ライアン・ブレイジア

ライアン・ブレイシア
Ryan Brasier
ロサンゼルス・ドジャース #57
広島東洋カープ時代
(2017年6月10日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 テキサス州ウィチタ郡ウィチタフォールズ
生年月日 (1987-08-26) 1987年8月26日(37歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
225 lb =約102.1 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 投手
プロ入り 2007年 MLBドラフト6巡目(全体208位)
初出場 MLB / 2013年5月2日
NPB / 2017年3月31日
年俸 $4,500,000(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ライアン・デビッド・ブレイジアRyan David Brasier, 1987年8月26日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州ウィチタ郡ウィチタフォールズ出身のプロ野球選手投手)。右投左打。メジャーリーグベースボールロサンゼルス・ドジャースに所属。

NPBでの登録名はブレイシア

経歴

[編集]

プロ入りとエンゼルス時代

[編集]

2007年MLBドラフト6巡目(全体208位)でロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムから指名され、6月10日に契約[2]。契約後、傘下のパイオニアリーグのルーキー級オレム・オウルズ英語版で26試合に登板し、1勝2敗9セーブ・防御率2.08・26奪三振の成績を残した[3]

2008年はA級シーダーラピッズ・カーネルズで23試合に登板し、1勝3敗9セーブ・防御率1.59・24奪三振の成績を残した[3]。8月にルーキー級アリゾナリーグ・エンゼルスへ異動し、4試合に登板[3]。8月下旬にA+級ランチョクカモンガ・クエークスへ昇格。3試合に登板し、0勝0敗1セーブ・防御率2.70の成績を残した[3]

2009年はA+級ランチョクカモンガとAA級アーカンソー・トラベラーズでプレー。この年から先発に転向し、A+級ランチョクカモンガでは27試合に登板し、5勝4敗・防御率5.23・93奪三振の成績を残した[3]

2010年はAA級アーカンソーで28試合に登板し、7勝12敗・防御率5.07・94奪三振の成績を残した[3]

2011年からリリーフに再転向。AA級アーカンソーで25試合に登板し、0勝1敗16セーブ・防御率0.71・26奪三振の成績を残した[3]。7月にAAA級ソルトレイク・ビーズへ昇格[2]。25試合に登板し、2勝1敗3セーブ・防御率5.00・26奪三振の成績を残した[3]

2012年はAAA級ソルトレイクで55試合に登板し、7勝3敗13セーブ・防御率4.37・54奪三振の成績を残した[3]。オフの11月20日にエンゼルスとメジャー契約を結び、40人枠入りを果たした[4]

2013年3月2日にエンゼルスと1年契約に合意し、3月15日にAAA級ソルトレイクへ異動した。開幕をAAA級ソルトレイクで迎え、5月1日にメジャーへ昇格し[5]、翌2日のボルチモア・オリオールズ戦でメジャーデビュー。3点ビハインドの9回表から登板し、1回を2安打2失点と結果を残せなかった。5月6日にAAA級ソルトレイクへ降格し[6]、16日にメジャーへ再昇格した[7]が登板はなく、21日にAAA級ソルトレイクへ降格した[8]。登録枠が拡大した9月1日に再昇格[9]。この年メジャーでは7試合に登板し、防御率2.00・7奪三振の成績を残した[3]

2014年3月29日に右肘の故障で、15日間の故障者リスト入りし[10]、4月16日に60日間の故障者リストへ異動。6月にトミー・ジョン手術を行い、シーズンを全休した。オフの10月27日に40人枠から外れ、AAA級ソルトレイクへ降格[11]。11月4日にFAとなった[2]

アスレチックス傘下時代

[編集]

2015年7月7日にオークランド・アスレチックスとマイナー契約を結んだ[2]。この年は傘下のルーキー級アリゾナリーグ・アスレチックスとAAA級ナッシュビル・サウンズでプレーし、2球団合計で6試合に登板して1勝1敗・防御率2.57・7奪三振の成績を残した[3]

2016年はAAA級ナッシュビルでプレーし、46試合に登板して5勝3敗1セーブ・防御率3.56・70奪三振の成績を残した[3]

広島時代

[編集]

2016年12月18日に広島東洋カープが獲得を発表した[12]

