シンハライト
シンハライト | ||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2016年桜花賞パドック | ||||||||||||
欧字表記 | Sinhalite[1] | |||||||||||
品種 | サラブレッド[2] | |||||||||||
性別 | 牝[2] | |||||||||||
毛色 | 黒鹿毛[2] | |||||||||||
生誕 | 2013年4月11日[2] | |||||||||||
抹消日 | 2016年11月17日[3] | |||||||||||
父 | ディープインパクト[2] | |||||||||||
母 | シンハリーズ[2] | |||||||||||
母の父 | Singspiel[2] | |||||||||||
生国 | 日本(北海道安平町)[2] | |||||||||||
生産者 | ノーザンファーム[2] | |||||||||||
馬主 | (有)キャロットファーム[2] | |||||||||||
調教師 | 石坂正(栗東)[2] | |||||||||||
競走成績 | ||||||||||||
タイトル | JRA賞最優秀3歳牝馬(2016年) | |||||||||||
生涯成績 | 6戦5勝[2] | |||||||||||
獲得賞金 | 2億8642万6000円[2] | |||||||||||
|
シンハライト(英:Sinhalite)は、日本中央競馬会 (JRA) に登録されていた競走馬である。主な勝ち鞍は2016年の優駿牝馬(GI)、ローズステークス(GII)、チューリップ賞(GIII)。
馬名は宝石名で、輝かしい成績をおさめられるようにと、母名より連想されたものである[4]。
経歴
[編集]2015年
[編集]2015年7月、函館競馬場でのゲート試験に池添謙一騎乗で合格[5]。その縁が元で、同年10月10日京都競馬場で池添を背にデビュー。道中3・4番手に位置取り、直線で先頭に立つとそのまま押し切り1番人気に応えた[6]。
2016年
[編集]年明け初戦は1月17日の紅梅ステークス。直線で豪快な末脚を繰り出して快勝[7]。3月5日のチューリップ賞は最後の直線でジュエラーとの接戦となったがハナ差制してデビュー3連勝となった[8]。4月10日の桜花賞に2番人気で出走、直線早めに抜け出すもゴール前でジュエラーにかわされ、数センチ (cm) 単位のハナ差2着に敗れる[9]。5月22日の優駿牝馬はジュエラーの骨折による回避もあり1番人気に推され、道中後方に構えて脚を溜め、直線で馬群を割って抜け出しGI初制覇を果たした[10][注釈 1]。
4か月の休養を経て、ローズステークスに出走。このレースでは、桜花賞馬のジュエラーとの再対決に注目が集まった[12]。レースでは道中中団に位置し、最後の直線で末脚を炸裂させて差し切り、前哨戦をものにした[13]。その後、秋華賞に向けて調整されていたが、10月5日に左前浅屈腱炎が判明、9カ月以上の休養を要する見込みとなり、秋華賞への出走を断念した[14]。
北海道安平町のノーザンファームで経過をみていたが、良化がみられず、11月16日、所属するキャロットクラブから引退が発表され[15]、翌11月17日付で競走馬登録を抹消された[3]。引退後はノーザンファームで繁殖牝馬となる[3]。
競走成績
[編集]競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 | 枠 番 | 馬 番 | オッズ (人気) | 着順 | タイム (上り3F) | 着差 | 騎手 | 斤量 | 1着馬(2着馬) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015.10.10 | 京都 | 2歳新馬 | 芝1600m(良) | 15 | 6 | 10 | 2.4 (1人) | 1着 | 1:36.3(34.7) | -0.2 | 池添謙一 | 54kg | (オウケンビリーヴ) | |
2016. 1.17 | 京都 | 紅梅S | OP | 芝1400m(良) | 13 | 6 | 9 | 3.0 (1人) | 1着 | 1:21.5(33.7) | 0.0 | 池添謙一 | 54kg | (ワントゥワン) |
3. 5 | 阪神 | チューリップ賞 | GIII | 芝1600m(良) | 16 | 6 | 11 | 5.6 (2人) | 1着 | 1:32.8(33.0) | 0.0 | 池添謙一 | 54kg | (ジュエラー) |
4.10 | 阪神 | 桜花賞 | GI | 芝1600m(良) | 18 | 6 | 12 | 4.9 (2人) | 2着 | 1:33.4(33.7) | 0.0 | 池添謙一 | 55kg | ジュエラー |
5.22 | 東京 | 優駿牝馬 | GI | 芝2400m(良) | 18 | 2 | 3 | 2.0 (1人) | 1着 | 2:25.0(33.5) | 0.0 | 池添謙一 | 55kg | (チェッキーノ) |
9.18 | 阪神 | ローズS | GII | 芝1800m(重) | 15 | 4 | 7 | 1.6 (1人) | 1着 | 1:46.7(33.7) | 0.0 | 池添謙一 | 54kg | (クロコスミア) |
- 出典:競走馬成績
繁殖成績
[編集]生年 | 馬名 | 性 | 毛色 | 父 | 厩舎 | 馬主 | 戦績 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
初仔 | 2018年 | セブンサミット | 牡 | 青鹿毛 | モーリス | 栗東・石坂正 →栗東・西村真幸 | (有)キャロットファーム | 14戦2勝(現役) |
2番仔 | 2019年 | アルジュナ | 牡 | 鹿毛 | キングカメハメハ | 栗東・池添学 | (有)キャロットファーム | 未出走(引退) |
