昭和34年台風第18号

台風第18号(Charlotte)
カテゴリー5の スーパー・タイフーンSSHWS
台風18号
台風18号
発生期間 1959年10月10日12時 - 10月19日6時(UTC
寿命 210時間
最低気圧 905 hPa
最大風速
米海軍解析)
145 knot(1分間平均)
死傷者数 死者46人
プロジェクト : 気象と気候災害
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昭和34年台風第18号(しょうわ34ねんたいふうだい18ごう、国際名:Charlotte / シャーロット)は、1959年10月に発生し、沖縄地方に大きな被害を出した台風である。シャーロット台風とも呼ばれる[1][2]

概要

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進路図

1959年10月10日にフィリピンの東方で発生した台風18号は、13日にはルソン島の東で中心気圧905 hPaにまで発達[3]。その後北上して沖縄の南を通過した後、日本列島に沿うようにして本州の南を進み、19日に温帯低気圧に変わった。

影響・被害

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この台風は沖縄に大きな被害をもたらした。秋雨前線を刺激して大雨を降らせ、各地で水害による山崩れが続発した。

崖崩れ土石流地滑りなどにより死者46人、全半壊家屋1,258戸、道路損壊77箇所などの甚大な被害が生じた。これにより、根本的な治山治水事業の必要性が改めて認識され、数回にわたって調査及び技術指導が行われ、砂防堰堤の建設が始まった[2]

宮古島地方気象台では最低気圧984.0hPa、最大風速32.0 m/s、最大瞬間風速44.8 m/s、総降水量203 mmを記録している[4][5]

南城市旧佐敷町新里では大規模な崖崩れが発生し、同地区にあった場天御嶽は土砂崩れによって流されて埋没し、イビの森へと移設された[6]

一方、日本本土では10月18日に中部地方の山岳地帯に最も近づいたが、折からの寒気と相まって猛吹雪となった。このため、北穂高岳では東京大学スキー山岳部6名と東京都立西高等学校OB2名の計8名が、八ヶ岳赤岳では赤岳沢のアムル山岳会(現・アルムクラブ)3名と真教寺尾根の気象庁職員ら2名の計5名が、山梨県側の奥秩父山塊では大弛峠から国師岳にかけて計2名が遭難死している[7]

脚注

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  1. ^ 『綱引きをすると山が崩れる』。1959年、言い伝え通りに台風被害で崖崩れが起きた新里 / 南城市 旧佐敷町新里 | aha!”. maga.daikyo-k.net (2020年2月12日). 2020年7月15日閲覧。
  2. ^ a b 沖縄県”. www.jasdim.or.jp. 2020年7月15日閲覧。
  3. ^ デジタル台風:台風195918号 (CHARLOTTE) - 詳細経路情報(Google Maps版)”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020年7月15日閲覧。
  4. ^ I.土地及び気象”. 2020年7月15日閲覧。
  5. ^ 宮古島を襲った主な台風”. www.jma-net.go.jp. 2020年7月15日閲覧。
  6. ^ <沖縄の伝説ぶらり歩き> 尚巴志生誕伝説 ~ 南城市|沖縄CLIP”. 沖縄CLIP. 2020年7月15日閲覧。
  7. ^ 春日俊吉『山と雪の墓標 松本深志高校生徒落雷遭難の記録』有峰書店、1970年、P162-212.

外部リンク

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