サイバーマンデー
サイバーマンデー | |
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日付 | 感謝祭の次の月曜日 |
2023年 | 11月27日 |
2024年 | 12月2日 |
2025年 | 12月1日 |
関連祝日 | ブラックフライデー |
サイバーマンデー(英語: Cyber Monday)は、11月から12月頃に開催されるECサイトでの大規模なセールである。
アメリカ合衆国では、感謝祭(11月の第4木曜日)の翌月曜日に行われる。日本では、多くの企業でのボーナス支給日に近い12月第2月曜日が記念日として登録されている。
アメリカにおけるサイバーマンデー
[編集]アメリカ合衆国では、伝統的に感謝祭翌日の金曜日からブラックフライデーとして年末セールが始まり、感謝祭の休暇中、実店舗は買い物客で混雑する。その後、感謝祭の休暇明けに自宅や職場に戻った人たちがオンラインショッピングをすることによって、次の月曜日にオンラインショップの売上が急増することから、サイバーマンデーと呼ばれている。この呼び方は、2005年のホリデーシーズンに全米小売協会のエレン・デイビスとスコット・シルバーマンによって「Shop.org」で使われ始めた[1][2]。
当時は個人宅のインターネット回線はダイヤルアップ接続など貧弱なもので、多くの人は職場の高速回線を使ってECサイトにアクセスして買い物をしていたため、休暇中ではなく月曜日に売上が急増していた[2]。そのため、「金曜日から日曜日はリアル店舗」「月曜日からオンラインショップ」というサイクルを提案していた[3]。
サイバーマンデーにおけるオンラインショップの売上は2007年には7億3300万ドル[4]、2010年には10億2800万ドル[5]、2022年には113億ドル[6]、2023年には124億ドル[7]と、サイバーマンデーにオンラインで買い物する消費者がますます増加している。
ブラックフライデーとの一体化、前倒し化
[編集]しかしながら、アメリカにおいて2010年代半ば頃から、オンラインショップのホリデーセールの前倒し傾向が進み、実店舗同様にブラックフライデーあるいは感謝祭当日からセールを実施する業者が増えている[8]。この要因として以下のような理由がある。
- 実店舗を構える小売業者とオンライン業者の競争が激化し、「休暇中は実店舗、休暇明けはオンライン通販」という従来の棲み分けが崩れ始めたこと
- 高速な自宅回線やスマートフォンの普及に伴い、月曜日まで待って職場の回線を使わなくても、いつでもECサイトにアクセスできること
ただし前倒し化が進んでからもサイバーマンデーは引き続き重要とされており、年間を通じて最も売上が多い日のひとつである[9]。
日本におけるサイバーマンデー
[編集]日本には感謝祭の文化はなく、この時期に開催される冬のボーナス商戦の一環として導入が始まった。
2008年頃には冬ボーナス支給日後の日曜日にECサイトの売り上げが急増する傾向が自然と発生していた。楽天市場はこの動きを日本版サイバーマンデーと呼び、この時期に「ボーナスサンデーナイト」キャンペーンを実施するようになった[10]。
2012年には、Amazon.co.jpがボーナス支給日に近い12月第2月曜日を「Cyber Monday」(サイバーマンデー)として日本記念日協会に申請し認定され[11][12]、この時期にサイバーマンデーを冠したセールを開始した。
しかし、2016年頃から日本においても実店舗でブラックフライデーセールが活発に行われるようになると、ECサイトでもブラックフライデーの呼称を使うようになり、サイバーマンデーの呼称は徐々に使用されなくなっていく[13]。Amazon.co.jpにおいても2020年を最後に使用されなくなった[14]。
脚注
[編集]- ^ “'Cyber Monday' Quickly Becoming One of the Biggest Online Shopping Days of the... -- re> WASHINGTON, Nov. 21 /PRNewswire/ --”. 2012年9月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月16日閲覧。
- ^ a b “How Cyber Monday Was Born”. Fast Company. 2024年1月8日閲覧。
- ^ “サイバーマンデーの売上げ記録更新も、1人あたりの支出額は減少”. TECH+(テックプラス) (2007年11月29日). 2024年1月8日閲覧。
- ^ 日経クロステック(xTECH) (2010年12月20日). “今年のホリデーショッピング、サイバーマンデーの支出が10億ドルを突破”. 日経クロステック(xTECH). 2024年1月8日閲覧。
- ^ “米サイバーマンデー売上高6%増 大幅値引きで需要喚起”. 日本経済新聞 (2022年11月30日). 2024年1月8日閲覧。
- ^ McLymore, Arriana、Sophia, Deborah Mary、McLymore, Arriana「米サイバーマンデー売上高、過去最高の124億ドル記録へ 値引き効果で」『Reuters』2023年11月28日。2024年1月8日閲覧。
- ^ Thanksgiving Day deals could be stealing Black Friday's thunder
- ^ Black Friday pulled in a record $6.22 billion in online sales: Adobe Analytics
- ^ “日本版サイバーマンデー? 12月7日、楽天市場の日商が30億円に”. internet.watch.impress.co.jp. 2024年1月8日閲覧。
- ^ “Amazon、日本の12月第2月曜日を「サイバーマンデー」に 記念日登録”. ITmedia NEWS. 2024年1月8日閲覧。
- ^ “Cyber Monday(サイバーマンデー) - 一般社団法人 日本記念日協会”. 2024年1月8日閲覧。
- ^ “日本に定着せず?「サイバーマンデー」はどこへいったのか(山口健太) - エキスパート”. Yahoo!ニュース. 2024年1月8日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス (2021年11月10日). “消えたサイバーマンデー。今年のAmazon冬の大セールは「ブラックフライデー」”. Impress Watch. 2024年1月8日閲覧。
関連項目
[編集]- ブラックフライデー
- 光棍節 - 11月11日「独身の日」。中国で開催される大規模なECサイトのセールが有名。
- グリーンマンデー - 2007年にeBayが提唱した12月第2月曜日のセール。「オンラインショップで注文し、クリスマス休暇前に自宅に届く締切り間近の月曜日」で、駆け込み需要が発生する。
外部リンク
[編集]- CyberMonday.com[リンク切れ] - 全米小売協会によるサイバーマンデーポータルサイト
- CyberMonday.com (@shopcybermonday) - X(旧Twitter)
- CyberMonday.com (shopcybermonday) - Facebook