フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク Florian Henckel von Donnersmarck | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
本名 | Florian Maria Georg Christian Graf Henckel von Donnersmarck | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
生年月日 | 1973年5月2日(51歳) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
出生地 | 西ドイツ・ケルン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
国籍 | ドイツ オーストリア | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
配偶者 | Christiane Asschenfeldt | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
主な作品 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
『善き人のためのソナタ』 『ツーリスト』 『ある画家の数奇な運命』 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
フローリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク(Florian Henckel von Donnersmarck、1973年5月2日 - )は、ドイツおよびオーストリアの映画監督・脚本家である。
略歴
[編集]ケルン出身。身長205cm[1]。ルフトハンザドイツ航空に勤める父のもと、ニューヨーク、ベルリン、フランクフルト・アム・マイン、ブリュッセルで少年期を過ごす。成績優秀で、大学入学資格試験アビトゥーアでは平均点1.0を獲っているという(最高点が1.0)[要出典]。ロシアのサンクトペテルブルクの国立IS研究所でロシア語を2年間学び、ロシア語教師として短期間働いた後、1993年から1996年まで、英国オックスフォード大学ニュー・カレッジで哲学、政治学および経済学を学ぶ。
その後リチャード・アッテンボローに師事し、更にミュンヘン映画映像大学に入学し、短編『Dobermann』などを監督。また、在学時代に、兄ゼバスティアン・ヘンケル=ドナースマルクと共同で映画を製作している。 2000年よりシュタージを題材とした初の長編映画『善き人のためのソナタ』の製作にとりかかり、初の長編監督作でアカデミー外国語映画賞を受賞。33歳にしてオスカーを手にした。
家系
[編集]シュレジエン発祥の貴族の家系ヘンケル・フォン・ドナースマルク家の末裔である。本名はフローリアン・マリア・ゲオルク・クリスティアン・グラーフ・ヘンケル・フォン・ドナースマルク(Florian Maria Georg Christian Graf Henckel von Donnersmarck)。なお、「グラーフ(Graf)」は、姓名の一部ではなく、日本でいうところの「伯爵」にあたる爵位である。
ドイツとオーストリアの市民権を持つ。現在はロサンゼルス在住[2]。
フィルモグラフィ
[編集]年 | 日本語題 原題 | クレジット | 備考 |
---|---|---|---|
1997 | Mitternacht | 監督・脚本・製作・編集 | 短編映画 兄と共同監督 |
1998 | Das Datum | 監督・脚本・製作・編集 | 短編映画 兄と共同監督 |
1999 | Dobermann | 監督・脚本・編集 | 短編映画 |
2002 | Der Templer | 共同監督 | 短編映画 兄と共同監督 |
2006 | 善き人のためのソナタ Das Leben der Anderen | 監督・脚本・共同製作 | |
2010 | ツーリスト The Tourist | 監督・脚本 | |
2018 | ある画家の数奇な運命 Werk ohne Autor | 監督・脚本・製作 |
受賞とノミネート
[編集]映画祭・賞 | 年 | 部門 | 作品名 | 結果 |
---|---|---|---|---|
ヴェネツィア国際映画祭 | 2018 | 金獅子賞 | ある画家の数奇な運命 | ノミネート |
アカデミー賞 | 2006 | 外国語映画賞 | 善き人のためのソナタ | 受賞 |
2018 | ある画家の数奇な運命 | ノミネート | ||
英国アカデミー賞 | 2007 | 監督賞 | 善き人のためのソナタ | ノミネート |
オリジナル脚本賞 | 善き人のためのソナタ | ノミネート | ||
非英語作品賞 | 善き人のためのソナタ | 受賞 | ||
ヨーロッパ映画賞 | 2006 | 監督賞 | 善き人のためのソナタ | ノミネート |
脚本賞 | 善き人のためのソナタ | 受賞 | ||
セザール賞 | 2007 | 外国映画賞 | 善き人のためのソナタ | 受賞 |
ドイツ映画賞 | 2006 | 監督賞 | 善き人のためのソナタ | 受賞 |
脚本賞 | 善き人のためのソナタ | 受賞 | ||
ニューヨーク映画批評家協会賞 | 2007 | 外国語映画賞 | 善き人のためのソナタ | 受賞 |
ロサンゼルス映画批評家協会賞 | 2006 | 外国語映画賞 | 善き人のためのソナタ | 受賞 |
参照
[編集]関連文献
[編集]- Biography and Interview in German Films Quarterly
- photographs of Donnersmarck on official site
- Interview in indieWIRE