テトリス (ゲームボーイ)
ジャンル | 落ち物パズル |
---|---|
対応機種 | ゲームボーイ ニンテンドー3DS(バーチャルコンソール) |
開発元 | 任天堂開発第一部 |
発売元 | 任天堂 |
プロデューサー | 横井軍平 |
ディレクター | 岡田智 |
デザイナー | アレクセイ・パジトノフ |
プログラマー | 山本雅央 |
音楽 | 田中宏和 |
美術 | 松岡洋史 |
人数 | 1 - 2人(対戦プレイ) |
メディア | 256キロビットロムカセット[1] |
発売日 | 1989年6月14日 1989年8月 1990年9月28日 3DS 2011年12月22日 2011年12月28日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) ESRB:E(6歳以上) |
デバイス | 通信ケーブル |
売上本数 | 3,026万本(2022年末時点)[2] 424万本(2022年末時点)[3] |
その他 | 型式 DMG-TRA DMG-TR-USA DMG-TR-NOE |
『テトリス』 (TETRIS) は、任天堂が開発し1989年6月14日に発売されたゲームボーイ用落ち物パズルゲーム。
概要
[編集]1984年にアレクセイ・パジトノフが考案した『テトリス』は、以降、各社がライセンスを取得し派生作品を発売しているが、本作は初の携帯型ゲーム機向け作品で、通信ケーブルで本体同士をつないで対戦を行うことができる。
開発には、プロデューサーの横井軍平、ディレクターの岡田智、音楽の田中宏和といった、ゲームボーイ本体の基本設計に携わったスタッフがかかわっている。
販売本数は約424万本で、ゲームボーイ用ソフト単体およびパズルゲームとしての売り上げ本数で第1位となり、ゲームボーイ本体の普及に大きく貢献した。
2011年12月28日からニンテンドー3DSのバーチャルコンソールでも配信されたが、2014年12月31日に配信を終了した。2023年2月9日から配信のNintendo Switch Online加入者向けのソフト『ゲームボーイ Nintendo Switch Online』に収録されている。
ゲーム内容
[編集]システム
[編集]1人プレイでは「A-TYPE」と「B-TYPE」の2つのモードがあり、A-TYPEはゲームオーバーになるまでラインを消し続けてハイスコアを競うモードであるのに対し、B-TYPEは25ラインを消し終えた際のスコアを競うモードとなっている。
2人プレイでは先に一定のライン数を消すか、相手プレイヤーのブロック画面いっぱいになるまでせり上げるのを競うモードとなっており、ここで史上初めて対戦プレイの要素が導入された。
LEVELは0から9まであり、9は1番難易度が高い。
ゲームモード
[編集]1-PLAYERゲーム
[編集]- A-TYPEゲーム
- 積み上げたブロックがフィールドの最上段まで達し、次のブロックが出てくる所がつまるまで延々と続けるモード。
- こちらのモードのみ、規定以上の段を消す事で通常では選択できないLEVEL10以降へもレベルアップしていく。
- B-TYPEゲーム
- LEVEL0〜9とHIGH1〜5の組み合わせから選び、25ライン消して得点を競うモード。25ライン全てを消し終えた時点で得点を清算する。LEVEL9をクリアした時、HIGHの数値で音楽と画面が変化する[4]。
2-PLAYERゲーム
[編集]1Pがマリオ、2Pがルイージとなって相手より先に30ライン消すか、相手のブロックを先にフィールドの上まで押し上げてしまえば1ゲーム勝ちとなり、先に4ゲーム取った方が勝利となる。
本体とカートリッジが2個ずつあれば対戦が出来る。
移植版
[編集]No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 | 出典 |
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1 | テトリス | 2011年12月22日 2011年12月28日 | ニンテンドー3DS | 任天堂開発第一部 | 任天堂 | ダウンロード (バーチャルコンソール) | - | 2014年12月31日配信終了 | [5] |
2 | ゲームボーイ Nintendo Switch Online | 2023年2月9日 2023年2月9日 | Nintendo Switch | 任天堂 | 任天堂 | ダウンロード | - | [6][7][8] |
音楽
[編集]BGMはA-TYPE、B-TYPE、C-TYPE、OFFがあり、この4種類から選択したゲームを開始する。初期型(初期のカートリッジ版)と後期型(中期以降のカートリッジ版とバーチャルコンソール版)ではA-TYPEの曲が異なっており[注 1]、ゲームボーイ版における後期型のBGMであるロシア民謡の「コロベイニキ」(以下、コロブチカ)がテトリスそのものを連想させる音楽として世界中に定着[注 2]したため、近年のテトリス作品におけるCM曲にも採用されている[注 3]。
