メヌエット (ペツォールト)
『メヌエット』は、クリスティアン・ペツォールト(Christian Petzold)の作曲による鍵盤楽器のための2曲の小品を指す。
演奏会などでは一緒に演奏されることが多い。近年音楽学者のハンス=ヨアヒム・シュルツェらによってペツォールトの作であると結論付けられている。
なおヨハン・ゼバスティアン・バッハが「アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳」(2度目の妻アンナ・マクダレーナに贈った)に2曲を収めたが、そこでは真の作曲者であるペツォールトの名前を伏せている。これが原因となり長年ヨハン・ゼバスティアン・バッハの作曲だと見なされており、「バッハのメヌエット」の名で親しまれた。
ト長調のほうは後にアメリカ合衆国のソングライター、サンディ・リンザー&デニー・ランドルによって「ラヴァーズ・コンチェルト」のタイトルでポピュラー・ソングにもなっている。
![\version "2.14.2"
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tagline = ##f
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upper = \relative c'' {
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\tempo 2 = 72
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d4 g,8 a b c | d4 g, g | e' c8\mordent d e fis | g4 g, g | c d8\mordent c b a | b4 c8 b a g | fis4 g8 a b g |
\grace b8( a2.)
}
lower = \relative c' {
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\key g \major
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< g b d >2 a4 | b2. c2. b2. a2. g2. | d'4 b g | d' d,8 c' b a
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この曲が使われた作品など
[編集]- 実況おしゃべりパロディウス - コナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント)から発売されたシューティングゲーム。ステージ3のBGMとしてアレンジされたものが使用されている。
- 太鼓の達人 - ナムコ(現・バンダイナムコエンターテインメント)から発売された音楽ゲーム。「メヌエット」のタイトルでアレンジされたものが収録されている。
- ノスタルジア - コナミデジタルエンタテインメントにより稼働されている音楽ゲーム。演奏時間が1分10秒と全曲中2番目に短い。
- とんがりボウシと魔法の365にち - コナミデジタルエンタテインメントから発売されたコミュニケーションゲーム。アレンジされたものがBGMとして使用されている。
- evio - トミー(現・タカラトミー)から発売されたヴァイオリン型電子玩具。別売りソフト「コンチェルトセレクション」に収録されている。なお、出典は「J.S.バッハ」となっている。
- 音楽ファンタジー・ゆめ - NHK教育テレビジョンの「母と子のテレビタイム」枠にて放送されたCGアニメーションのクラシック音楽ミニ番組。1992年9月28日放送の第25回「メヌエット」で使用されている。但しこの頃の作曲者クレジットは、ヨハン・ゼバスティアン・バッハである。
外部リンク
[編集]- メヌエット ト長調の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト
- メヌエット ト短調の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト