『プラトーン』
エミー賞
作品賞(テレビ映画部門)
1995年誘導尋問
ゴールデングローブ賞
監督賞
1986年『プラトーン』
1989年『7月4日に生まれて』
1991年JFK
脚本賞
1978年『ミッドナイト・エクスプレス』
1989年『7月4日に生まれて』
作品賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)
1995年『誘導尋問』
日本アカデミー賞
最優秀外国語作品賞
1987年『プラトーン』
1992年『JFK』
ブルーリボン賞
外国語作品賞
1992年『JFK』
その他の賞
ハリウッド映画賞
監督賞
2006年ワールド・トレード・センター
備考
ハリウッド名声の歩道
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サイン

オリバー・ストーンOliver Stone1946年9月15日 - )は、アメリカ合衆国映画監督映画プロデューサー脚本家

ベトナム帰還兵である自身の1年間の実体験を活かし、ベトナム戦争とそれが人間に与えた影響を描いた『プラトーン』で一躍有名になった。

経歴

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ニューヨーク州ニューヨーク市出身[2]。父ルイスはウォール街で成功を収めたユダヤ系の株式仲買人で、母はフランス系のカトリック教徒であった。折衷案として米国聖公会で育つ[3][4](しかし、のちに仏教徒となった)。イェール大学で1年間学ぶが、中退してベトナム共和国に赴き、英語を教えるなどして半年程過ごす。帰国後復学するが、再び中退している。

1967年からアメリカ合衆国陸軍に従軍し、ベトナム戦争を経験。空挺部隊に所属し、LRRPと呼ばれる偵察隊に加わっていた。この任務は特殊部隊的な側面を持ち、死傷率がもっとも高かった部隊のひとつである。

除隊後にニューヨーク大学マーティン・スコセッシに師事し映画制作を学んだが、しばらくはシナリオが売れないなどスランプの時期が続いたが、1974年ホラー映画邪悪の女王英語版』(日本ではVHSスルー、原題:Seizure、あるいはQueen of Evil)で長編監督デビュー[5]。脚本を担当した1978年の『ミッドナイト・エクスプレス』で、アカデミー脚色賞を受賞。『コナン・ザ・グレート』(82)、『スカーフェイス』(83)などの脚本で頭角を現す。

プラトーン』『7月4日に生まれて』の2作品でアカデミー監督賞を2度受賞する。その他の代表作には『ウォール街』『JFK』『天と地』『ナチュラル・ボーン・キラーズ』『ニクソン』『スノーデン』など。

特に『プラトーン』は、自身のベトナム戦争での体験がベースになっていると言われ、戦争という異常な状況下で人間はいかに醜く残酷になるか、そしていかに戦争が非人道的なものであるかを痛烈に訴えている。これらの作品についてはアメリカ国内では賛否が大きく、特にオリバー・ストーンと同じ世代ではその傾向が顕著である。

日本への来日の際、ストーンは広島市長崎市沖縄県を訪れ、原爆資料館や米軍基地反対の沖縄住民の元を訪れた。沖縄ではジャーナリストのジョン・ミッチェルが同行した。

2017年、米国家安全保障局盗聴を告発したエドワード・スノーデンを描いた映画『スノーデン』が公開された際、「日本や韓国、北大西洋条約機構(NATO)などアメリカの同盟国と言われる国々は、僕は現実には同盟国ではなく "アメリカに人質を取られた国" だと思っている」と語った[6]

人物

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JFK』『ニクソン』『ブッシュ』と現職・元アメリカ合衆国大統領をテーマにした映画を3本製作している。

映画監督を志す前は、19歳の時に小説を書いたりもした。

私生活では3度の結婚歴があり、2度目の妻エリザベス(1993年に離婚)は『トーク・レディオ』『ドアーズ』『JFK』および『天と地』で "Naijo no Ko(内助の功)"とクレジットされた。1984年に生まれた息子は、俳優となって父の作品に出演している。

2008年アメリカ合衆国大統領選挙では民主党候補のバラク・オバマ候補を支持していた。2012年アメリカ合衆国大統領選挙の時は共和党から出馬していたリバタリアンロン・ポール候補を支持していたが、ミット・ロムニーが共和党指名を勝ち取った為、オバマ支持に回った。2016年バーニー・サンダースジル・スタインを支持した。2024年アメリカ合衆国大統領選挙の前に行われている、ドナルド・トランプに対する訴追については「政治的なもの」と批判しトランプに同情しつつも投票はしないという一方、ジョー・バイデンも「戦争屋」と批判して、だれにも投票しないと語った[7]

