フォード・エッジ
エッジ(EDGE)は、フォード・モーターが製造・販売している中型クロスオーバーSUV (CUV) である。
概要
[編集]フォードのSUV/CUV群の中ではエスケープ/クーガとエクスプローラーの中間に位置する車種である。初代モデルは北米、ブラジル、中東諸国、中国、ロシアなどで販売されたが、2代目は新たに西欧諸国にも導入され、世界100ヵ国以上で販売されるグローバルモデルとなる。
製造はカナダ・オンタリオ州にあるオークビル組立工場にて行われている。
歴史
[編集]初代(U387型、2006年-2015年)
[編集]フォード・エッジ(初代) | |
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![]() 後期型(フロント) | |
![]() 後期型(リア) | |
概要 | |
製造国 | ![]() |
販売期間 | 2006年-2015年 |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 5ドアSUV |
駆動方式 | FF、AWD |
プラットフォーム | フォード・CD3プラットフォーム |
パワートレイン | |
エンジン | 前期型:V6 3.5 L 後期型:V6 3.7 L 直4 2.0 L エコブースト |
変速機 | 6速AT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 111.2 in (2,824 mm) |
全長 | 前期型:185.7 in (4,717 mm) 後期型:184.2 in (4,679 mm) |
全幅 | 前期型:75.8 in (1,925 mm) 後期型:76.0 in (1,930 mm) |
全高 | 67.0 in (1,702 mm) |
初代エッジは2006年1月に開催された北米国際オートショーにて発表され、同年内に2007年モデルとして発売が開始された。
プラットフォームはマツダ・アテンザ、フォード・フュージョン、リンカーン・MKZなどと同じフォード・CD3プラットフォームであり、姉妹車のリンカーン・MKXとはボディシェルも共有している。
搭載されるエンジンとトランスミッションはいずれも新開発で、「デュラテック35」3.5 L V型6気筒DOHCにゼネラルモーターズとの共同開発による6F 6速ATが組み合わせられた。
グレードは当初SE、SEL、リミテッド、そして2008年2月のシカゴオートショーで2009年モデルとして発表された[1]「スポーツ」の4つが設定される。
2010年2月、シカゴオートショーにてフェイスリフトを受けた2011年モデルが発表された。SE、SEL、リミテッドはTi-VCTが付いたデュラテック35に加えて、エコブースト 直列4気筒 2.0 L ターボも選択可能になった。エッジスポーツは3.7 Lのデュラテック37に換装され、これにパドルシフトが可能なセレクトシフト6速ATが組み合わせられた。
また、インフォテインメントシステムはタッチスクリーンUIを備えたMyFord Touchが導入された。エッジには4.2インチカラーLCDディスプレイ付きのものが装備される。
エッジはまた、中国でも2010年4月23日の北京モーターショーにてお披露目され[2]、2011年1月から同国市場での販売が開始された[3]。
- 前期型エッジSE
- 前期型エッジスポーツ
- 後期型エッジSE
- 後期型エッジスポーツ
- 後期型の内装。MyFord Touchを装備している。
- エッジ中国仕様
2代目(2015年 - 現在)
[編集]フォード・エッジ(2代目) | |
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![]() 欧州仕様(フロント) | |
![]() 欧州仕様(リア) | |
概要 | |
製造国 | ![]() ![]() |
販売期間 | 2015年 - 現在 |
ボディ | |
乗車定員 | 国際版:5人 中国仕様:7人 |
ボディタイプ | 5ドアSUV |
駆動方式 | FF、AWD |
プラットフォーム | フォード・CD4プラットフォーム |
パワートレイン | |
エンジン | 直4 2.0 L エコブースト V6 3.5 L Ti-VCT V6 2.7 L エコブースト 直4 2.0 L デュラトルク TDCi |
変速機 | 6速AT 6速MT 6速DCT |
前 | 前:マクファーソン・ストラット式 後:インテグラルリンク式 |
後 | 前:マクファーソン・ストラット式 後:インテグラルリンク式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 国際版:2,849 mm (112.2 in) 中国仕様:2,850 mm |
