ケイデンスコール (競走馬)
ケイデンスコール | ||||||||||||
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第70回朝日杯フューチュリティステークス出走時 (2018年12月16日、阪神競馬場) | ||||||||||||
欧字表記 | Cadence Call[1] | |||||||||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||||||||
性別 | 牡[1] | |||||||||||
毛色 | 鹿毛[1] | |||||||||||
生誕 | 2016年2月11日(8歳)[1] | |||||||||||
抹消日 | 2022年12月15日[2] | |||||||||||
父 | ロードカナロア[1] | |||||||||||
母 | インダクティ[1] | |||||||||||
母の父 | ハーツクライ[1] | |||||||||||
生国 | 日本(北海道安平町)[1] | |||||||||||
生産者 | ノーザンファーム[1] | |||||||||||
馬主 | (有)サンデーレーシング[1] | |||||||||||
調教師 | 安田隆行(栗東)[1] | |||||||||||
競走成績 | ||||||||||||
生涯成績 | 26戦4勝[1] | |||||||||||
獲得賞金 | 2億1952万1000円[1] | |||||||||||
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ケイデンスコール(欧字名:Cadence Call、2016年2月11日 - )は、日本の競走馬[1]。主な勝ち鞍は2018年の新潟2歳ステークス、2021年のマイラーズカップ、京都金杯。
馬名の意味は、軍隊で訓練時に唱和される行進曲、訓練歌。
戦績
[編集]2歳(2018年)
[編集]6月30日、中京競馬場での2歳新馬戦でデビューし、アドマイヤマーズの2着。2戦目で初勝利を挙げ[3]、続く新潟2歳ステークスも直線外から差し切って重賞勝ちを果たし、父ロードカナロアも管理した安田隆行にとっては、同産駒で初の重賞勝ちとなった[4]。秋は初戦に予定していた東京スポーツ杯2歳ステークスを挫跖の影響で回避し[5]、ぶっつけで朝日杯フューチュリティステークスに出走も13着に終わった[6]。
3歳 - 4歳(2019年 - 2020年)
[編集]3歳を迎え、初戦の毎日杯で4着としたあとNHKマイルカップではアドマイヤマーズの2着に入ったが、その後しばらくは3着以内に入らない成績を重ねた。
5歳(2021年)
[編集]5歳初戦の京都金杯は12番人気で迎えたが、レースではインコースを立ち回ってピースワンパラディを4分の3馬身退けて、重賞2勝目を挙げた[7]。中山記念でもヒシイグアスの2着に入り、4月のマイラーズカップでは当初騎乗予定の岩田康誠が藤懸貴志への不適切行為による騎乗停止で古川吉洋に乗り替わり、レースでは好位からの競馬を制して重賞3勝目とした[8][9]。優先出走権を得て出走の安田記念は10着に終わった。夏は休養を取り、秋初戦となった毎日王冠は9着、11月21日のマイルチャンピオンシップは10着、12月25日の阪神カップでは9着と惜敗続きに終わった。
6歳(2022年)
[編集]6歳初戦として出走した東京新聞杯では13着、その後も二桁着順が続いた。唯一のダート戦となった11月12日の武蔵野ステークスで殿負けしたのを最後に、12月15日付けで競走馬登録を抹消し現役を引退した。引退後は岡山県真庭市の蒜山ホースパークで乗馬となる[2]。
競走成績
[編集]以下の内容は、JBISサーチ[10]およびnetkeiba.com[11]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 | 枠 番 | 馬 番 | オッズ (人気) | 着順 | タイム (上がり3F) | 着差 | 騎手 | 斤量 [kg] | 1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2018. 6.30 | 中京 | 2歳新馬 | 芝1600m(良) | 8 | 8 | 8 | 5.4 (3人) | 2着 | 1:37.7(33.1) | 0.0 | 福永祐一 | 54 | アドマイヤマーズ | 464 | |
7.29 | 新潟 | 2歳未勝利 | 芝1600m(良) | 11 | 6 | 7 | 1.1 (1人) | 1着 | 1:34.3(33.7) | -0.2 | 福永祐一 | 54 | (シャドウセッション) | 458 | |
8.26 | 新潟 | 新潟2歳S | GIII | 芝1600m(稍) | 11 | 6 | 6 | 2.4 (1人) | 1着 | 1:35.5(33.1) | -0.0 | 石橋脩 | 54 | (アンブロークン) | 462 |
12.26 | 阪神 | 朝日杯FS | GI | 芝1600m(良) | 15 | 6 | 11 | 11.2 (4人) | 13着 | 1:36.0(34.6) | 2.1 | C.デムーロ | 55 | アドマイヤマーズ | 468 |
