カール・ウェザース

カール・ウェザース
Carl Weathers
生誕 1948年1月14日
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ルイジアナ州ニューオーリンズ
死没 (2024-02-01) 2024年2月1日(76歳没)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ロサンゼルス
職業 アメフト選手、俳優
代表作 映画
ロッキー』シリーズ
プレデター
アクション・ジャクソン/大都会最前線
テレビドラマ
マンダロリアン
アメリカンフットボール経歴
基本情報
ポジション ラインバッカー
身長: 6' 2" =約188cm
体重: 220 lb =約99.8kg
経歴
大学 サンディエゴ州立大学
ドラフト外 1970年
初出場年 1970年
初出場チーム オークランド・レイダース
所属歴
1970-1971 オークランド・レイダース
1971-1973 BCライオンズ
NFL 通算成績
出場試合数 8試合
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

カール・ウェザースCarl Weathers, 1948年1月14日 - 2024年2月1日)は、アメリカ合衆国ルイジアナ州ニューオーリンズ出身の俳優である。俳優になる前はフットボールの選手であった。

経歴

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ロングビーチ工業高校在籍時からフットボールの名選手として名を馳せ、奨学金を経てサンディエゴ州立大学へ進学。大学卒業後にオークランド・レイダースブリティッシュ・コロンビア・ライオンズラインバッカーとしてプレーした。1974年に本格的に俳優に転進するために引退。

俳優として数本のテレビドラマに出演した後、『女記者フライデー/謎の暗殺計画』で映画デビューを果たす。ウェザースの名が有名になったのは1976年公開の映画『ロッキー』である。無敵のヘビー級チャンピオンであるアポロ・クリードを演じたウェザースの演技と身体能力は高く評価され、『ロッキー4/炎の友情』で壮絶な最期を遂げるまでの以後3本の続編において、主人公のライバルにして親友という重要な役どころを演じきった[1]

主演と脚本を兼任したシルヴェスター・スタローンとのオーディションを兼ねた本格的な打ち合いの中で、主役のスタローンの頭にコブができるほどパンチを当てたうえ、「もっと本格的なボクサーならきちんとしたボクシングができた」と言い放ったが、監督のジョン・G・アヴィルドセンが「彼が主役で、脚本も彼が書いたんだ」と説明するとウェザースは「大丈夫。きっと回復するさ」と開き直り現場の笑いを誘ったというエピソードがある。このウェザースの人柄がアポロ役に相応しいとスタローンは考え、ウェザースが役を勝ち取る事となった。このエピソードやウェザースによる作品解説(一部)などは『ロッキー』のDVDで聴くことができる。

1987年の映画『プレデター』では、ディロン役でアーノルド・シュワルツェネッガーと共演を果たす。その後はアクションサスペンスSFコメディなど幅広いジャンルの作品に出演し実績を重ねている。

また、俳優以外にもBig Brothers Big Sisters of Americaアメリカオリンピック委員会の委員としても活動している。

2024年2月1日、ロサンゼルスの自宅で睡眠中に死去。76歳没[2][3][4]。死因は公表されていない[1]。訃報に対し、俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーは自身のX(旧ツイッター)で「カール・ウェザースはいつだって伝説の選手だ。並外れたアスリートであり、素晴らしい俳優であり、偉大な人間だ。彼がいなければ『プレデター』は作れなかった」「撮影現場でもそれ以外でも、彼と一緒にいる時間はすべて純粋な喜びだった」などと追悼。インスタグラムではストーリーで「プレデター」の一場面とみられる画像をアップした[1]。同様にシルヴェスター・スタローンも、『ロッキー3』(82年)の有名なラストシーンとして知られるロッキーとアポロのファイトシーンが描かれたバーの壁を前に、「とてつもなく悲しい日になってしまった。カール・ウェザースは私の人生の成功になくてはならない存在だった」と語る動画をインスタグラムに投稿。「私の成功において不可欠な部分を占めていた。彼の人生に関われたことは光栄」「、体格、パワー、運動能力、そして最も重要なのは彼の。すべてにおいて素晴らしかった。彼がいなかったら、『ロッキー』はなかった」と沈痛な面持ちで語り、人柄や卓越した才能を称賛。「彼は魔法のようだった。彼の人生の一部になれたことは本当に幸運だった。アポロ、パンチを打ち続けてくれ」と締めくくり、追悼のメッセージを送った[5]SNSでも日本の映画ファンが盛んに反応。「アポロという最強の相手、かつ掛け替えのない盟友がいたからこそ、ロッキーは名作」「ロッキーもプレデターも、彼なしでは語れないよね」「シルベスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガーの二大スターと堂々と渡り合った名バイプレイヤー」などと名作の数々を列挙しながら、悼む声が相次いだ[1]