全長 | 国際版:4,779 mm (188.1 in) 中国仕様:4,878 mm |
全幅 | 国際版:1,928 mm (75.9 in) 中国仕様:1,925 mm |
全高 | 国際版:1,742 mm (68.6 in) 中国仕様:1,770 mm |
2014年6月24日に概要が発表され[4]、同年10月のパリモーターショーで世界初公開された[5]。翌2015年2月26日からオークビル組立工場にて製造が開始され[6]、同年春から北米地域にて発売が開始される。
プラットフォームはモンデオ/フュージョンやリンカーン・MKZなどと共通のCD4プラットフォームを採用する。エンジンは北米向けにはツインスクロールターボを採用した直列4気筒 2.0 Lエコブースト(最高出力245 hp、最大トルク270 lb.-ft)が標準で搭載され、オプションとしてV6 3.5 L NAエンジンがラインナップされる。トランスミッションは「セレクトシフト」6速ATのみ。一方、欧州向けには2種類の2.0 LデュラトルクTDCiディーゼルがラインナップされる。180 ps版には6速MTが組み合わせられ、CO2排出量は149 g/kmとなる。210 ps版には「パワーシフト」6速DCTが組み合わせられ、CO2排出量は159 g/kmとなる。また、アクティブノイズキャンセラレーションシステムが導入される。
グレードはSEとSELのほか、市場によっては豪華版の「タイタニアム」がラインナップされる。
エッジスポーツ
[編集]スポーツモデルにはツインターボを採用したV型6気筒 2.7 Lエコブースト(最高出力315 hp、最大トルク350 lb.-ft)が搭載され、アクティブノイズキャンセラレーションシステムも装備する[7]。トランスミッションは「セレクトシフト」6速ATのみ。
中国仕様
[編集]中国仕様は2014年11月の広州国際モーターショーにて発表された[8]。グローバル版とは異なり、リアオーバーハングを延長して3列シートの7人乗りとしている。エンジンは2種類のエコブースト(2.0 Lまたは2.7 L)が用意され、セレクトシフト6速ATが組み合わせられる。長安フォードが浙江省杭州市に建設した新工場の最初の生産車として、2015年3月に製造が開始された[9]。
脚注
[編集]- ^ Jean Kevane (2008年2月5日). “New Ford Edge Sport Revealed”. WorldCarFans.com. 2012年9月18日閲覧。
- ^ “FORD SHOWCASES NEW PRODUCTS AND TECHNOLOGIES AT LARGEST-EVER BEIJING AUTO SHOW EXHIBIT”. フォード・モーター (2010年4月23日). 2012年9月18日閲覧。
- ^ “Ford Motor China January Sales Rise 20%”. フォード・モーター (2011年2月10日). 2012年9月18日閲覧。
- ^ “ALL-NEW 2015 EDGE SHOWCASES FORD'S BEST TECHNOLOGY, MORE DRIVER-ASSIST FEATURES, IMPROVED PERFORMANCE, CRAFTSMANSHIP”. Ford Media Center (2014年6月24日). 2015年4月27日閲覧。
- ^ “ALL-NEW 2015 EDGE SHOWCASES FORD'S BEST TECHNOLOGY, MORE DRIVER-ASSIST FEATURES, IMPROVED PERFORMANCE, CRAFTSMANSHIP”. Ford Media Center (2014年10月1日). 2015年4月27日閲覧。
- ^ “PRODUCTION OF THE ALL-NEW 2015 FORD EDGE OFFICIALLY KICKS OFF WITH 400 NEW EMPLOYEES”. Ford Media Center (2015年2月26日). 2015年4月27日閲覧。
- ^ “PERFORMANCE AND POWER: 2015 FORD EDGE SPORT CERTIFIED AS HIGHEST-PERFORMING EDGE YET”. Ford Media Center (2015年2月6日). 2015年4月27日閲覧。
- ^ “NEW 3-ROW, 7-SEAT FORD EDGE MAKES GLOBAL DEBUT IN GUANGZHOU”. Ford Media Center (2014年11月18日). 2015年4月27日閲覧。
- ^ “フォード、中国合弁の新工場が稼働…年産25万台”. Response. (2015年3月26日). 2019年4月28日閲覧。