2019. 3.23 | 阪神 | 毎日杯 | GIII | 芝1800m(良) | 13 | 4 | 5 | 14.3 (7人) | 4着 | 1:47.4(33.9) | 0.2 | 北村友一 | 57 | ランスオブプラーナ | 466 |
5. 5 | 東京 | NHKマイルC | GI | 芝1600m(良) | 18 | 8 | 18 | 87.7(14人) | 2着 | 1:32.5(33.6) | 0.1 | 石橋脩 | 57 | アドマイヤマーズ | 460 |
8.11 | 新潟 | 関屋記念 | GIII | 芝1600m(良) | 17 | 2 | 3 | 4.8 (2人) | 14着 | 1:33.3(33.5) | 1.2 | 石橋脩 | 53 | ミッキーグローリー | 462 |
11.23 | 東京 | キャピタルS | L | 芝1600m(不) | 17 | 6 | 12 | 16.3 (5人) | 17着 | 1:37.9(36.8) | 2.1 | 北村友一 | 55 | ドーヴァー | 474 |
2020. 2. 9 | 東京 | 東京新聞杯 | GIII | 芝1600m(良) | 16 | 4 | 7 | 26.4 (9人) | 11着 | 1:33.6(33.2) | 0.6 | 石橋脩 | 56 | プリモシーン | 468 |
3.15 | 中京 | 金鯱賞 | GII | 芝2000m(良) | 12 | 1 | 1 | 111.3(10人) | 7着 | 2:02.5(34.0) | 0.9 | 中谷雄太 | 56 | サートゥルナーリア | 464 |
5.10 | 新潟 | 新潟大賞典 | GIII | 芝2000m(良) | 16 | 8 | 15 | 25.1(12人) | 12着 | 1:59.9(35.8) | 1.3 | 中谷雄太 | 56 | トーセンスーリヤ | 466 |
10. 4 | 中京 | ポートアイランドS | L | 芝1600m(良) | 16 | 6 | 11 | 18.8 (8人) | 11着 | 1:33.9(34.4) | 0.9 | 岩田康誠 | 58 | ドナウデルタ | 468 |
10.18 | 新潟 | 信越S | L | 芝1400m(良) | 16 | 5 | 10 | 24.9(11人) | 5着 | 1:21.4(33.9) | 0.5 | 吉田隼人 | 56 | ジャンダルム | 470 |
11.15 | 東京 | オーロC | L | 芝1400m(良) | 17 | 4 | 8 | 8.0 (4人) | 6着 | 1:21.7(34.2) | 0.3 | 岩田康誠 | 56 | プールヴィル | 468 |
2021. 1. 5 | 中京 | 京都金杯 | GIII | 芝1600m(良) | 16 | 1 | 2 | 43.3(12人) | 1着 | 1:33.1(34.0) | -0.1 | 岩田康誠 | 56 | (ピースワンパラディ) | 472 |
2.28 | 中山 | 中山記念 | GII | 芝1800m(良) | 14 | 3 | 4 | 15.8 (5人) | 2着 | 1:44.9(34.2) | 0.0 | 岩田康誠 | 56 | ヒシイグアス | 472 |
4.25 | 阪神 | マイラーズC | GII | 芝1600m(良) | 15 | 3 | 5 | 5.2 (2人) | 1着 | 1:31.4(33.8) | -0.2 | 古川吉洋 | 56 | (アルジャンナ) | 470 |
6. 6 | 東京 | 安田記念 | GI | 芝1600m(良) | 14 | 7 | 12 | 14.7 (5人) | 10着 | 1:32.6(33.9) | 0.9 | 岩田康誠 | 58 | ダノンキングリー | 470 |
10.10 | 東京 | 毎日王冠 | GII | 芝1800m(良) | 13 | 7 | 10 | 16.6 (5人) | 9着 | 1:45.8(34.6) | 1.0 | 岩田康誠 | 57 | シュネルマイスター | 474 |
11.21 | 阪神 | マイルCS | GI | 芝1600m(良) | 16 | 3 | 6 | 83.7(12人) | 10着 | 1:33.3(33.2) | 0.7 | 岩田康誠 | 57 | グランアレグリア | 474 |
12.25 | 阪神 | 阪神C | GII | 芝1400m(良) | 18 | 7 | 15 | 23.4 (9人) | 9着 | 1:21.2(34.2) | 0.9 | 岩田康誠 | 57 | グレナディアガーズ | 478 |
2022. 2. 6 | 東京 | 東京新聞杯 | GIII | 芝1600m(良) | 15 | 4 | 7 | 66.5(13人) | 13着 | 1:34.1(36.0) | 1.8 | 石橋脩 | 59 | イルーシヴパンサー | 478 |
4.24 | 阪神 | マイラーズC | GII | 芝1600m(稍) | 15 | 8 | 15 | 46.9(12人) | 15着 | 1:45.3(46.2) | 2.0 | 岩田康誠 | 57 | ソウルラッシュ | 474 |
8.21 | 札幌 | 札幌記念 | GII | 芝2000m(良) | 16 | 8 | 15 | 284.3(14人) | 14着 | 2:03.6(38.1) | 2.4 | 古川吉洋 | 57 | ジャックドール | 470 |
