奇跡の人 (2016年のテレビドラマ)
奇跡の人 | |
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ジャンル | テレビドラマ |
脚本 | 岡田惠和 |
演出 | 狩山俊輔 田部井稔(AXON) |
出演者 | 峯田和伸 麻生久美子 住田萌乃 浅香航大 中村ゆりか 勝地涼 山内圭哉 光石研 白石加代子 宮本信子 |
製作 | |
製作総指揮 | 後藤高久(NHKコンテンツ開発センター) 河野英裕(AXON) |
プロデューサー | 大倉寛子(AXON) |
制作 | NHK BSプレミアム |
放送 | |
音声形式 | 解説放送(ステレオ2) |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2016年4月24日 - 6月12日 |
放送時間 | 日曜22:00 - 22:49 |
放送枠 | プレミアムドラマ |
放送分 | 49分 |
回数 | 8 |
公式サイト |
『奇跡の人』(きせきのひと)は、NHK BSプレミアムのプレミアムドラマ枠で2016年4月24日から6月12日まで放送された日本のテレビドラマ。全8話。平成28年度(第71回)文化庁芸術祭賞テレビ・ドラマ部門大賞、第33回(2016年)ATP賞テレビグランプリ最優秀賞(ドラマ部門)受賞作。
岡田惠和によるオリジナル脚本、本作が連続ドラマ初主演となる峯田和伸(銀杏BOYZ)の主演により[1]、ウィリアム・ギブスンの戯曲『奇跡の人』のヘレン・ケラーとその家庭教師アン・サリバンをモデルに[2]、舞台を現代日本に変更した上でサリバン先生を男性に変えラブストーリーを主軸に据えるなど大胆に翻案を行っている[1][3]。
また、主人公がヘレン・ケラーの伝記を読んで感動するシーンも描かれている。
あらすじ
[編集]この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
三十代終盤の主人公・亀持一択は、仕事も恋愛にも不器用な男。偶然に出会った元ヤンキー女性・鶴里花に恋をする。 花には、目と耳に障害がある7歳の娘・海がおり、夫・正志は数年前に行方不明になったまま。
海は、食事の時にスプーンを使えず、物に名前があることも知らない。そんな母娘は、住む家にさえ困る状態だった。
一択は、それまでの怠惰な日常を改め、アパートの大家・風子らの助けを受けながら、花と海のために不器用な努力を始めるのだった。しかし、花の夫・正志が現れて・・・。
登場人物
[編集]- 亀持 一択
- 演 - 峯田和伸
- 山形県出身。小学生のころから要領が悪く中学高校と覇気のない青春時代を送る。唯一の友はロック音楽。上京しミュージシャンを目指すも、成功することも女性にもてることもなく三十代終盤になってしまった。
- 鶴里 花
- 演 - 麻生久美子
- 社会に反抗的な青春時代を過ごした花は、いわゆる元ヤンキー。数年前に夫の正志が突然姿を消すも、それでも正志の祖母・咲の面倒を見ながら、目と耳に障害のある娘・海を懸命に育てている。
- 鶴里 海
- 演 - 住田萌乃
- 生まれたときから目と耳に障害があり、7歳になった今も話すことができない。物に名前があることも知らず、自分の気持ちを表現する術を持たない海だが、一択との触れ合いを通じて微妙な変化が現れる。
- 福地 正
- 演 - 浅香航大
- 官僚を目指す大学生。福祉行政に詳しく「フクシくん」と呼ばれるが、どことなく上から目線で鼻もちならない。自分に批判的な佳代にいら立っている。
- 佳代
- 演 - 中村ゆりか
- 絵画を学ぶ美大生。ほとんど人づきあいをせず創作に打ち込んでいるらしいが、いつまでも作品が出来上がらない。何かと「フクシくん」の言動が気になってケンカしてしまう。
- 鶴里 咲
- 演 - 喜多道枝
- 花の夫・正志の祖母。足を悪くしている。
- 馬場 三太
- 演 - 勝地涼
- 一択が唯一、心を許せる飲み友だち。「腐った世界と戦うために何をなすべきか?」をいつも自問している自称詩人だが、この9年間まったく詩を書きあげたことはない。
- 鶴里 正志
- 演 - 山内圭哉
- 花が初めて恋に落ちた男。怖いもの知らずの暴れん坊。わが子の障害をなんとかしようと躍起になるが、ある日突然家を出て帰って来なくなった。
