ニザダイ科
ニザダイ科 | ||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Acanthuridae Bonaparte, 1832 | ||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||
Surgeonfish |
ニザダイ科 Acanthuridae はスズキ目の下位分類群の一つである。2亜科、6属、81種からなる。
形態
[編集]ニザダイ亜目では最大のグループで、81種を含む。多くの種が尾柄部に骨板、または棘をもつ。体は微細な鱗におおわれている。腹鰭の棘数などにより以下の2亜科に分けられる。アクロヌルス期、もしくはケリス期と呼ばれる幼生期を経て成長する。
分類
[編集]- テングハギ亜科 Nasinae - テングハギ属1属。腹鰭はスズキ目では少ない1棘3軟条。尾柄部に不可動の骨質板が2対(ボウズハギの仲間では1対)ある。日本産は13種、世界で約19種が知られている。インド・太平洋の熱帯域に多い。
- テングハギ Naso unicornis
- オニテングハギ Naso brachycentron
- ヒメテングハギ Naso annulatus
- ツマリテングハギ Naso brevirostris
- 以上4種は、頭部に角状の突起がある。
- ユミハリテングハギモドキ Naso caesius
- モアイテングハギ Naso fageni
- テングハギモドキ Naso hexacanthus
- ナガテングハギモドキ Naso lopezi
- ゴマテングハギモドキ Naso maculatus
- マサカリテングハギ Naso mcdadei
- キビレボウズハギ Naso minor
- シノビテングハギ Naso tergus
- サザナミトサカハギ Naso vlamingii
- ボウズハギ Naso thynnoides
- トサカハギ Naso tuberosus
- ミヤコテングハギ Naso lituratus
- ニザダイ亜科 Acanthurinae - 4属。腹鰭数はナンヨウハギを除き1棘5軟条。尾柄部に棘、もしくは複数の骨質板をもつ。三大洋の熱帯・亜熱帯域に広くすむ。
- ニザダイ属 Prionurus - 尾柄部に複数の骨質板があり、標準和名ニザダイと呼ばれる種はこの特徴から「サンノジ」などとよばれている。日本産はニザダイのみ。世界では7種。
- ニザダイ Prionurus scalprum
- ヒレナガハギ属 Zebrasoma - 日本産は3種、世界で7種。背鰭棘が少なく、体高がある。
- キイロハギ Zebrasoma flavescens
- ゴマハギ Zebrasoma scopas
- ヒレナガハギ Zebrasoma veliferum
- ナンヨウハギ属 Paracanthurus - ナンヨウハギ1種のみ。
- サザナミハギ属 Ctenochaetus - 日本産は4種、世界では9種。顎歯は幅が狭く、口内側に倒すことができる。地方によってはシガテラ毒をもつ。
- サザナミハギ Ctenochaetus striatus
- コクテンサザナミハギ Ctenochaetus binotatus
- キンリンサザナミハギ Ctenochaetus cyanocheilus
- メイキュウサザナミハギ Ctenochaetus hawaiiensis
- クロハギ属 Acanthurus - ニザダイ科では最大の属。サンゴ礁に多く生息、背鰭は一部の種を除き9軟条。歯は幅広く、倒すことができない。日本産は20種、世界では38種、一部の種では、成魚と幼魚で色彩や模様が異なる。
- クロハギ Acanthurus xanthopterus
- アカツキハギ Acanthurus achilles
- カンランハギ Acanthurus bariene
- オスジクロハギ Acanthurus blochii
- ナメラハギ Acanthurus chronixis
- ニセカンランハギ Acanthurus dussumieri
- ゴマニザ Acanthurus guttatus
- ナミダクロハギ Acanthurus japonicus
- スジクロハギ Acanthurus leucopareius
- インドアオハギ Acanthurus leucosternon
- シマハギ Acanthurus triostegus
- ニジハギ Acanthurus lineatus
- イレズミニザ Acanthurus maculiceps
- ナンゴククロハギ Acanthurus nigros
- モンツキハギ Acanthurus olivaceus
- ヒラニザ Acanthurus mata
- メガネクロハギ Acanthurus nigricans
- クロモンツキ Acanthurus nigricauda
- ナガニザ Acanthurus nigrofuscus
- クログチニザ Acanthurus pyroferus
- オハグロハギ Acanthurus thompsoni
- ニザダイ属 Prionurus - 尾柄部に複数の骨質板があり、標準和名ニザダイと呼ばれる種はこの特徴から「サンノジ」などとよばれている。日本産はニザダイのみ。世界では7種。
系統
[編集]次のような系統樹が得られている。サザナミハギ属はクロハギ属に含まれると考えられる[1]。
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人間とのかかわり
[編集]多くの種が食用として利用されるが、一部の種では釣ってすぐ締めないと磯臭いにおいがするという。沖縄では食用のほか、クロハギなどは釣りの対象としても好まれている。また、クロハギ属、ヒレナガハギ属、ナンヨウハギなどの美しい種や、テングハギ属などの変わった特徴をもつ種も多く、それらは観賞魚とされたり、水族館で飼育されている。
参考文献
[編集]- ^ Sorenson, Laurie and Santini, Francesco and Carnevale, Giorgio and Alfaro, Michael E (2013). “A multi-locus timetree of surgeonfishes (Acanthuridae, Percomorpha), with revised family taxonomy”. Molecular phylogenetics and evolution 68 (1): 150-160.
- 岡村収・尼岡邦夫監修 『日本の海水魚』 山と溪谷社 1997年 ISBN 4-635-09027-2
- 中坊徹二編『日本産魚類検索第二版』東海大学出版会 2000年 ISBN 4-486-01505-3