大崎梢
誕生 | 9月28日 東京都 |
---|---|
職業 | 小説家 推理作家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
活動期間 | 2006年 - |
ジャンル | ミステリー 児童文学 |
代表作 | 『配達あかずきん』(2006年) |
デビュー作 | 『配達あかずきん』(2006年) |
公式サイト | 大崎 梢 website |
ウィキポータル 文学 |
9月28日[1] -)は、日本の小説家、推理作家。元書店員。2006年、東京創元社発行の連作短編集『配達あかずきん』にてデビュー[2]。ミステリーズ!新人賞選考委員[3]。
(おおさき こずえ、経歴・人物
[編集]東京都出身。2006年5月、東京創元社発行の連作短編集『配達あかずきん』を発表、小説家デビューを果たす[2]。同年春まで書店に勤務していた[4]経験があり、デビュー作をはじめとした『成風堂書店事件メモ』シリーズは、駅ビル内にある中規模書店を舞台とし、しっかり者の店員、木下杏子をワトソン役兼語り手に、勘のいい学生アルバイト西巻多絵を名探偵役としている[5]。同シリーズは、多くが書店を舞台として日常の謎を扱っていることから、「本格書店ミステリ」とも呼ばれる[4]。同じく書店勤務の経験がある漫画家の久世番子[6]により、新書館発行の漫画雑誌『月刊ウィングス』の2007年7月号から漫画版『配達あかずきん』が連載開始された(同誌2007年3月号に予告漫画が掲載された)。ジャンルは、ミステリー作品が中心であるが、天才探偵SENシリーズなどの児童書も発表している[7]。2014年5月17日、「王様のブランチ」(TBSテレビ)で『忘れ物が届きます』が取り上げられた[8]。好きな作家は横溝正史で、中でも『獄門島』と『八つ墓村』と『悪魔の手毬唄』が好きだという[9]。書店を舞台にした小説を書き始めたのは、書店での仕事の話をすると、友達に好評だったことがきっかけという[9]。現在は神奈川県横浜市に在住[10]。
作品リスト
[編集]単著
[編集]成風堂書店事件メモシリーズ
[編集]- 配達あかずきん 成風堂書店事件メモ(2006年5月 東京創元社 ミステリ・フロンティア / 2009年3月 創元推理文庫)
- 晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ(出張編)(2006年9月 東京創元社 ミステリ・フロンティア / 2009年11月 創元推理文庫)
- サイン会はいかが? 成風堂書店事件メモ(2007年4月 東京創元社 ミステリ・フロンティア / 2010年3月 創元推理文庫)
- ようこそ授賞式の夕べに 成風堂書店事件メモ(邂逅編)(2013年11月 東京創元社 ミステリ・フロンティア / 2017年2月 創元推理文庫)
出版社営業・井辻智紀の業務日誌シリーズ
[編集]- 平台がおまちかね(2008年6月 東京創元社 創元クライム・クラブ / 2011年9月 創元推理文庫)
- 背表紙は歌う(2010年9月 東京創元社 創元クライム・クラブ / 2013年7月 創元推理文庫)
天才探偵Senシリーズ
[編集]- 天才探偵Sen 公園七不思議(2007年11月 ポプラポケット文庫)
- オルゴール屋敷の罠(2008年7月 ポプラポケット文庫)
- 呪いだらけの礼拝堂(2009年2月 ポプラポケット文庫)
- 神かくしドール(2009年10月 ポプラポケット文庫)
- 亡霊プリンスの秘密(2010年9月 ポプラポケット文庫)
- 迷宮水族館(2011年6月 ポプラポケット文庫)
- テレビ局ハプニング・ツアー(2012年2月 ポプラポケット文庫)
千石社シリーズ
[編集]- プリティが多すぎる(2012年1月 文藝春秋 / 2014年10月 文春文庫)
- クローバー・レイン(2012年6月 ポプラ社 / 2014年8月 ポプラ文庫)
- スクープのたまご(2016年4月 文藝春秋 / 2018年9月 文春文庫)
- 彼方のゴールド(2019年10月 文藝春秋 / 2021年7月 文春文庫)
めぐりん
[編集]- 本バスめぐりん。(2016年11月 東京創元社 / 2019年10月 創元推理文庫)
