山王 (大阪市)
山王 | |
---|---|
飛田新地(山王3丁目) | |
北緯34度38分44.41秒 東経135度30分20.84秒 / 北緯34.6456694度 東経135.5057889度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 大阪府 |
市町村 | 大阪市 |
区 | 西成区 |
町名制定 | 1973年(昭和48年)11月 |
面積 | |
• 合計 | 0.2360554 km2 |
人口 | |
• 合計 | 3,997人 |
• 密度 | 17,000人/km2 |
等時帯 | UTC+9 (日本標準時) |
郵便番号 | 557-0001[3] |
市外局番 | 06(大阪MA)[4] |
ナンバープレート | なにわ |
山王(さんのう)は、大阪府大阪市西成区の町名。現行行政地名は山王一丁目から山王三丁目。
地理
[編集]西成区の北東端に位置する。
浪速区と天王寺区と阿倍野区との境目に近い1丁目と2丁目は、細い路地が入り組む昔ながらの商店街や長屋が建ち並び、さながら昭和か大正かと思わせるノスタルジックな趣の町並みを醸し出している。
南に下った3丁目には、大正時代から続く飛田新地という日本最大級の旧遊廓がある。
戦前から戦後にかけて数多くの芸人が住んでいた地域であり、その名残を後世に伝えるための『てんのじ村記念碑』(1977年11月建立)が存在する。難波利三の直木賞受賞作『てんのじ村』(1984年)の舞台として有名になった。
西隣の太子、萩之茶屋地区には釜ヶ崎(あいりん地区)があるが、エリア的に新今宮駅、萩ノ茶屋駅周辺を指し、山王地区とは全くの別地区である。その誤解を嘆く声として、「現在の山王はあいりん地区だと言って特別な恩典もないのみならず、釜ヶ崎と一把ひとからげにされた山王町が大いに迷惑している。それは、戦前の山王町は、住吉区であり、隣り合っているとはいえ別の区であったことを思うと、この呼称に憤りを覚えている」と大阪春秋に掲載されている[5]。
歴史
[編集]- 1925年(大正14年)4月1日 大阪市第二次市域拡張によって新設の住吉区に編入され、大阪市住吉区天王寺町となる。
- 1929年(昭和4年) 天王寺町より山王町(1 - 4丁目)が成立。
- 1943年(昭和18年)4月1日 区の境界変更によって西成区へ転属。
- 1973年(昭和48年)11月 現行住居表示実施によって山王(1 - 3丁目)となる。
世帯数と人口
[編集]2019年(令和元年)9月30日現在の世帯数と人口は以下の通りである[2]。
丁目 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
山王一丁目 | 999世帯 | 1,309人 |
山王二丁目 | 1,158世帯 | 1,432人 |
山王三丁目 | 1,135世帯 | 1,256人 |
計 | 3,292世帯 | 3,997人 |
人口の変遷
[編集]国勢調査による人口の推移。
1995年(平成7年) | 5,734人 | [6] | |
2000年(平成12年) | 5,439人 | [7] | |
2005年(平成17年) | 5,314人 | [8] | |
2010年(平成22年) | 4,599人 | [9] | |
2015年(平成27年) | 4,529人 | [10] |
世帯数の変遷
[編集]国勢調査による世帯数の推移。
1995年(平成7年) | 3,489世帯 | [6] | |
2000年(平成12年) | 3,601世帯 | [7] | |
2005年(平成17年) | 3,867世帯 | [8] | |
2010年(平成22年) | 3,477世帯 | [9] | |
2015年(平成27年) | 3,589世帯 | [10] |
学区
[編集]市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[11]。なお、小学校・中学校入学時に学校選択制度を導入しており、通学区域以外に西成区にある以下の通学区域に隣接する校区にある小学校、西成区内にある中学校から選択することも可能[12]。
丁目 | 番 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|---|
山王一丁目 | 全域 | 大阪市立金塚小学校 | 大阪市立松虫中学校 |
山王二丁目 | 全域 | ||
山王三丁目 | 1~15番 16番1~8号 16番9号(一部) 16番16号(一部) 16番17~29号 17~21番 | ||
16番9号(一部) 16番10~15号 16番16号(一部) | 大阪市立天下茶屋小学校 | 大阪市立天下茶屋中学校 |
事業所
[編集]2016年(平成28年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[13]。
丁目 | 事業所数 | 従業員数 |
---|---|---|
山王一丁目 | 72事業所 | 502人 |
山王二丁目 | 92事業所 | 227人 |
山王三丁目 | 192事業所 | 863人 |
計 | 356事業所 | 1,592人 |
交通
[編集]鉄道
[編集]道路
[編集]- 阪神高速14号松原線 阿倍野入口
- ループを描く阿倍野入路の敷地には阪神高速道路の阿倍野補修基地も設置されている。
教育機関
[編集]- 大阪市立山王保育所(山王1丁目6-10)
- ひよこ園(山王1丁目8-29)
医療機関
[編集]- まちだ胃腸病院(山王1丁目1-15)
施設
[編集]- 山王こどもセンター(山王2丁目5-4)
- 山王集会所(山王2丁目10-24)
- 山王福祉会館(山王2丁目13-2)
- 飛田文化センター(山王3丁目12-13)
団体
[編集]その他
[編集]日本郵便
[編集]脚注
[編集]- ^ “大阪府大阪市西成区の町丁・字一覧”. 人口統計ラボ. 2019年10月20日閲覧。
- ^ a b “住民基本台帳人口・外国人人口”. 大阪市 (2019年12月12日). 2020年1月5日閲覧。
- ^ a b “山王の郵便番号”. 日本郵便. 2019年8月15日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
- ^ 「大阪春秋」第二十五号 堀内宏昭編 大阪春秋社 1980年」(昭和55年)p.106
- ^ a b “平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ “西成区の通学区域一覧” (PDF). 大阪市西成区 (2019年10月3日). 2020年1月5日閲覧。 “(ファイル元のページ)”
- ^ “令和2年度 新入学児童・生徒用「学校案内冊子」の配付について”. 大阪市西成区 (2019年10月3日). 2020年10月3日閲覧。
- ^ “平成28年経済センサス-活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
- ^ “郵便番号簿 2019年度版” (PDF). 日本郵便. 2019年11月4日閲覧。