10.29 | 阪神 | スワンS | GII | 芝1400m(良) | 18 | 5 | 9 | 165.7(15人) | 14着 | 1:21.0(34.3) | 1.2 | 北村友一 | 56 | ダイアトニック | 478 |
11.12 | 東京 | 武蔵野S | GIII | ダ1600m(良) | 16 | 8 | 16 | 196.2(16人) | 16着 | 1:37.9(36.9) | 2.3 | H.ドイル | 57 | ギルデッドミラー | 474 |
血統表
[編集]ケイデンスコールの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ミスタープロスペクター系 | [§ 2] | ||
父 ロードカナロア 2008 鹿毛 | 父の父 キングカメハメハ2001 鹿毛 | Kingmambo | Mr. Prospector | |
Miesque | ||||
*マンファス | *ラストタイクーン | |||
Pilot Bird | ||||
父の母 レディブラッサム1996 鹿毛 | Storm Cat | Storm Bird | ||
Terlingua | ||||
*サラトガデュー | Cormorant | |||
Super Luna | ||||
母 インダクティ 2008 黒鹿毛 | ハーツクライ 2001 鹿毛 | *サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | ||||
アイリッシュダンス | *トニービン | |||
*ビユーパーダンス | ||||
母の母 ホールオブフェーム1991 黒鹿毛 | *アレミロード | Tom Rolfe | ||
Why Me Lord | ||||
ベルベットサッシュ | *ディクタス | |||
ダイナサッシュ | ||||
母系(F-No.) | ロイヤルサッシュ(GB)系(FN:1-t) | [§ 3] | ||
出典 |
- 半弟インダストリア(父リオンディーズ)は2023年のダービー卿チャレンジトロフィー勝ち馬。
- そのほかの主な近親にバランスオブゲーム(中山記念2回、毎日王冠、オールカマーなど)、フェイムゲーム(ダイヤモンドステークス3回、目黒記念など)[13]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “ケイデンスコール”. JBISサーチ. 2022年8月20日閲覧。
- ^ a b “ケイデンスコールが競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2022年12月15日). 2022年12月15日閲覧。
- ^ “【プレビュートーク】カナロア×ハーツの大物ケイデンスコール”. サンスポZBAT!競馬. (2018年8月21日) 2018年8月26日閲覧。
- ^ “【新潟2歳S】ケイデンスコールが豪快に差し切り!”. サンスポZBAT!競馬. (2018年8月26日) 2018年8月26日閲覧。
- ^ “【朝日杯FS】ケイデンスコール、絶好調ロードカナロア産駒初の2歳G1制覇を狙う!”. スポーツ報知. (2018年12月12日) 2018年12月19日閲覧。
- ^ “【朝日杯FS】ケイデンスコール見せ場なく13着 C.デムーロ「走る気が強くなかった」”. サンスポZBAT!競馬. (2018年12月16日) 2018年12月19日閲覧。
- ^ “【京都金杯結果】伏兵ケイデンスコールが復活し重賞2勝目!”. netkeiba.com (2021年1月5日). 2021年1月23日閲覧。
- ^ “岩田康、藤懸への幅寄せ&暴言で25日から騎乗停止 マイラーズCなど乗り替わり”. スポニチアネックス - ギャンブル. スポーツニッポン (2021年4月25日). 2021年8月16日閲覧。
- ^ “【マイラーズC結果】ケイデンスコールが差し切り重賞3勝目!”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2021年4月25日). 2021年8月16日閲覧。
- ^ “ケイデンスコール 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年8月16日閲覧。
- ^ “ケイデンスコールの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年8月16日閲覧。
- ^ a b “血統情報:5代血統表|ケイデンスコール”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2018-08-26 language= ja閲覧。
- ^ a b c d “ケイデンスコールの血統表 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2021-08-16 language= ja閲覧。
- ^ “ケイデンスコール - Cadence Call - 競走馬データベース”. 競馬ラボ. 株式会社ドゥイノベーション. 2022年8月20日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post