園田金盃

園田金盃
開催国 日本の旗 日本
主催者 兵庫県競馬組合
競馬場 園田競馬場
2023年の情報
距離 ダート1870m
格付け 重賞I
賞金 1着賞金3000万円
出走条件 サラブレッド系3歳以上、ファン投票・記者選抜
負担重量 定量(3歳55kg、4歳以上56kg、牝馬2kg減)
出典 [1]
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園田金盃(そのだきんぱい)は、兵庫県競馬組合園田競馬場で施行する地方競馬重賞競走である。

概要

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2008年までは2400mで施行されていた競走で、アラブ時代は年に何度か行われていた距離(改修前は2300m)だったが、楠賞全日本アラブ優駿の廃止や他重賞の距離短縮で、2006年までは園田唯一の2000m超レースだったため、騎手の腕に負う部分も大きく、また展開に左右されてしばしば波乱が起きた。なお、2007年以降は六甲盃兵庫大賞典が2400mで施行されるようになった一方で、本競走は2009年より距離が1870mに短縮された(兵庫大賞典も2010年以後は1870m)。

1999年まではアラブ3歳(全て現在の表記)以上、2000年はサラブレッド3歳限定、2001年から2004年まではアラブ、サラブレッド混合で3歳以上とめまぐるしく出走条件が変動したが、2005年からはアラブ系の退厩に伴いサラブレッドだけとなった。

2012年からは、A1、A2級所属馬及び重賞勝ちのある3歳馬からのファン投票、記者選抜で出走馬が決定されており、このうち出走意思のあるファン投票上位6頭、記者選抜馬2頭に優先出走権が与えられる。「兵庫県競馬古馬王道路線の総決算」という位置づけから高額賞金レースとなってからも他地区所属馬には門戸が開放されていない。かつては2019年のシュテルングランツ[2]のように一戦だけ兵庫に転厩して出走を狙う競走馬もいた[注釈 1]が、位置付けにそぐわない出走方法であることから、後に「競走前の特定日までの兵庫在籍」「登録締切日までに兵庫所属として3走以上の出走歴」のいずれかを有する馬でなければ出走ができないように見直された[3]。2023年においては、前3走を兵庫所属として出走している事が条件となっている[1]

園田2400mのレコードタイムはアラブのワシュウジョージが2001年のこのレースで記録しており、皮肉な事にサラブレッドも出走可能になった2001年になってからのものだった。しかし、アラブ系の退厩後に公式記録上は同年2着のホワイトテンションがレコードホルダーになっていた(公式ではアラブ系のレコードが削除されたため)。年に数度しか施行されない2400mのレコード更新は難しいと思われていたが、2009年3月5日に行なわれた第46回六甲盃でマイエンブレムが2分36秒5のレコードタイムを叩き出した。

岩田康誠は兵庫県所属時よりこのレースには不思議と縁が無い。

2012年からHITスタリオンシリーズの対象競走となっている。

出走条件・賞金等(2023年)

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条件[1]
サラブレッド系3歳以上、兵庫所属
  • 前3走を兵庫所属として出走している必要がある。
  • 出走意思のあるうちのファン投票上位6頭、記者選抜馬2頭に優先出走権があり、残りの最大4頭は自場収得賞金順に決定する。ファン投票対象は、3歳以上の兵庫県所属現役競走馬のA1・A2クラス及び本年の3歳・古馬の重賞優勝馬[4]
負担重量[1]
定量(3歳55kg、4歳以上56kg、牝馬2kg減)
賞金等
賞金額は1着3000万円、2着1200万円、3着750万円、4着450万円、5着300万円[5]
HITスタリオンシリーズに指定されており、ヴァンゴッホの配合権利が優勝馬馬主への副賞となっている。

総額賞金の推移(2001年以降)

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兵庫競馬の売上げ不振により、本競走は2001年以降総額本賞金の減額を六度行なっていた。しかし2016年からは増額傾向に転じて2018年には賞金総額が2001年の水準を上回り、2020年は1着賞金が兵庫チャンピオンシップと同額の3000万円にまで増加した。

開催回 総額賞金 1着賞金 2着賞金 3着賞金 4着賞金 5着賞金
第44回 1,530万円 900万円 315万円 162万円 90万円 63万円
第45回 1,485万円 900万円 288万円 144万円 90万円 63万円
第46-47回 1,280万円 800万円 240万円 120万円 72万円 48万円
第48回 900万円 600万円 150万円 72万円 48万円 30万円
第49-50回 825万円 550万円 137.5万円 66万円 44万円 27.5万円
第51回 770万円 550万円 110万円 55万円 33万円 22万円
第52回 700万円 500万円 100万円 50万円 30万円 20万円
第53回 840万円 600万円 120万円 60万円 36万円 24万円
第54回 700万円 500万円 100万円 50万円 30万円 20万円
第55回 1500万円 1000万円 250万円 120万円 80万円 50万円
第56-58回 1050万円 700万円 175万円 84万円 56万円 35万円
第59-60回 1500万円 1000万円 240万円 120万円 80万円 60万円
第61回 1600万円 1000万円 280万円 140万円 100万円 80万円
第62回 2080万円 1300万円 364万円 182万円 130万円 104万円
第63回 4800万円 3000万円 840万円 420万円 300万円 240万円
第64-66回 5700万円 3000万円 1200万円 750万円 450万円 300万円