- めぐりんと私。(2021年4月 東京創元社)
その他
[編集]- 片耳うさぎ(2007年8月 光文社 / 2009年11月 光文社文庫)
- 夏のくじら(2008年8月 文藝春秋 / 2011年6月 文春文庫)
- スノーフレーク(2009年2月 角川グループパブリッシング / 2011年7月 角川文庫)
- ねずみ石(2009年9月 光文社 / 2012年1月 光文社文庫)
- かがみのもり(2011年3月 光文社 BOOK WITH YOU / 2013年9月 光文社文庫)
- キミは知らない(2011年5月 幻冬舎 / 2014年4月 幻冬舎文庫)
- ふたつめの庭(2013年5月 新潮社 / 2015年10月 新潮文庫)
- 忘れ物が届きます(2014年4月 光文社 / 2016年8月 光文社文庫)
- だいじな本のみつけかた(2014年10月 光文社 BOOK WITH YOU / 2017年4月 光文社文庫)
- 空色の小鳥(2015年9月 祥伝社 / 2018年6月 祥伝社文庫)
- 誰にも探せない(2016年2月 幻冬舎)
- 【改題】宝の地図をみつけたら(2019年4月 幻冬舎文庫)
- よっつ屋根の下(2016年8月 光文社 / 2018年12月 光文社文庫)
- 横濱エトランゼ(2017年6月 講談社 / 2020年3月 講談社文庫)
- ドアを開けたら(2018年9月 祥伝社 / 2022年4月 祥伝社文庫)
- さよなら願いごと(2020年5月 光文社)
- もしかして ひょっとして(2020年10月 光文社)
- バスクル新宿(2021年8月 講談社)
- 27000冊ガーデン(2023年4月 双葉社)
アンソロジー
[編集]「」内が大崎梢の作品
- ザ・ベストミステリーズ 2007 推理小説年鑑(2007年7月 講談社)「標野にて 君が袖振る」
- 【分冊・改題】MARVELOUS MYSTERY 至高のミステリー、ここにあり(2010年11月 講談社文庫)
- きみも名探偵 名探偵はどっち?(2008年2月 偕成社)「名探偵はどっち?」
- 片想い。(2008年3月 ピュアフル文庫)「北風のマント」
- 初恋。(2009年1月 ピュアフル文庫)「冬の日のツルゲーネフ」
- きみが見つける物語 不思議な話編(2010年1月 角川文庫)「標野にて 君が袖振る」
- とっさの方言(2012年8月 ポプラ文庫)※エッセイアンソロジー「肥えちゅう」
- エール! 1(2012年10月 実業之日本社文庫)「ウェイク・アップ」
- 君と過ごす季節 春から夏へ、12の暦物語(2012年12月 ポプラ文庫)「小暑」
- 風色デイズ(2012年12月 ハルキ文庫)「体育館フォーメーション」
- 大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー(2013年1月 光文社 / 2014年8月 光文社文庫)「ショップtoショップ」
- 近藤史恵リクエスト! ペットのアンソロジー(2013年1月 光文社 / 2014年7月 光文社文庫)「灰色のエルミー」
- 驚愕遊園地(2013年11月 光文社 / 2016年5月 光文社文庫)「君の歌」
- 私がデビューしたころ ミステリ作家51人の始まり(2014年6月 東京創元社)※エッセイアンソロジー「楽しかったり、びくついたり、開き直ったり」
- 3時のおやつ(2014年10月 ポプラ文庫)※エッセイアンソロジー「いもだんご」
- Wonderful Story(2014年10月 PHP研究所 / 2017年9月 PHP文芸文庫)「海に吠える」※犬崎梢名義
- パレス・メイヂ (4) 同人誌付き特装版(2015年8月 著:久世番子 白泉社花とゆめCOMICS)[11]「ヨコハマの休日」
- アンソロジー 捨てる(2015年11月 文藝春秋 / 2018年10月 文春文庫)「箱の中身は」
- みんなの少年探偵団2(2016年3月 ポプラ社 / 2018年4月 ポプラ文庫)「闇からの予告状」
- 自薦 THE どんでん返し2(2017年1月 双葉文庫)「絵本の神さま」
- アンソロジー 隠す(2017年2月 文藝春秋 / 2019年11月 文春文庫)「バースデイブーケをあなたに」
