12月 (旧暦)
旧暦12月(きゅうれきじゅうにがつ)は、太陰太陽暦である中国、日本の旧暦の年初から12番目の月である。
天保暦よりも前の和暦などでは、大寒を含む月を12月とする。グレゴリオ暦では12月下旬から2月上旬ごろに当たる。東洋の太陰太陽暦では月の日数である大小(大月30日、小月29日)が年により異なるため、月の末日が29日である年もある。
別名・異名
[編集]- しはすの語源
12月の別名は師走(しはす、しわす)である。「しはす」の語源は、古いことなので分からない。「大言海」は、「歳極(トシハツ)ノ略轉カト云フ、或ハ、萬事爲果(シハ)つ月ノ意、又、農事終ハル意カ」と言い[1]、また「十二箇月ノ名ハ、スベテ稻禾生熟ノ次第ヲ逐ヒテ、名ヅケシナリ」(「睦月」の項)と言っている[2]。なお、「僧侶(師は、僧侶の意)が仏事で走り回る忙しさから」、という平安時代からの説(色葉字類抄に記述がある。)があるが、これは語源俗解(言語学的な根拠がない、あてずっぽうの語源のこと)であり、平安時代にはすでに、「しはす」の語源は分からなくなっていたのである[3][4](民間語源#日本語における民間語源)。
- その他
異名で陰暦12月を「きとう(季冬)」という。臘の月にちなみ「臘月」ともいう[5][6]。
師走の日付
[編集]西暦 | 朔 | 晦 | 日数 |
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2014年 | 2015年1月20日 | 2015年2月18日 | 30日 |
2015年 | 2016年1月10日 | 2016年2月7日 | 29日 |
2016年 | 12月29日 | 2017年1月27日 | 30日 |
2017年 | 2018年1月17日 | 2018年2月15日 | 30日 |
2018年 | 2019年1月6日 | 2019年2月4日 | 30日 |
2019年 | 12月26日 | 2020年1月24日 | 30日 |
2020年 | 2021年1月13日 | 2021年2月11日 | 30日 |
2021年 | 2022年1月3日 | 2022年1月31日 | 29日 |
2022年 | 12月23日 | 2023年1月21日 | 30日 |
2023年 | 2024年1月11日 | 2024年2月9日 | 30日 |
2024年 | 12月31日 | 2025年1月28日 | 29日 |
2025年 | 2026年1月19日 | 2026年2月16日 | 29日 |
引用
[編集]- ^ WEB言海 p.461、「志はす」の項(「大言海」とは、やや記述が異なる)
- ^ 高島俊男:お言葉ですが・・・(7)、漢字語源の筋ちがい、p.87、文春文庫、第1刷、2006年6月10日、(株)文藝春秋
- ^ 三省堂 2015.
- ^ 高島俊男:お言葉ですが・・・(7)、漢字語源の筋ちがい、p.86、文春文庫、第1刷、2006年6月10日、(株)文藝春秋
- ^ “行事目白押しの12月?”. 公益社団法人 日本中国友好協会(日中友好協会). 2024年3月21日閲覧。
- ^ “臘月(ろうげつ)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2024年3月21日閲覧。
参考文献
[編集]- 関根健一「「師走」に師は走らなかった?!」『なぜなに日本語』(PDF)三省堂、2015年5月25日、386-387頁。ISBN 978-4-385-36606-7 。
外部リンク
[編集]関連項目
[編集]旧暦12月(師走) | |||||
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