- 八袋さん
- 演 - 光石研
- 戸倉アパートの古株。極度の人見知りのため、誰も彼のことは詳しく知らない。
- 実は繁華街で靴磨きの仕事をしているらしい。
- ばあちゃん(亀持 岩)
- 演 - 白石加代子
- 高校を卒業しても実家でブラブラしている孫・一択の将来を案じ、「一生に一度でいいから、人の役に立つことをしろ」と無理やり東京に放り出した。
- 都倉 風子
- 演 - 宮本信子
- 都倉アパートの大家。「大家と言えば親も同然、店子と言えば子も同然」が口癖。住人たちにとっては厳しくも優しい母親的な存在であり、一択にさまざまな教えを説く。
- 花と海の手助けをしたいと立ち上がった一択の心意気には感銘を受け、家を追い出された花親子をアパートに迎え入れた。
スタッフ
[編集]- 作 - 岡田惠和
- 音楽 - 井筒昭雄
- 題字 - 峯田和伸
- 制作統括 - 後藤高久(NHKコンテンツ開発センター)、河野英裕(AXON)
- プロデューサー - 大倉寛子(AXON)
- 演出 - 狩山俊輔、田部井稔(AXON)
- 制作・著作 - NHK、AXON
放送日程
[編集]各話 | 放送日 | ラテ欄 | 演出 |
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第1話 | 4月24日 | 狩山俊輔 | |
第2話 | 5月 | 1日||
第3話 | 5月 | 8日||
第4話 | 5月15日 | ||
第5話 | 5月22日 | 田部井稔 | |
第6話 | 5月29日 | 狩山俊輔 | |
第7話 | 6月 | 5日||
最終話 | 6月12日 |
- 総合テレビ
- 2017年3月5・12・19日未明(4・11・18日深夜)に地上波初回放送となる再放送を実施。
- 3月5日 第1・2話(0:50から2話連続)
- 3月12日 第3・4・5話(0:50から3話連続)
- 3月19日 第6・7・8話(0:05から3話連続)
評価
[編集]平成28年度(第71回)文化庁芸術祭賞の受賞理由は、以下の通り。
ヘレン・ケラーとサリバン先生の有名な物語をモチーフに、しかしそれとは似て非なる現代版「奇跡の人」を見事に作り上げた。岡田惠和の大胆だが繊細な脚本、狩山俊輔の遊び心たっぷりの演出、主演の峯田和伸や脇を固める俳優陣の好演が光り、娯楽性とメッセージ性を兼ね備えた傑作ドラマに仕上がった。盲ろうの少女が世界を発見していく奇跡は、私たちがこの世界を、人生を再発見していく奇跡でもある。
受賞歴
[編集]関連商品
[編集]脚注
[編集]- ^ a b “銀杏BOYZ ・峯田、連ドラ初主演 麻生久美子と13年ぶり共演”. ORICON STYLE (2016年3月11日). 2016年3月11日閲覧。
- ^ “峯田和伸がNHKでドラマ初主演、サリバン先生目指し奮闘するダメ男役”. 音楽ナタリー (2016年3月11日). 2016年3月11日閲覧。
- ^ “岡田惠和さん脚本『奇跡の人』制作開始!”. NHKドラマ. 日本放送協会 (2016年3月11日). 2016年4月24日閲覧。
- ^ “銀杏・峯田和伸主演『奇跡の人』文化庁芸術祭テレビ・ドラマ部門大賞受賞”. ORICON STYLE. (2016年12月27日) 2016年12月27日閲覧。
- ^ “銀杏BOYZ峯田主演「奇跡の人」がパッケージ化、初回盤は「骨」付き”. 音楽ナタリー. (2016年7月27日) 2016年7月27日閲覧。
関連項目
[編集]- 奇跡の人 - ウィリアム・ギブソンによる戯曲、本作のモデル。
外部リンク
[編集]- 公式サイト - ウェイバックマシン(2016年4月18日アーカイブ分)
- プレミアムドラマ 奇跡の人 - NHK放送史
- 番組エピソード 主人公に励まされ、応援したくなる【挑戦ドラマ特集】 -NHKアーカイブス
NHK BSプレミアム プレミアムドラマ | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
嫌な女 (2016年3月6日 - 4月10日) | 奇跡の人 (2016年4月24日 - 6月12日) | 受験のシンデレラ (2016年7月10日 - 8月28日) |