世界三大夜景
世界三大夜景(せかいさんだいやけい)とは、世界中の代表的な夜景を3か所選んだものを指す。日本では、各地の夜景の紹介において、100万ドルの夜景[1]、1,000万ドルの夜景[2]、日本三大夜景と言われる日本国内の各種団体による(命名者不明も含め)色々な表現を見ることができるが、その一つとして、香港・函館・ナポリの夜景を世界三大夜景と称するものがある[3]。ただし、この3か所を選択した人物や団体、根拠、時期などは不明である。
日本以外においては、中華圏でのみ和製漢語として使われることがあるだけであり、世界的に使われる言葉ではない[4][5][6]。
バリエーション
[編集]選択した人物や団体、根拠、時期などは不明なもの
[編集]いずれの地も下記の通り海(港)・山(丘)・街が地形的に好条件でそろっている[7]。
- 香港
- 狭いエリアに高層建築が立ち並ぶ。建築物が夜景のほとんどのボリュームを占め港(ビクトリア・ハーバー)はその谷間に見える。眺望地点は香港島にある山ビクトリア・ピークと対岸の九龍。
- 函館
- 都市の両側に海(函館湾と津軽海峡)があり、ほぼ中央に夜景が映し出されているというバランスがとれた地形で、一望できる位置に眺望地点である函館山(標高334m)が存在している。眺望地点は表夜景(函館山山頂)と裏夜景(横津岳山麓)の二種類ある。
- ナポリ
- 緩やかな港のラインと奥にベスビオ山がそびえる構成。ただし眺望地点が丘で標高が低くくダイナミックさに欠ける。眺望地点はマルティーノ修道院(丘)と市街地(テラスや屋上)。
世界新三大夜景
[編集]日本の一般社団法人・夜景観光コンベンションビューローが、同法人が認定を行っている夜景鑑定士3,500人へのアンケートを基に、2012年10月に長崎市で行われた「夜景サミット2012 in 長崎」において、香港・長崎・モナコを「世界新三大夜景」と認定し、日本国外においては香港メディアがその様子を伝えた[8][9]。
脚注
[編集]- ^ 1953年に電力会社幹部が神戸の夜景について「六甲山から見た神戸の電灯の電気代」に絡めて命名した。夜景#日本における夜景
- ^ 神戸国際観光コンベンション協会
- ^ 函館山(日本三大夜景)(パノラマ夜景.com)、ナポリの夜景 世界三大夜景(こよなく夜景を愛する人へ)
- ^ 網路城邦週報・世界三大百萬夜景
- ^ TVB 旅遊網・旅遊情報・義大利 TVB 旅遊網・旅遊情報・函館
- ^ wikipediaにおいて、「世界三大夜景」の記事は、日本語版の他に、中国語版、広東語版に存在している。
- ^ 函館市夜景診断調査報告書 pp.66-70
- ^ 世界新三大夜景は、モナコ、香港、長崎(誠Style、2012年10月9日)
- ^ 香港再次獲選世界三大夜景城市 Archived 2012年10月14日, at the Wayback Machine. なお、この記事を含めた香港各紙の報道では「前回の大会では函館、香港、ナポリが世界三大夜景として選ばれ、香港は唯一の連続認定都市となった」とされたものが多く、中国語版や広東語版のwikipediaでもそれに準じた記述がなされているが、同団体が夜景サミットを開催したのは2012年が初めてであるのでこれは誤報である。中国語版・広東語版も参照のこと。
参考文献
[編集]- 石井幹子デザイン事務所 『函館市夜景診断調査報告書』 函館市 2004年