手取層群
手取層群 | |
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読み方 | てとりそうぐん |
英称 | Tetori Group |
地質時代 | 中期ジュラ紀〜前期白亜紀 |
分布 | 富山県、石川県、福井県、岐阜県 |
産出化石 | 恐竜、植物等 |
命名者 | 大石 |
提唱年 | 1933年 |
構成層 | 赤岩亜層群、石徹白亜層群、九頭竜亜層群 |
手取層群(てとりそうぐん)は、富山県、石川県、福井県、岐阜県にまたがる中生代中期ジュラ紀から前期白亜紀にかけての地層[1]であり、恐竜や植物等の化石が多く発掘されることで世界的に知られる。手取川(てどりがわ)の流域に模式的に分布するため、この名がついた。
概要
[編集]非海成堆積盆地で[1]、この一帯には古手取湖[2]と言われた巨大な湖があり、隆起等により形成された。
層序区分や対比の研究が数多く行われ[3][4][1][5][6][7]、亜層群は、下層から順に、「九頭竜(くずりゅう)亜層群」、「石徹白(いとしろ)亜層群」「赤岩(あかいわ)亜層群」の3つに細分される[8]。
定義
[編集]研究の進展により2014年に東側の神通区は神通層群との呼称が提案された[9]。更に、2017年手取層群の定義に関し、手取層群(広義)を九頭竜層群と手取層群(狭義)とに分割する提案がされた[10]。
化石
[編集]参考文献
[編集]- 北陸の自然をたずねて編集委員会(編著)『北陸の自然をたずねて』(日本の地学6)築地書館、2001年3月。ISBN 4-8067-1221-3。
脚注
[編集]- ^ a b c 松川正樹, 福井真木子, 小荒井千人, 浅倉努, 青野宏美, 「手取層群で確認された三番目の海進相-岐阜県飛騨市古川町周辺に分布する手取層群に基づいて」『地質学雑誌』 113巻 8号 2007年 p.417-437, doi:10.5575/geosoc.113.417
- ^ 古手取湖[リンク切れ]
- ^ 前田四郎, 「白山地域の手取層群の層序と構造(その1 層序)」『地質学雑誌』 1958年 64巻 758号 p.583-594, doi:10.5575/geosoc.64.583
- ^ 前田四郎, 「手取層群の地史学的研究」『千葉大学文理学部紀要』 3巻 3号 p.369-426,図1枚, 1961-12, NAID 40018043645
- ^ 前田四郎, 「福井県九頭竜川南域の手取層群の層序」『地質学雑誌』 67巻 784号 1961年 p.23-31, doi:10.5575/geosoc.67.23
- ^ 松川正樹, 中田恒介, 「手取層群の分布域中央部の層序と堆積環境の変遷 : 非海生軟体動物化石群集に基づいて」『地質学雑誌』 105巻 12号 1999年 p.817-835, doi:10.5575/geosoc.105.817
- ^ 松川正樹, 小荒井千人, 塩野谷奨 ほか, 「手取層群の主要分布域全域の層序と堆積盆地の変遷」『地質学雑誌』 2003年 109巻 7号 p.383-398, doi:10.5575/geosoc.109.383
- ^ “フクイリュウ、フクイラプトル発掘、よみがえる恐竜時代の痕跡:福井県立恐竜博物館館長・東洋一さんに聞く”. ビッグイシュー日本 (2015年1月26日). 2015年10月12日閲覧。
- ^ 松川正樹, 福井真木子, 小河佑太力 ほか, 「手取層群の分布域東部(富山・岐阜県境)の層序の再検討と神通層群(新称)の提案」『地質学雑誌』 120巻 5号 2014年 p.147-164, doi:10.5575/geosoc.2013.0011
- ^ 山田敏弘, 「手取層群の定義についての研究史と提言 (PDF) 」『福井県立恐竜博物館紀要』 16号 2017年12月 p.55-70