主な出演作品

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2015年

日本語吹替は、主に内海賢二が担当している。

映画

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公開年 邦題
原題
役名 備考
1973 ダーティハリー2
Magnum Force
クレジットなし
1975 女記者フライデー/謎の暗殺計画
Friday Foster
ヤーブロ
1976 ロッキー
Rocky
アポロ・クリード
1977 未知との遭遇
Close Encounters of the Third Kind
ロイを問い詰めるMP 初公開版のみ収録、特別編以降カット
タッチダウン
Semi-Tough
ドリーマー・テイタム
戦慄!病院襲撃
The Hostage Heart
ベイトマン・フック テレビ映画
1978 ナバロンの嵐
Force 10 From Navarone
ウィーヴァー軍曹
バミューダの謎/魔の三角水域に棲む巨大モンスター!
The Bermuda Depths
エリック テレビ映画
1979 ロッキー2
Rocky II
アポロ・クリード
1981 デス・ハント
Death Hunt
ジョージ・ワシントン・リンカーン・”サンドッグ”・ブラウン
1982 ロッキー3
Rocky III
アポロ・クリード
1985 ロッキー4/炎の友情
Rocky IV
1986 新・手錠のままの脱獄
The Defiant Ones
カレン・モンロー テレビ映画
1987 プレデター
Predator
アル・ディロン大佐
アクション・ジャクソン/大都会最前線
Action Jackson
ジェリコー・ジャクソン巡査部長
1988 黒豹刑事ブレイカー
Braker
ハリー・ブレイカー テレビ映画
1992 ハリケーン・スミス
Hurricane and Smith / Dead on Delivery
ビリー“ハリケーン”・スミス
1995 オプ・センター
OP Center
マイク・ロジャース将軍 テレビ映画
1996 俺は飛ばし屋/プロゴルファー・ギル
Happy Gilmore
デリック“チャブス”・ピーターソン
1997 シャドー・ウォリアーズ/地獄の要塞
Shadow Warriors: Assault on Devil's Island
ロイ・ブラウン テレビ映画
1999 シャドー・ウォリアーズ II/地獄の化学兵器
Shadow Warriors II: Hunt for the Death Merchant
テレビ映画
2000 リトル★ニッキー
Little Nicky
デリック“チャブス”・ピーターソン
2004 バルト 大空に向かって
Balto III: Wings of Change
カービィ アニメ映画、声の出演
2005 宇宙戦争2008
Alien Siege
スカイラー将軍 テレビ映画
2007 鉄板スポーツ伝説
The Comebacks
フレディ・ワイズマン
2012 バトル・オブ・パシフィック
American Warships
マクラケン将軍 テレビ映画
2015 クリード チャンプを継ぐ男
Creed
アポロ・クリード 回想シーン
2019 トイ・ストーリー4
Toy Story 4
コンバット・カール アニメ映画、声の出演
2021 ロッキーVSドラゴ ROCKY IV
Rocky IV: Rocky vs. Drago
アポロ・クリード 『ロッキー4/炎の友情』の再構築版

テレビドラマ

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公開年 邦題
原題
役名 備考
1986 マッチョ刑事
Fortune Dane
フォーチュン・デーン 主演、5エピソード
2003-2005 ブル〜ス一家は大暴走!
Arrested Development
カール・ウェザース 4エピソード
2003&2007 ザ・シールド ルール無用の警察バッジ
The Shield
ジョー・クラーク 2エピソード
2008 ER緊急救命室
ER
ルイ・テイラー 1エピソード
2016 Colony
Colony
ボルトン“ボー”・ミラー 7エピソード
2016-2017 シカゴ・ファイア
Chicago Fire
マーク・ジェフリーズ州検事 2エピソード
シカゴ P.D.
Chicago P.D.
4エピソード
2017 Chicago Justice
Chicago Justice
主演、13エピソード
2018 LAW & ORDER:性犯罪特捜班
Law & Order: Special Victims Unit
1エピソード
私立探偵マグナム
Magnum P.I.
ダン・ソーヤー 1エピソード
2019-2023 マンダロリアン
The Mandalorian
グリーフ・カルガ 10エピソード、2エピソードで監督も

脚注

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外部リンク

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