C-TYPEではJ.S.バッハ作曲の『フランス組曲第3番ロ短調 BWV814』の「メヌエット」が使用されており、ゲームクリアBGMではチャイコフスキー作曲のバレエ音楽『くるみ割り人形』の「ロシアの踊り(トレパック)」が使用されている。
- 使用されている任天堂のゲームタイトル
- 『大乱闘スマッシュブラザーズX』 - ステージの1つ「ルイージマンション」のBGMとして、A-TYPEとB-TYPEの編曲が使用されている。テトリスとは直接関係がないが、テトリスBGMとしてのコロブチカを世界中に浸透した企業の作品のため、テトリス社の商標利用許諾を受けていた。
- 『テトリスDS』 - レコード画面や1人用モードなど、至る所で使用されている。
スタッフ
[編集]- 原作:アレクセイ・パジトノフ
- エグゼクティブ・プロデューサー:山内溥、荒川實
- プロデューサー:横井軍平
- 音楽:田中宏和
- ディレクター:岡田智
- グラフィック・デザイナー:松岡洋史
- プログラマー:山本雅央
評価
[編集]評価 | ||||||||||||||
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ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計27点[11]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通り、25.02点(満30点)となっている[1]。また、同雑誌1991年5月24日号特別付録の「ゲームボーイ オールカタログ」では、本作が空前のパズルゲームブームを引き起こした事や、ゲームボーイ本体の売上を大幅に上昇させた事などに触れた他、ファミリーコンピュータやワードプロセッサ、パソコン、電子手帳など多岐に亘り移植された事に触れた上で「ゲームボーイ版の人気はかなり高い」と主張した[1]。また本作において最も面白いのは対戦モードであると称賛した[1]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 3.46 | 4.03 | 4.36 | 4.61 | 4.41 | 4.15 | 25.02 |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e 「5月24日号特別付録 ファミコンディスクカード ゲームボーイ スーパーファミコン オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第10号、徳間書店、1991年5月24日、188頁。
- ^ 『2023 CESAゲーム白書』コンピュータエンターテインメント協会、2023年7月、193頁。ISBN 978-4-902346-47-3。
- ^ 『2023 CESAゲーム白書』コンピュータエンターテインメント協会、2023年7月、186頁。ISBN 978-4-902346-47-3。
- ^ “ゲームボーイ テトリス 1-PLAYERゲーム”. 任天堂. 2016年9月4日閲覧。
- ^ “ゲームボーイ版『テトリス』が3DSのバーチャルコンソールで復活” (日本語). iNSIDE. イード (2011年12月21日). 2020年11月1日閲覧。
- ^ “「ゲームボーイ Nintendo Switch Online」「ゲームボーイアドバンス Nintendo Switch Online」が配信開始。今すぐ遊べるタイトルを一挙ご紹介。”. 任天堂 (2023年2月9日). 2023年2月9日閲覧。
- ^ “Nintendo Switch Onlineにゲームボーイ&ゲームボーイアドバンスソフトが追加。『スーパーマリオランド2』『星のカービィ』などが登場【Nintendo Direct】”. ファミ通.com. KADOKAWA (2023年2月9日). 2023年2月9日閲覧。
- ^ Junpoco (2023年2月9日). “Switchでゲームボーイとゲームボーイアドバンスが遊べる! Nintendo Switch Onlineと追加パックの新サービスが本日スタート”. 4Gamer.net. Aetas. 2023年2月9日閲覧。
- ^ “初代ゲームボーイ生誕22周年”. インサイド (2011年4月20日). 2023年4月18日閲覧。
- ^ a b c “Tetris for Game Boy (1989)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2020年11月1日閲覧。
- ^ a b “テトリス(TETRIS) まとめ [ゲームボーイ]”. ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2020年11月1日閲覧。