大小 (日本刀)
大小(だいしょう)とは、武士が所持していた2本の日本刀の組み合わせのこと。江戸時代以降は武士の正装として定められ、本差の打刀と、その予備の脇差からなる。揃えて差すため、二振りの刀は同じ拵えにされることも多く、刀工が始めから大小の刀をセットで打つ場合もある。武士以外にも天和三年 (1683年) までは火事や旅行、冠婚葬祭時の百姓・町人の大小の帯刀は認可されていた。語源は打刀の大小拵え(こしらえ:刀装)のうちの大きいほう(大刀)と小さいほう(小刀)から。
ギャラリー
[編集]- 青漆銀流水文半太刀大小、16世紀から17世紀、安土桃山か江戸時代、東京国立博物館蔵
- 大小(1830年)
- 朱漆大小、19世紀、江戸時代、東京国立博物館蔵
- 黒蝋色塗鞘大小拵、19世紀、江戸時代、東京富士美術館蔵
- 大小の頭
- 大小の鎺
- 大小の柄
- そろいの大小