2017年は26試合に登板し2勝1敗、防御率3.00の成績を上げた。オフの12月2日に自由契約となった[13]

レッドソックス時代

[編集]

2018年3月4日にボストン・レッドソックスとマイナー契約を結んだ[14]。開幕は傘下のAAA級ポータケット・レッドソックスで迎え、7月8日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[15]。34試合に登板して防御率1.60・WHIP0.77・10ホールドの好成績を記録。ポストシーズンでは9試合に登板し、防御率1.04、5ホールドでワールドシリーズ優勝に貢献した。

2019年は62試合に登板。2勝4敗7セーブ10ホールド、防御率4.85だった。

2020年はメジャー初先発も果たした。25試合に登板し、1勝10ホールド、防御率3.96だった。

2023年5月15日にジョエリー・ロドリゲスの復帰に伴い、DFAとなった[16]。5月21日にFAとなった[17]

ドジャース時代

[編集]

2023年6月4日にロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結んだ[18]。6月5日に傘下ルーキー級アリゾナ・コンプレックスリーグ・ドジャース英語版へ配属された[18]。6月13日に傘下AAA級オクラホマシティ・ドジャースへ配属された[18]。6月20日にメジャー契約を結び、アクティブロースター入りした[19]。6月21日の古巣エンゼルス戦でドジャース移籍後初登板を果たした。オフの11月3日にFAとなった[20]

2024年2月6日にドジャースと2年900万ドル、インセンティブ400万ドルで再契約を結んだ[21]。3月20日に開幕ロースター入りし[22]、同日の開幕戦でシーズン初登板を果たした。

選手としての特徴・人物

[編集]

160km/hに迫る剛速球に加え、鋭く曲がるスライダーツーシームチェンジアップカットボールシンカーを操る本格派右腕[23][24][25]

広島時代の2017年からレッドソックス時代の2023年までつけた背番号70には愛着を持っている[26]

詳細情報

[編集]

年度別投手成績

[編集]




















































W
H
I
P
2013 LAA 7 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 35 9.0 7 1 4 0 0 7 0 0 2 2 2.00 1.22
2017 広島 26 0 0 0 0 2 1 1 2 .667 132 30.0 32 3 8 0 0 19 0 0 13 10 3.00 1.33
2018 BOS 34 0 0 0 0 2 0 0 10 1.000 124 33.2 19 2 7 0 0 29 1 0 6 6 1.60 0.77
2019 62 0 0 0 0 2 4 7 10 .333 241 55.2 51 9 21 1 3 61 3 0 33 30 4.85 1.29
2020 25 1 0 0 0 1 0 0 10 1.000 110 25.0 24 2 11 1 0 30 1 2 12 11 3.96 1.40
2021 13 0 0 0 0 1 1 0 3 .500 50 12.0 12 2 4 0 0 9 0 0 5 2 1.50 1.33
2022 68 0 0 0 0 0 3 1 13 .000 263 62.1 68 9 13 1 1 64 1 0 43 40 5.78 1.30
2023 20 0 0 0 0 1 0 1 1 1.000 95 21.0 24 2 9 0 2 18 2 0 18 17 7.29 1.57
LAD 39 0 0 0 0 2 0 1 10 1.000 143 38.2 18 1 10 1 1 38 1 0 6 3 0.70 0.72
'23計 59 0 0 0 0 3 0 2 11 1.000 238 59.2 42 3 19 1 3 56 3 0 24 20 3.02 1.02
2024 29 4 0 0 0 1 0 0 6 1.000 110 28.0 22 3 5 0 0 25 1 0 12 11 3.54 0.96
MLB:8年 297 5 0 0 0 10 8 10 63 .556 1171 285.1 245 31 84 4 7 281 10 2 137 122 3.85 1.15
NPB:1年 26 0 0 0 0 2 1 1 2 .667 132 30.0 32 3 8 0 0 19 0 0 13 10 3.00 1.33
  • 2024年度シーズン終了時

年度別守備成績

[編集]


投手(P)












