月船さらら

つきふね さらら
月船 さらら
月船 さらら
本名 小川 瑞枝(おがわ みずえ)
生年月日 (1975-05-08) 1975年5月8日(49歳)
出生地 日本の旗 滋賀県大津市
国籍 日本
身長 165 cm
血液型 O型
職業 女優
ジャンル 宝塚歌劇映画テレビドラマ舞台
活動期間 1996年 -
活動内容 1996年宝塚歌劇団入団、月組配属
1998年宙組に異動
2001年:月組へ異動
2005年:宝塚歌劇団退団
2006年:芸能活動開始
2009年:現在の事務所へ移籍
事務所 アベベネクスト
公式サイト 公式プロフィール
主な作品
舞台
エリザベート
『春ふたたび』(2003年)
映画
世界で一番美しい夜
受賞

ヨコハマ映画祭
最優秀新人賞
2007年世界で一番美しい夜
同年:第3回おおさかシネマフェスティバル最優秀新人賞
2016年:第19回みうらじゅん賞 受賞
備考
宝塚歌劇団卒業生
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月船 さらら(つきふね さらら、1975年5月8日 - )は、日本女優。元宝塚歌劇団月組の男役。キューブを経て、アベベネクスト所属。

滋賀県大津市出身、平安女学院高等学校卒。愛称「さららん」、「さらら」。

来歴

1994年宝塚音楽学校入学。82期生。なお入学試験は過去最高の入試倍率48.25倍を記録した。

1996年、宝塚歌劇団入団。入団時の成績は38人中29番[1]。同年月組公演『CAN-CAN』で初舞台を踏む。芸名は故郷琵琶湖と大津京に因んだ『万葉集』より命名。同期には蘭寿とむ(元花組トップスター)、涼紫央壮一帆(元雪組トップスター)、紺野まひる西條三恵、遼河はるひらがいる。同年5月8日[1]、月組に配属。

1998年、新設された宙組へ組替え。

2001年、『ベルサイユのばら2001』の新人公演でフェルゼン役として初主演。2001年、古巣の月組へ組替え。2002年、『ガイズ&ドールズ』で2度目の新人公演主演。2003年、『なみだ顔えがお橋」で膠原病のため休演した霧矢大夢に代わり主演を務めた。

引き続き男役スターとして活躍を期待されたが2005年12月25日[1]、『JAZZYな妖精たち/REVUE OF DREAMS東京宝塚劇場公演千秋楽をもって宝塚歌劇団退団。退団後は芸能界進出。

2007年、『さくらん』で映画デビュー。翌2008年には、文化庁推薦映画『世界で一番美しい夜』でヒロインを演じる。また、同年に篠山紀信撮影で、官能的な写真集とDVDも発表した。

2008年、公式ブログにて出口結美子とともに、演劇ユニット「métro」を結成することを発表。

2009年、第30回ヨコハマ映画祭にて、最優秀新人賞を受賞。

2009年、おおさかシネマフェスティバル2009にて、最優秀新人賞を受賞。同年夏、公式ブログにて事務所を移籍したことを発表。現在の事務所に所属する事になった。

2011年、出口結美子が結婚と女優業引退に伴い、演劇ユニット「métro」を卒業。それに伴い、2月28日より一人で活動することが発表された[2]。同年末に結婚したことを2012年1月4日付けのブログで公表[3]2015年10月14日、同年初めに離婚していたことを明らかにした[4]

2016年、第19回みうらじゅん賞を受賞[5]

エピソード

  • 小学校の時、TVで観た『サウンド・オブ・ミュージック』に感動[6]。その後、「ミュージカルに出てみたい」との思いが強くなり、宝塚受験を決断。両親も「タカラヅカなら」と認めてくれたという[7]
  • ビデオで『ベルサイユのばら』を観て、「ここに入りたい!」との思いを強くしたとのこと[8]。受験するまで観劇した事も無く、宝塚の仕組みも余り知らなかった。
  • 滋賀の実家から京都に1年間レッスンに通い、2度目の挑戦で合格した。
  • 元星組トップスターの安蘭けいは同郷(滋賀県)の先輩であり、宝塚歌劇団の先輩にもあたる。
  • 1996年、同期とともに『t.a.p.』のメンバーとして活動していた。

宝塚歌劇団時代の主な舞台出演

第1次月組時代

  • 1996年4月16日 初新人公演『CAN-CAN』 - カゲコーラス、警官
  • 1996年7月、東京宝塚劇場公演『CAN-CAN/マンハッタン不夜城』 - 警官、カンカン
  • 1996年9月、『チェーザレ・ボルジア/プレスティージュ』 - 従僕、兵士
  • 1996年10月8日、新人公演『チェーザレ・ボルジア』 - ペドロ(本役・鳴海じゅん
  • 1996年12月、『バロンの末裔/グランド・ベル・フォリー』 - 群集(男)
  • 1997年1月1日、宝塚大劇場『元旦特別ショー』
  • 1997年1月14日、新人公演『バロンの末裔』
  • 1997年6月、『EL DORADO』 - 帝国の兵士、船員
  • 1997年7月15日、新人公演『EL DORADO』 - チコ(本役:鳴海じゅん)
  • 1997年12月、シアタードラマシティ公演『Alas』 - 左大臣、バル(娘役)

