ボルサーリ門

ボルサーリ門
ボルサーリ門

ボルサーリ門イタリア語: Porta Borsari)は、イタリアヴェローナにある古代ローマ時代の門。ポストゥミア街道が市街地に入る地点に、紀元前1世紀に造られた[1]と考えられている。門に刻まれた碑文によれば、1世紀に建て替えられた[1]とされる。付近にあったとされるユピテルを祀る祠に因んで、古代ローマ時代の呼び名はユーピテル門(ラテン語: Porta Iovia[1]であり、中世になりこの門が徴税場所であったことから「徴税」を表すbursariiが転じてボルサーリ門と呼ばれる[2]ようになる。門は白大理石で造られ、道路部分はコリント式の円柱で支えられた装飾エンタブラチュアを持つ2つのアーチ開口部となっている。かつては現在の門の市街地側に長方形の中庭と、市街地側の内門を備えた大きな城門施設であった[2]

門の旧市街側はボルサーリ門通り(Corso Porta Borsari)で、古代ローマ時代のデクマヌス・マクシムス。市外側はカヴール通り(Corso Cavour)となっている。

碑文

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エンタブラチュア部分に刻まれた碑文 (CIL, V, 3329)[3]

(左1行目) COLONIA AVGVSTA VERONA NOVA CALLIENIANA VALERIANO U ET LV
(右1行目) CILIO COSS MVRI VERONENSIVM FABRICATI EX DIE III NON APRIUVJ
(左2行目) DEDICATI PR NON DEC lVBENTE SANCTISSIMO GALLIENO AVC NI IN
(右2行目) SISTENTE AVR WIARCELLINO V P DVC DVC CVRANTEIVL MARCELLINO

アクセス

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参考文献

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座標: 北緯45度26分31秒 東経10度59分36秒 / 北緯45.44194度 東経10.99333度 / 45.44194; 10.99333