吹田市立中央図書館

吹田市立中央図書館
施設情報
専門分野 総合
事業主体 吹田市
開館 1971年(昭和46年)11月25日
所在地 564-0072
大阪府吹田市出口町18-9
ISIL JP-1002213
統計情報
蔵書数 258,206冊(2018年度末時点)
貸出数 323,310冊(2018年度)
来館者数 177,588人(2018年度)
プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館
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吹田市立中央図書館(すいたしりつちゅうおうとしょかん)は、大阪府吹田市出口町の片山公園にある公共図書館吹田市立図書館(組織名)の中央館である。

特色

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2018年度(平成30年)末時点の蔵書冊数は258,206冊であり、うち開架は84,839冊である[1]。2018年度の来館者数は177,588人であり、2018年度の貸出冊数は323,310冊である[1]。2018年度末時点では9施設(7館2室)が吹田市立図書館を構成していたが、蔵書数は吹田市立千里山・佐井寺図書館に次いで9施設中2番目、来館者数は9施設中7番目、貸出冊数は9施設中7番目だった[1]

吹田市立中央図書館に付随する設備として吹田市自動車文庫「ゆめぶんこ」があり、27か所のステーションを月1回の頻度で巡回している[2]。館外貸出冊数・貸出期間は、図書・紙芝居・雑誌・マンガが15点までで2週間、AV資料が3点までで2週間である。

歴史

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開館

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長期休館中の2019年

1971年(昭和46年)以前の吹田市立図書館は吹田市民会館の5階・6階にあったが、床面積は822平方メートルと狭く、座席数も188席しかなかった[3]。1940年(昭和15年)に市制施行している吹田市は、市制30周年記念事業のひとつとして新図書館の建設を計画[3]。1970年(昭和45年)12月に着工し[4]、1971年(昭和46年)11月25日に開館した[3]。開館当初の名称は吹田市立図書館だった。

新館の工費は3億9074万4000円であり、内訳は国補助金が1500万円、大阪府補助金が1500万円、地方債が2億4600万円、一般財源が1億1474万4000円だった[5]鉄筋コンクリート造4階建であり、延床面積は3,352平方メートル、図書収容能力は14万冊となった[3]。母子閲覧室と児童屋外閲覧コーナーは大阪府で初の試みとされる[4]。1971年度(昭和46年度)末の蔵書冊数は33,386冊、1971年度の貸出冊数は90,001冊だった[6]

1977年度(昭和52年度)末には貸出冊数が396,509冊でピークに達し[7]、1977年度末の蔵書冊数は75,994冊だった[6]。1978年(昭和53年)には吹田市2番目の図書館として千里ニュータウンに吹田市立千里図書館が開館し、吹田市立図書館は吹田市立中央図書館に改称した。この後も相次いで分館が開館しており、中央図書館は貸出冊数を減らしている。1996年度(平成8年)末には蔵書冊数が210,204冊となり、初めて20万冊を超えた[6]

リニューアル

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2019年(平成31年)4月1日には耐震補強工事と施設の改修工事のための長期休館に入った[8]。もともとは2020年(令和2年)8月にリニューアル開館予定だったが、新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響で同年12月18日に延期され、結局は2021年(令和3年)1月にリニューアル開館した。

施設

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吹田市立中央図書館
情報
設計者 関西建築事務所・吹田市建築課[5]
施工 鹿島建設大阪支店[5]
構造形式 鉄筋コンクリート造[2]
敷地面積 4,814.6 m² [2]
建築面積 857.0 m² [2]
延床面積 3,392.3 m² [2]
階数 4階建[2]
着工 1970年(昭和45年)12月8日[5]
竣工 1971年(昭和46年)10月31日[5]
開館開所 1971年(昭和46年)11月25日[5]
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1971年(昭和46年)の開館時、玄関ロビーには1970年(昭和45年)の日本万国博覧会(大阪万博)でニュージーランド館に展示されていた巨大壁画「太平洋」が復元された[9]。壁画は縦3メートル×横7メートルであり、約1万5000枚のモザイクタイルを用いて日本やニュージーランドの地図が描かれている[9]

1階と2階の階段踊り場には日高正法が製作したオブジェ「真理」が展示されている[10]。玄関前にはW・Rallenが製作したオブジェが展示されている[10]

開館当時(1971年)[3]
  • 1階 - 館外貸し出し室、児童室、母子室、受付カウンター
  • 中2階 - 軽食喫茶室、休憩室
  • 2階 - 参考図書室、事務室
  • 3階 - 自習室、視聴覚資料室
  • 4階 - 自習室
リニューアル前(2020年)
  • 1階 - 児童図書閲覧室、第1集会室、書庫
  • 中2階 - 食堂、休憩室ほか
  • 2階 - 一般図書閲覧室、事務室、対面朗読室ほか
  • 3階 - 自習室、第2集会室、研究室、電算室、書庫
  • 4階 - 事務室、書庫ほか
リニューアル後(2021年)
  • 1階 - 児童書、絵本・紙芝居、児童雑誌、英語絵本、児童文学研究、子育て情報コーナー、予約棚コーナー
  • 中2階 - キッズスペース、休憩コーナー
  • 2階 - 一般書・参考資料、地域・行政資料、一般雑誌、新聞、地図、電話帳、マンガ、大活字本、ヤングアダルト図書、視聴覚資料、対面朗読室
  • 3階 - 事務室、録音室
  • 4階 - 自習室、集会室

利用案内

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日本万国博覧会(大阪万博)でニュージーランド館に展示されていた巨大壁画「太平洋」
開館時間
  • 10:00~18:00(木曜・金曜は10:00~20:00)
休館日
  • 年末年始(12月28日~1月4日)、館内整理日(月の最終木曜日、祝日の場合はその翌日)、長期整理期間
アクセス

脚注

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  1. ^ a b c 『吹田市の図書館活動 2019』吹田市立中央図書館、2018年
  2. ^ a b c d e f 『吹田市の図書館活動 2020』吹田市立中央図書館、2020年
  3. ^ a b c d e 「市民の文化教養センター 新図書館25日に開館 図書館サービスも充実」『市報すいた』1971年11月、第243号
  4. ^ a b 「市政30周年を記念 新図書館建設始まる」『市報すいた』1971年1月、第233号
  5. ^ a b c d e f 吹田市立中央図書館『吹田市中央図書館40周年記念誌』吹田市立中央図書館、2012年、p.16
  6. ^ a b c 吹田市立中央図書館『吹田市中央図書館40周年記念誌』吹田市立中央図書館、2012年、p.18
  7. ^ 吹田市立中央図書館『吹田市中央図書館40周年記念誌』吹田市立中央図書館、2012年、p.17
  8. ^ 改修工事に伴う休館のお知らせ(中央図書館) 吹田市立図書館、2019年2月22日
  9. ^ a b 「新しい図書館に ニュージーランド館の壁画お目見え」『市報すいた』1971年11月、第243号
  10. ^ a b 吹田市立中央図書館『吹田市中央図書館40周年記念誌』吹田市立中央図書館、2012年、p.2

参考文献

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  • 吹田市立中央図書館『吹田市の図書館活動 2019』吹田市立中央図書館、2019年
  • 吹田市立中央図書館『吹田市の図書館活動 2020』吹田市立中央図書館、2020年 ※中央図書館が長期休館中だった期間を含む
  • 吹田市立中央図書館『吹田市中央図書館40周年記念誌』吹田市立中央図書館、2012年

外部リンク

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