サイモン・コーウェル
サイモン・コーウェル Simon Cowell | |
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2011年のサイモン | |
本名 | サイモン・フィリップ・コーウェル Simon Philip Cowell |
生年月日 | 1959年10月7日(65歳) |
出生地 | イングランド・ブライトン |
国籍 | イギリス |
職業 | A&R社役員兼プロデューサー |
サイモン・コーウェル(Simon Philip Cowell、1959年10月7日 - )は、イギリスのソニー・ミュージックエンタテインメントの音楽プロデューサー。オーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』『Xファクター』などの審査員でよく知られている。出場者を酷評することで有名。コーウェルは音楽界とテレビ界の両方で働いており、パワーレンジャーなどの音楽もプロデュースした。
日本語では、姓がカウエルと表記されることもある[1][2]。
経歴
[編集]コーウェルはイギリスのブライトンで生まれ、ハートフォードシャー州エルストリーで育つ。父はユダヤ系で、不動産開発業や音楽界で働いていた。17歳で学校を中退しいくつかの仕事を経験するが、いずれも上司や同僚とそりが合わず長続きしなかった。最終的に父が重役として働いていたEMI Music Publishingの郵便仕分け室で働くようになり、1980年代頃にレコード・プロデューサーに転身した。
オーディション番組の審査員として
[編集]2001年、イギリスの新オーディション番組『ポップ・アイドル』の審査員に抜擢され、2002年からはアメリカ版である『アメリカン・アイドル』でも審査員を務めた。出場者に対する彼の厳しい批判はこれらの番組を有名にする理由の一つとなり、コーウェルは"nasty guy Simon"として一躍有名になる。
彼のよく言うフレーズには"I don't mean to be rude, but …"(この題名で自伝も出版している)があるが、その後には出場者に対して中傷・侮辱とも取られかねない手厳しい批判(パーソナリティから外見まで)が続くことが多い。
2004年にはイギリスでオーディション番組『The X Factor』を制作、シャロン・オズボーンやルイ・ウォルシュらと共に審査員を務めた。2005年、この番組が『ポップ・アイドル』にあまりに似ているとして「ポップ・アイドル」のプロデューサーから訴えられてしまうが後に和解している。『The X Factor』は15シーズン制作された後に打ち切りとなった。
2007年からは、自ら制作した『ブリテンズ・ゴット・タレント』の審査員となった[3]。
資産
[編集]2003年6月、コーウェルは自身の持っていたS Recordsの株式を4200万ドルでBMGに売却、一躍億万長者となった。
2006年、コーウェルはITVと3年間の契約を交わし、『Xファクター』の放映権を獲得。またウエスト・エンドで上演されるミュージカル『グリース』に出演するスターを探す番組『Greese Is The Word』に関して1300万ポンドを受け取ったと言われている。
2007年7月23日号の米TVガイド誌が「米テレビ出演者の報酬」のランキングを発表し、年収4500万ドルで2位にランクインした[4]。
2009年11月、経済誌フォーブス誌が「アメリカのテレビ界で最も稼いでいる男性」のランキングを発表し、2008年6月から2009年6月までの収入が7,500万ドル(日本円で約67億5,000万円)で1位にランクインした。このランキングの上位にランキングされた男性出演者のほとんどが事業なども手掛けていて、コーウェルは英歌手レオナ・ルイスやスーザン・ボイルの契約するレコード会社を所有している[5][6]。
2010年12月、同誌が「エンターテインメント業界で最も稼いだ人物」のランキングを発表し、8,000万ドル(日本円で約65億6,000万円)を稼いで11位にランクインした[7]。
2011年5月、英サンデー・タイムズ紙が「英音楽界での長者番付」を発表し、推定資産2億ポンド(約266億円)で6位にランクインした。この資産は2010年から3500万ポンド増加している[8]。
2011年8月、米TVガイド誌が「ドラマ&リアリティ番組に出演する高額ギャラ俳優・女優」を発表し、1シーズンにつき7500万ドルを稼いでリアリティ番組部門のトップになった[9]。
2011年9月、フォーブス誌が「2010年から2011年で最も稼いだエンターテインメント界の男性」のランキングを発表し、9,000万ドル(日本円で約68億4,000万円)を稼いで5位にランクインした[10]。
プロデュースしたアーティスト
[編集]Syco所属アーティスト
以前Sycoに所属していたアーティスト
ゲスト出演
[編集]備考
[編集]辛口の批評で有名になったコーウェルは、フィンランド出身のシンガーソングライター、サラ・ヌネスの曲『Simon Can't Sing』において、『サイモンは歌も歌えないし、ダンスもできない』と揶揄されている[11]。
2020年8月8日、自宅で電動自転車を運転中に転倒して背骨を骨折し、あわや下半身付随の大怪我を負う。
映画
[編集]- ワン チャンス One Chance (2013年) - 製作を担当[12]。コーウェルが審査員を務める公開オーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』に出場し、優勝したポール・ポッツの実話に基づく作品[13]。本作の劇中歌「Sweeter Than Fiction」はテイラー・スウィフトの楽曲で、第71回ゴールデングローブ賞主題歌賞にノミネートされた[14]。
脚注
[編集]- ^ “NEWS ■サイモン・カウエル■ 『Xファクター』で歌ってはいけない5曲を発表”. billboard JAPAN / 阪神コンテンツリンク (2011年9月15日). 2020年9月21日閲覧。
- ^ ドナルド・J・トランプ 著、石原薫 訳「批評は客観的に捉えよ」『金のつくり方は億万長者に聞け!大富豪トランプの金持ち入門』扶桑社。「オーディション番組の審査員、サイモン・カウエルは、番組の出演者を批判するが、公正で率直だ。」 Google books
- ^ “Simon Cowell officially returns to 'Britain's Got Talent' as a judge - National The X Factor | Examiner.com”. Examiner.com. 2014年1月21日閲覧。
- ^ http://jp.reuters.com/article/entertainmentNews/idJPJAPAN-27045820070725
- ^ https://www.cinematoday.jp/news/N0020725
- ^ http://jp.reuters.com/article/entertainmentNews/idJPJAPAN-12413220091111
- ^ https://www.cinematoday.jp/news/N0029300
- ^ http://jp.reuters.com/article/entertainmentNews/idJPJAPAN-20940020110505
- ^ https://eiga.com/news/20110811/2/
- ^ https://www.cinematoday.jp/news/N0035355
- ^ “サラ・ヌネス、気をつけないとノックアウトします | Sara Nunes | BARKS音楽ニュース”. BARKS. 2014年1月21日閲覧。
- ^ “One Chance Taylor Swift Music Video 'Sweeter Than Fiction'”. MovieWeb. 2014年1月21日閲覧。
- ^ “販売員から一夜にしてオペラ歌手に…実話映画公開 : ニュース : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)”. 読売新聞. 2014年1月21日閲覧。
- ^ “Best Original Song - Motion Picture | Golden Globes Awards”. The Hollywood Foreign Press Association(HFPA). 2014年1月21日閲覧。