- ザ・ベストミステリーズ 2017 推理小説年鑑(2017年5月 講談社)「都忘れの理由」
- 十歳までに読んだ本(2017年7月 ポプラ社)※エッセイアンソロジー「ニルスのふしぎな旅」
- 惑―まどう― アンソロジー(2017年7月 新潮社 / 2022年2月 実業之日本社文庫)「かもしれない」
- 推理作家謎友録 日本推理作家協会70周年記念エッセイ(2017年8月 角川文庫)※エッセイアンソロジー
- 女ともだち(2018年3月 文春文庫)「水底の星」
- 怪を編む ショートショート・アンソロジー(2018年4月 光文社文庫)「と・み・た」
- アンソロジー 嘘と約束(2019年4月 光文社)「いつかのみらい」
- あなたに謎と幸福を ハートフル・ミステリー傑作選(2019年7月 PHP文芸文庫)「君の歌」
- アンソロジー 初恋(2019年12月 実業之日本社文庫)「レモネード」
- 蠱惑の本 異形コレクション L(2020年12月 光文社文庫)「蔵書の中の」
- Day to Day(2021年3月 講談社 / 2021年3月 講談社【愛蔵版】)「4/3」
- Story for you(2021年3月 講談社)「寄道小道」
- 11の秘密 ラスト・メッセージ(2021年12月 ポプラ社)「もうひとつある」
- おいしい旅 想い出編(2022年7月 角川文庫)「横浜アラモード」
- ここだけのお金の使いかた(2022年12月 中公文庫)「12万円わんこ」
- 思い出ごはん(2023年3月 PHP文芸文庫)※エッセイアンソロジー「無敵な炊き込みご飯」
単著未収録作品
[編集]- 再会(PHP研究所『文蔵』2013年10月号)
- 春休みに出会った探偵は(光文社『ジャーロ』No.84 2022 SEPTEMBER - )
メディア・ミックス
[編集]映画
[編集]テレビドラマ
[編集]配信ドラマ
[編集]コミックス
[編集]作画:久世番子
- 配達あかずきん 成風堂書店事件メモ1(2008年2月 新書館〈WINGS COMICS〉)
- サイン会はいかが 成風堂書店事件メモ2(2009年3月 新書館〈WINGS COMICS〉)
- 平台がおまちかね(2011年4月 新書館〈WINGS COMICS〉)
脚注
[編集]- ^ Twitter / o_kozue:恥ずかしながら今日は誕生日だったので
- ^ a b 配達あかずきん【単行本版】 - 大崎梢|東京創元社
- ^ 第14回 ミステリーズ!新人賞 |東京創元社
- ^ a b 大崎梢『配達あかずきん 成風堂書店事件メモ』[2006年5月]|ここだけのあとがき
- ^ 楽天ブックス: 配達あかずきん - 成風堂書店事件メモ - 大崎梢 - 4488017266 : 本
- ^ オンライン書店 Honya Club.com
- ^ 天才探偵Sen 公園七不思議 :大崎 梢,久都 りか|ポプラ社
- ^ 2014年5月17日のBOOK|TBSテレビ:王様のブランチ
- ^ a b 本格書店ミステリ誕生!大崎梢さん [ミステリー小説 All About]
- ^ 【大崎 梢】さんの巻 : 今日の一枚 しばたのブログ
- ^ “羽海野チカら参加の同人誌付き「パレス・メイヂ」4巻発売、書店特典も”. コミックナタリー (2015年8月20日). 2015年11月24日閲覧。
- ^ “乃木坂46 5期生主演の配信ドラマ「古書堂ものがたり」で創元推理文庫の3作品が原作となります”. Web東京創元社マガジン. 東京創元社 (2022年4月7日). 2023年6月2日閲覧。
- ^ “2023.05.09[TUE]12:00 - Lemino「古書堂ものがたり 第5話「パンダは囁く」」中西アルノ、池田瑛紗”. 乃木坂46公式サイト. 2023年6月2日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Ringo page 大崎 梢 web site - ウェイバックマシン(2004年9月24日アーカイブ分)
- 『配達あかずきん』Web版あとがき
- 大崎梢 (@o_kozue) - X(旧Twitter)