早池峰神楽
早池峰神楽(はやちねかぐら)は、岩手県花巻市大迫町に伝わる民俗芸能の神楽。「大償(おおつぐない)神楽」と「岳(たけ)神楽」という2つの神楽の総称である[1]。
1976年、重要無形民俗文化財の第1回の指定を受け[1][2]、2009年(平成21年)にユネスコの無形文化遺産に登録された[1][2]。
早池峰山にて修行していた山伏が伝えたものとされ[2]、1488年(長享2年)に記された伝授書があることから、南北朝時代には確立されていたとされる[1]。明治時代以降、一般の人々が伝承するようになった[2]。
大償神楽と岳神楽では舞の種類に多少の相違があるが[1]、「鳥舞」「翁舞」「三番叟」「八幡舞」「山の神舞」「岩戸開」の6曲を舞った後、神舞、荒舞、番楽舞、女舞、狂言が演じられ、最後に獅子頭による「権現舞」が舞われる[2]。山神の面を見ると、大償神楽は「阿(あ)」、岳神楽は「吽(うん)」の形を採っており、2つの神楽が「阿吽」で対を成しているとも言われる[1]。
出典
[編集]関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 慶應義塾大学 アジア基層文化研究会 - 早池峰の山伏神楽
- 早池峰神楽 - 国指定文化財等データベース(文化庁)
座標: 北緯39度31分55.6秒 東経141度25分1.7秒 / 北緯39.532111度 東経141.417139度