堂前嘉樹
堂前 嘉樹(どうまえ よしき、1976年2月23日 - )は、日本のゲームクリエイター、プログラマである。株式会社ロジカルビート代表取締役[1]。
人物
[編集]ゲーム開発を中心に、執筆[2]、講演を行っているゲーム開発者。
グラフィクス・プログラミングを得意とするが、ゲーム開発全般に造詣を持つ。元バンダイナムコスタジオで活躍し、鉄拳シリーズのグラフィクスなどを担当した。
ゲーム開発者会議(CEDEC)でも、ほぼ常連として講演している。また2013年度より、神奈川工科大学で「ゲームクリエイター特訓・プログラムコースI」の講師を務めている。
2014年11月より独立し個人事業主となり、「logocalbeat(ロジカルビート)」を立ち上げ、のちに法人化した。
経歴
[編集]小学生の頃に、PC-6601 でBASICのプログラムを始める。「ベーマガのプログラムを写経のように写す」。中学2年の頃からプログラムを理解し始める。
1998年に愛知工業大学を卒業後、コナミコンピュータエンタテインメント神戸に入社。その後ゲーム業界を移り周り、2008年にバンダイナムコゲームスに転職。主にグラフィックス周りのプログラミングを行う。
業務の傍らに講師や執筆も行い、2012年に「ゲームを動かす技術と発想」を執筆。翌年のCEDEC2013にてCEDEC著述賞を受賞。ゲームAI開発者の三宅陽一郎[3]とは友人で「ゲームプログラミング入門」の前書きを共に書いている[4]。
2014年10月末にてバンダイナムコスタジオを退職。同年11月より独立し、ゲーム開発ユニット「logicalbeat(ロジカルビート)」を立ち上げる。主な業務はゲームプログラミング請負、執筆、講師業などである。2016年5月2日より株式会社となり、同社代表取締役。
作品
[編集]- コナミ時代
- ときめきメモリアルPOCKET(GB,GBC)
- beatmania GB(GB,GBC)
- がんばれゴエモン〜もののけ道中 飛び出せ鍋奉行!〜(GB,GBC) - システムプログラム&フィールドプログラム
- pop'n music GB(GBC)
- 悪魔城ドラキュラ Circle of the Moon(GBA) - システムプログラム
- Le Tour de France(PS2)
- ディズニースポーツ:バスケットボール(GBA)
- ナムコ時代
- 僕の私の塊魂(PSP) - リードグラフィックスプログラマ
- スマッシュコートテニス3(PSP) - グラフィックス&モーションプログラマ
- バンダイナムコゲームス時代
- 鉄拳6 BLOODLINE REBELLION(AC) - グラフィックスプログラマ
- 鉄拳6(PS3,Xbox 360,PSP) - リードグラフィックスプログラマ
- 鉄拳ハイブリッド(PS3) - リードグラフィックスプログラマ
- 鉄拳タッグトーナメント2(AC,PS3,Xbox 360) - リードグラフィックスプログラマ
- 大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U - グラフィックスプログラマ
講演
[編集]脚注
[編集]- ^ “代表メッセージ”. 株式会社ロジカルビート. 2020年6月11日閲覧。
- ^ *書評『ゲームを動かす技術と発想』
- ^ *刊行に寄せて - 三宅陽一郎(IGDA日本)
- ^ *刊行に寄せて - 堂前嘉樹
外部リンク
[編集]- 堂前 嘉樹(Yoshiki Domae) (@yoshiking2000) - X(旧Twitter)
- logicalbeat(ロジカルビート)
- logicalbeat(ロジカルビート) (@logicalbeat_jp) - X(旧Twitter)
- ゲームを動かす技術と発想ゲームを動かす技術と発想
- 刊行に寄せて - 堂前嘉樹(バンダイナムコスタジオ)『入門ゲームプログラミング』
- 「鉄拳タッグトーナメント2」を60fpsで動作させるために開発者が知恵を絞ったポイント
- 「CEDEC AWARDS 2013」において,久夛良木 健氏が特別賞を,バンダイナムコスタジオの堂前嘉樹氏と加藤政樹氏が著述賞を受賞
- 【CEDEC 2013】「CEDEC AWARD 2013」授賞式レポート
- 【CEDEC 2011】『鉄拳 タッグトーナメント2』におけるメモリ管理と負荷削減