亀崎町
かめざきちょう 亀崎町 | |
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廃止日 | 1937年10月1日 |
廃止理由 | 新設合併 半田町、亀崎町、成岩町 → 半田市 |
現在の自治体 | 半田市 |
廃止時点のデータ | |
国 | 日本 |
地方 | 中部地方、東海地方 |
都道府県 | 愛知県 |
郡 | 知多郡 |
市町村コード | なし(導入前に廃止) |
総人口 | 15,519人 (1935年10月1日) |
亀崎町役場 | |
所在地 | 愛知県 |
座標 | 北緯34度54分53秒 東経136度57分47秒 / 北緯34.91478度 東経136.96308度座標: 北緯34度54分53秒 東経136度57分47秒 / 北緯34.91478度 東経136.96308度 |
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亀崎町(かめざきちょう)は、かつて愛知県知多郡に存在した町。現在は半田市の一部となっている。
地理
[編集]三河湾北部の衣浦湾に面する湊町である。集落には「せこみち」と呼ばれる路地が無数に存在する。
歴史
[編集]愛知県の人口上位自治体(1921年末)[1] | |||||
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# | 自治体 | 人口 | # | 自治体 | 人口 |
1 | 名古屋市 | 633,274 | 11 | 渥美郡高師村 | 14,405 |
2 | 豊橋市 | 65,033 | 12 | 丹羽郡古知野町 | 13,965 |
3 | 岡崎市 | 41,684 | 13 | 渥美郡田原町 | 13,831 |
4 | 一宮市 | 30,558 | 14 | 海部郡津島町 | 13,772 |
5 | 東春日井郡瀬戸町 | 23,092 | 15 | 中島郡祖父江町 | 13,300 |
6 | 碧海郡安城町 | 19,607 | 16 | 西加茂郡挙母町 | 12,317 |
7 | 知多郡半田町 | 17,141 | 17 | 渥美郡福江町 | 12,256 |
8 | 幡豆郡西尾町 | 15,511 | 18 | 宝飯郡蒲郡町 | 12,120 |
9 | 知多郡亀崎町 | 15,170 | 19 | 東春日井郡小牧町 | 12,101 |
10 | 幡豆郡一色町 | 15,114 | 20 | 碧海郡矢作町 | 11,345 |
- 戦国時代頃 - この地域に集落が形成される[2]。
- 江戸時代 - この地域は尾張藩領や犬山藩領となる。伊勢国と三河国を結ぶ海運の中継地となる。
- 江戸時代後期 - 酒造業が発達し、生産された酒は海路で江戸に運ばれる。
- 1876年(明治9年) - 藤江村と有脇村が合併して広田村となる。
- 1882年(明治15年) - 広田村が藤江村[3]と有脇村に分立する。
- 1889年(明治22年)10月1日 - 亀崎村が町制を施行して亀崎町が発足する。
- 1906年(明治39年)5月1日 - 亀崎町が乙川村・有脇村と合併して再び亀崎町が発足する。
- 1937年(昭和12年)10月1日 - 半田町・成岩町と合併して半田市が発足する。
町長
[編集]- 天埜伊左衛門(1889年- )
経済
[編集]- 伊東合資会社 - 天明8年(1788年)創業の酒蔵。2000年(平成12年)廃業。2020年(令和2年)復活。
- 天埜酒造 - 嘉永元年(1848年)創業の酒蔵。
交通
[編集]1886年(明治19年)の武豊線開業時に建設された亀崎駅の駅舎は「日本最古の現役駅舎」とされる[4]。
名所・旧跡
[編集]- 神前神社 - 社格は旧県社[6]。神武天皇の伝承がある[6]。亀崎潮干祭を開催。
- 尾張三社 - 亀崎潮干祭における御旅所[7]。社殿は慶応元年(1865年)建立[7]。
- 秋葉社 - 亀崎潮干祭ではからくり人形の奉納が行われる[8]。本殿は半田市指定有形文化財[8]。
- 海潮院 - 知多四国霊場第54番札所。
- 望洲楼 - 安政2年(1855年)創業の料亭。1887年(明治20年)に明治天皇・皇后が陸海軍大演習で知多半島を訪れた際には、望洲楼から料理が運ばれた[9]。福沢諭吉、田山花袋、柳田邦男などの文化人が訪れている[9]。
- 亀崎渡船場跡 - 文化5年(1808年)建立の常夜燈(燈明台)がある[10]。衣浦湾対岸の三河地方に向けて渡し船が運航されていた[10]。
ギャラリー
[編集]- 神前神社前での山車曳き回し
- 天埜酒造(現・盛田金しゃち酒造)
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 富田伴作『亀崎町史』亀崎町史刊行会、1945年
- 亀崎町役場『亀崎誌』亀崎町役場、1908年