歴代優勝馬(2001年以降)

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回次 施行日 距離 優勝馬 性齢 所属 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第44回 2001年10月10日 2400m ワシュウジョージ 牡5 園田 R 2:37.1 小牧太 曾和直榮 たつかわ(株)
第45回 2002年11月28日 2400m コスモクロス 牡6 西脇 2:38.3 下原理 寺嶋正勝 平野英和
第46回 2003年11月24日 2400m マイネルエクソン 牡3 西脇 2:39.5 永島太郎 寺嶋正勝 組)ジェントルマンホースクラブ
第47回 2004年12月1日 2400m ロードバクシン 牡6 園田 2:40.0 有馬澄男 曾和直榮 中村和夫
第48回 2005年12月1日 2400m ニューシーストリー 牡4 西脇 2:42.6 永島太郎 原田寅夫 金須弘
第49回 2006年12月7日 2400m タガノインディー 牡7 園田 2:42.4 木村健 松尾一幸 八木良司
第50回 2007年12月6日 2400m ベストタイザン 牡5 園田 2:42.1 下原理 齊藤裕 平野正行
第51回 2008年12月4日 2400m アルドラゴン 牡7 園田 2:39.6 木村健 田中範雄 (有)エーティー
第52回 2009年12月2日 1870m ハスフェル 牡7 西脇 2:01.6 赤木高太郎 重畠勝利 野田善己
第53回 2010年12月2日 1870m スマイリングフィル 牡7 園田 2:03.7 川原正一 橋本和男 岸本すみれ
第54回 2011年12月8日 1870m ホクセツサンデー 牡3 園田 2:01.2 永島太郎 田中範雄 上山照夫
第55回 2012年12月6日 1870m ニシノイーグル 牡4 園田 2:02.6 川原正一 橋本和男 西野昇
第56回 2013年12月5日 1870m オオエライジン 牡5 西脇 2:00.7 下原理 寺嶋正勝 川根幸晴
第57回 2014年12月4日 1870m トーコーニーケ 牝3 園田 1:59.6 川原正一 吉行龍穂 森田藤治
第58回 2015年12月3日 1870m エーシンサルサ 牝5 園田 2:01.4 下原理 橋本忠男 平井克彦
第59回 2016年12月1日 1870m バズーカ 牡4 園田 2:01.6 木村健 田中範雄 杉山忠国
第60回 2017年12月7日 1870m サウスウインド 6 西脇 2:02.9 赤岡修次 山口浩幸 山上和良
第61回 2018年12月13日 1870m マイタイザン 牡5 園田 2:01.6 杉浦健太 新井隆太 平野正行
第62回 2019年12月5日 1870m タガノゴールド 牡8 園田 2:02.8 下原理 新子雅司 八木秀之
第63回 2020年12月9日 1870m ジンギ 牡4 西脇 2:02.9 田中学 橋本忠明 (株)ラ・メール
第64回 2021年12月2日 1870m ジンギ 牡5 西脇 2:03.7 田中学 橋本忠明 (株)ラ・メール
第65回 2022年12月1日 1870m ラッキードリーム 牡4 園田 2:02.2 下原理 新子雅司 野田善己
第66回 2023年12月7日 1870m スマイルミーシャ 牝3 園田 2:03.3 吉村智洋 飯田良弘 松野真一

各回競走結果の出典

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脚注

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注釈

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  1. ^ 浦和小久保智厩舎から園田金盃のみ園田・飯田良弘厩舎に移籍して出走し、次走より大井・福田真広厩舎に転出。

出典

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  1. ^ a b c d 園田競馬・姫路競馬番組要綱” (PDF). 園田・姫路競馬場. p. 23. 2023年12月4日閲覧。
  2. ^ シュテルングランツ”. netkeiba.com. 2020年12月13日閲覧。
  3. ^ 園田競馬・姫路競馬番組要綱” (PDF). 兵庫県競馬組合 (2022年4月1日). 2023年4月11日閲覧。
  4. ^ 第66回園田金盃ファン投票”. 園田金盃2023. 2023年12月5日閲覧。
  5. ^ 11R 園田金盃 重賞1”. JBISサーチ. 2023年12月5日閲覧。