プーチン、親ロシア的態度を示しており、2014年ウクライナ騒乱を題材とした、ストーンが行ったインタビューで構成されている『ウクライナ・オン・ファイヤー』は「ロシアのプロパガンダ」とウクライナ、西側で批判された。ストーンがプーチンに対して行ったインタビュー『オリバー・ストーン オン プーチン』は、「あまりにプーチン寄り」「プーチン氏への質問というより、(プーチンに対するストーンの)オマージュ」と批判された[8][9]

1967年にベトナム戦争に志願し、翌1968年に除隊した後、メキシコで麻薬におぼれ、ヘロイン所持で逮捕されたが父親に保釈金2500ドルを出してもらって釈放してもらった[10]1999年マリファナ所持で逮捕、2005年にもマリファナ所持と飲酒運転で再び逮捕されている[11][12]。2008年には自身の映画を撮影中に自身のスタッフ三人と俳優二人が喧嘩して逮捕されている[13]

ウルトラマンガイア』に注目し「是非ともハリウッドで映画化させてほしい」とFAXを送ったことがある[14]


主な作品

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監督

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テレビ

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製作・製作総指揮

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テレビ

脚本

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自作への出演

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  • 『キラーハンド』 バム役
  • 『プラトーン』 爆死する司令官役
  • 『ウォール街』 トレーダー役
  • 『7月4日に生まれて』 レポーター役
  • 『ドアーズ』 UCLAの教授
  • 『ニクソン』 ナレーター
  • 『エニイ・ギブン・サンデー』 タグ

他にも俳優としての出演作が有る。『JFK』以降「政府の陰謀」というと引き合いに出されるようになり、『メン・イン・ブラック2』でも陰謀に関連付けられビデオ店の等身大パネルで顔を見せている。また『デーヴ』では自らオリバー・ストーンを演じ、陰謀説を唱えてラリー・キングに窘められるというパロディもこなした。

著作

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  • 『オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史: 1 二つの世界大戦と原爆投下』 2013年、早川書房ISBN 4152093676
  • 『オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史: 2 ケネディと世界存亡の危機』 2013年、早川書房ISBN 4152093722
  • 『オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史: 3 帝国の緩やかな黄昏』 2013年、早川書房ISBN 415209379X

脚注

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出典

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  1. ^ https://www.theguardian.com/film/2010/jul/18/oliver-stone-chavez-wall-street
  2. ^ 現代外国人名録2016,367日誕生日大事典. “オリバーストーンとは? 意味や使い方”. コトバンク. 2024年9月19日閲覧。
  3. ^ The religion of director Oliver Stone
  4. ^ washingtonpost.com: OLIVER STONE'S MOTHER LODE”. www.washingtonpost.com. 2024年9月19日閲覧。
  5. ^ オリバー・ストーン:プロフィール・作品情報・最新ニュース”. 映画.com. 2024年9月19日閲覧。
  6. ^ 日本は「同盟国」ではなく「人質を取られた国」:映画『スノーデン』オリヴァー・ストーン監督インタビュー”. ハフポスト (2017年2月16日). 2021年1月10日閲覧。
  7. ^ トランプ氏に対する司法闘争「ばかげている」 オリヴァー・ストーン監督”. 時事ドットコム (2024年3月14日). 2024年5月29日閲覧。
  8. ^ オリバー・ストーンの甘すぎるプーチンインタビューと、その重すぎる代償”. Newsweek日本版 (2022年5月23日). 2024年5月29日閲覧。
  9. ^ Lloyd, John「コラム:O・ストーン監督らによる「プーチン礼賛」の問題点」『ロイター』2017年6月23日。2024年5月29日閲覧。
  10. ^ http://soe006.tm.land.to/cinema/stone01.html
  11. ^ オリバー・ストーン、ドラッグ&飲酒運転で逮捕 : 映画ニュース”. 映画.com. 2024年9月19日閲覧。
  12. ^ オリバー・ストーン監督、新作はマリファナをめぐるサスペンス”. GQ JAPAN (2011年5月6日). 2024年9月19日閲覧。
  13. ^ https://web.archive.org/web/20170113130140/http://www.mtvjapan.com/news/cinema/10534
  14. ^ ハイパーホビーPRESENTS キャラクターランド vol.6 2016, p. 85, 「ウルトラマンティガ放送開始20年 笈田雅人インタビュー」.
  15. ^ “スノーデンはなぜ告発を決めたのか?オリヴァー・ストーン最新作が公開決定”. 映画ナタリー. (2016年9月15日). https://natalie.mu/eiga/news/201909 2016年9月15日閲覧。 

関連文献

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外部リンク

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