3番仔 | 2020年 | ダンブッラ | 牝 | 黒鹿毛 | ロードカナロア | 未出走 | ||
4番仔 | 2021年 | セイロンジェムズ | 牡 | 鹿毛 | レイデオロ | 美浦・宮田敬介 | 吉田和美 | 3戦1勝(現役) |
5番仔 | 2023年 | シンハライトの2023 | 牝 | 鹿毛 | エピファネイア | 栗東・斉藤崇史 | (デビュー前) | |
6番仔 | 2024年 | シンハライトの2024 | 牝 | 黒鹿毛 | サートゥルナーリア |
- 2024年9月27日現在[16]
血統表
[編集]シンハライトの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | サンデーサイレンス系 | [§ 2] | ||
父 ディープインパクト 2002 鹿毛 | 父の父 *サンデーサイレンス1986 青鹿毛 | Halo | Hail to Reason | |
Cosmah | ||||
Wishing Well | Understanding | |||
Mountain Flower | ||||
父の母 *ウインドインハーヘア1991 鹿毛 | Alzao | Lyphard | ||
Lady Rebecca | ||||
Burghclere | Busted | |||
Highclere | ||||
母 *シンハリーズ 2002 栗毛 | Singspiel 1992 鹿毛 | In The Wings | Sadler's Wells | |
High Hawk | ||||
Glorious Song | Halo | |||
Ballade | ||||
母の母 Baize1993 栗毛 | Efisio | Formidable | ||
Eldoret | ||||
Bayonne | Bay Express | |||
Lambay | ||||
母系(F-No.) | (FN:6-e) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Halo 18.75% 3×4、Northern Dancer 6.25% 5×5 | [§ 4] | ||
出典 |
- 母シンハリーズ(Singhalese)はデルマーオークス(米GI)優勝馬[18]。
- 全兄に2011年のラジオNIKKEI杯2歳ステークスを勝利したアダムスピークがいる[19]。
- 半姉に2016年のマーメイドステークスを勝利したリラヴァティ(父ゼンノロブロイ)がいる[20]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d “血統情報:5代血統表|シンハライト”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2016年5月28日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m シンハライト netkeibaより 2016年9月20日閲覧
- ^ a b c “シンハライト号が競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2016年11月17日). 2016年11月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月17日閲覧。
- ^ “シンハライト の競走馬情報”. POG-INFO 2016年5月28日閲覧。
- ^ “【オークス】シンハライト、余裕の先着!池添総仕上げで「勝ちたい」”. スポーツ報知. (2016年5月19日). オリジナルの2016年7月1日時点におけるアーカイブ。 2016年5月28日閲覧。
- ^ 【京都5R新馬戦】シンハライトが人気に応えて新馬勝ちスポーツニッポン、2016年5月25日閲覧
- ^ 【紅梅S】シンハライト桜候補に名乗りデイリースポーツ、2016年5月25日閲覧
- ^ シンハライトが接戦を制し無傷の3連勝!/チューリップ賞netkeiba.com、2016年5月25日閲覧
- ^ “【桜花賞】2着シンハライトの池添「抜け出すのが早かったかも。悔しいです」”. スポーツ報知. (2016年4月10日). オリジナルの2016年4月12日時点におけるアーカイブ。 2016年5月25日閲覧。
- ^ 【オークス】シンハライトが樫の女王にデイリースポーツ、2016年5月25日閲覧
- ^ 池添謙一騎手が騎乗停止 - netkeiba.com、2016年5月28日閲覧
- ^ 2016年ローズSの結果・払戻 netkeibaより 2016年9月19日閲覧
- ^ オークス馬シンハライトが豪快差し切りV! 桜花賞馬ジュエラー11着/ローズS netkeibaより 2016年9月19日閲覧
- ^ “シンハライト号が故障”. 日本中央競馬会 (2016年10月5日). 2016年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月5日閲覧。
- ^ “オークス馬シンハライトが引退 キャロットクラブが発表”. スポーツ報知. (2016年11月16日). オリジナルの2016年11月17日時点におけるアーカイブ。 2016年11月17日閲覧。
- ^ “繁殖牝馬情報:牝系情報|シンハライト|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年4月1日閲覧。
- ^ “シンハライトの繁殖牝馬情報”. 競馬ラボ. 2021年5月4日閲覧。
- ^ デルマーオークス歴代優勝馬-equibase、2016年5月28日閲覧
- ^ アダムスピーク - netkeiba.com、2016年5月28日閲覧
- ^ リラヴァティ - netkeiba.com、2016年12月6日閲覧
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post
- シンハライト - 競走馬のふるさと案内所