2013 LAA 7 0 1 0 0 1.000
2017 広島 26 1 1 2 0 .500
2018 BOS 34 4 5 0 2 1.000
2019 62 4 4 1 0 .889
2020 25 0 1 0 0 1.000
2021 13 1 1 0 0 1.000
2022 68 0 6 1 1 .857
2023 20 1 0 0 0 1.000
LAD 39 3 1 1 0 .800
'23計 59 4 1 1 0 .833
2024 29 4 4 0 0 1.000
MLB 297 17 23 3 3 .930
NPB 26 1 1 2 0 .500
  • 2024年度シーズン終了時

記録

[編集]
NPB投手記録

背番号

[編集]
  • 62(2013年)
  • 70(2017年 - 2023年)
  • 57(2023年)

脚注

[編集]
  1. ^ Ryan Brasier Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2024年10月10日閲覧。
  2. ^ a b c d MLB公式プロフィール参照。2023年6月21日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l Baseball-Reference参照。2017年12月6日閲覧。
  4. ^ Alden Gonzalez (2012年11月20日). “Angels add three prospects to 40-man roster” (英語). MLB.com. 2016年12月21日閲覧。
  5. ^ Alden Gonzalez (2013年5月1日). “Maronde sent to Double-A amid struggles” (英語). MLB.com. 2016年12月21日閲覧。
  6. ^ Adam Berry (2013年5月6日). “Angels activate Lowe from DL; option Brasier” (英語). MLB.com. 2016年12月21日閲覧。
  7. ^ William Boor (2013年5月16日). “Angels call up pitchers Brasier, Buckner” (英語). MLB.com. 2016年12月21日閲覧。
  8. ^ William Boor (2013年5月21日). “Burnett off DL; Angels send down Brasier” (英語). MLB.com. 2016年12月21日閲覧。
  9. ^ Alden Gonzalez (2013年9月1日). “Angels recall reliever Brasier as rosters expand” (英語). MLB.com. 2016年12月21日閲覧。
  10. ^ "Angels announce 2014 Opening Day roster" (Press release) (英語). MLB.com (Los Angeles Angels). 30 March 2014. 2016年12月21日閲覧
  11. ^ Alden Gonzalez (2014年10月28日). “Angels' Jimenez claimed off waivers by Brewers”. MLB.com. 2014年12月11日閲覧。
  12. ^ 広島、新助っ人右腕ブレイシアを獲得 背番号は「70」に決定”. サンケイスポーツ (2016年12月18日). 2016年12月18日閲覧。
  13. ^ 自由契約選手 | 2017年度公示”. 日本野球機構 (2017年12月2日). 2017年12月6日閲覧。
  14. ^ https://twitter.com/RosterRoundup/status/970367942859816960
  15. ^ Red Sox's Ryan Brasier: Returns to majors after five-year hiatus” (英語). CBS Sports (2018年7月8日). 2018年7月18日閲覧。
  16. ^ Red Sox reinstate left-handed pitcher Joely Rodriguez from 15-day injured list” (英語). MLB.com (May 15, 2023). June 21, 2023閲覧。
  17. ^ Red Sox Roster & Staff Transaction May 2023”. MLB.com. June 21, 2023閲覧。
  18. ^ a b c Dodgers Roster & Staff Transaction June 2023”. MLB.com. June 21, 2023閲覧。
  19. ^ Dodgers select Ryan Brasier” (英語). MLB.com (June 20, 2023). June 21, 2023閲覧。
  20. ^ 130 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). Home (November 3, 2023). November 8, 2023閲覧。
  21. ^ 防御率7・29から0・70に…ドジャース再生工場で生まれ変わったブレイシアが2年契約ゲット”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年2月11日閲覧。
  22. ^ Dodgers announce Seoul Series 26-man roster” (英語). MLB.com (March 20, 2024). March 21, 2024閲覧。
  23. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2018年10月21日). “【球界ここだけの話(1426)】元広島投手たちが世界最高峰の舞台でフル回転”. サンスポ. 2024年8月17日閲覧。
  24. ^ ライアン・ブレイシア”. 週刊ベースボールONLINE. 2024年8月17日閲覧。
  25. ^ 防御率7・29から0・70に…ドジャース再生工場で生まれ変わったブレイシアが2年契約ゲット - スポニチ Sponichi Annex 野球”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年8月17日閲覧。
  26. ^ カープの元助っ人が世界一に貢献。「背番号70」に込めた日本への想い (2ページ目)”. 集英社 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva (2018年12月14日). 2024年8月17日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]