宙組時代

  • 1998年1月1日、「平成十年度年賀式」宙組生徒全員
  • 1998年3月、宙組 お披露目公演『エクスカリバー/シトラスの風』 - 騎士、兵士
  • 1998年4月14日、新人公演『エクスカリバー』 - トーマス(本役:朝比奈慶)
  • 1998年10月 - 1999年3月『エリザベート
  • 1998年11月17日、新人公演『エリザベート』 - 少年時代のルドルフ(本役・初嶺麿代
  • 1998年12月23日 - 25日、宝塚大劇場で『レビュー・スペシャル'98』
  • 1999年5月2日 - 12日、シアタードラマシティ公演『Crossroad』 - キリー
  • 1999年6月25日 - 8月9日、宝塚大劇場公演『激情』『ザ・レビュー'99』
  • 1999年7月13日、新人公演『激情』 - ファニート(本役:寿つかさ
  • 1999年9月5日 - 12日 日本青年館『Crossroad』 - キリー
  • 2000年1月、『砂漠の黒薔薇/GLORIOUS!!』 - 道化師
  • 2000年1月18日新人公演、『砂漠の黒薔薇』 - ヤワン(本役・和央ようか
  • 2000年3月、TAKARAZUKA1000days劇場公演『砂漠の黒薔薇/GLORIOUS!!』
  • 2000年6月10日 - 7月4日全国ツアー公演、『うたかたの恋/GLORIOUS!!』 - フェルディナンド大公
  • 2000年8月、『望郷は海を越えて/ミレニアム・チャレンジャー!』 - 海の武士、近衛隊士
  • 2000年9月12日、新人公演『望郷は海を越えて』 - シモン(本役:祐輝薫
  • 2000年9月1日 - 2日、TCAスペシャル『KING OF REVUE』
  • 2000年12月13日、『アデュー・TAKARAZUKA1000days劇場』
  • 2000年3月19日 宝塚大劇場『ベルサイユのばら2001』前夜祭
  • 2001年4月 - 8月、新人公演『ベルサイユのばら2001』 - フェルゼン(本役・和央ようか、初主演)
  • 2001年6月1日 - 2日、TCAスペシャル2001『タカラヅカ 夢世紀』
  • 2001年9月1日、『ベルサイユのばら メモランダム』
  • 2001年9月8日 - 17日、宝塚バウホール公演『フィガロ!』

第2次月組時代

  • 2001年10月27日 - 11月18日 全国ツアー公演『大海賊/ジャズマニア』 - ロックウェル
  • 2002年1月 - 5月、『ガイズ&ドールズ』 - ベニー
  • 2002年1月22日、新人公演『ガイズ&ドールズ』 - スカイ・マスタースン(本役:紫吹淳、主演)
  • 2002年1月25日、『逸翁デー〜宝塚ホームカミング〜』
  • 2002年6月 - 7月、バウホール・日本青年館公演『SLAPSTICK』 - ルドルフ・アーバス
  • 2002年9月 - 12月、『長い春の果てにWith a Song in My Heart』 - ピエール(新人公演/ステファン、本役・紫吹淳、新人公演主演)
  • 2003年1月 - 2月、バウホール公演『春ふたたび』 - 藤原道忠(バウワークショップ・ダブル主演)
  • 2003年4月 - 8月、『花の宝塚風土記/シニョール ドン・ファン』 - フィリッポ
  • 2003年6月5日、6日、TCAスペシャル2003『ディア・グランド・シアター』
  • 2003年9月、バウホール・日本青年館公演『なみだ橋えがお橋』 - 徳三郎(主演予定の霧矢大夢休演のため代役主演)
  • 2003年10月17日、第44回宝塚舞踊会
  • 2003年11月 - 2004年3月、『薔薇の封印』 - ピーター、アンリ
  • 2004年4月1日、宝塚歌劇90周年記念式典
  • 2004年4月 - 5月、バウホール・日本青年館公演『愛しき人よ』 - ケビン・ヒルデブラント
  • 2004年6月 - 10月、『飛鳥夕映え/タカラヅカ絢爛II』 - 古人皇子(芝居)、エレグア(ショー)
  • 2004年7月13日、TCAスペシャル2004『タカラヅカ90〜100年への道〜』
  • 2005年2月 - 5月、『エリザベート』 - エルマー
  • 2005年7月 - 8月、バウホール公演『BourbonStreet Blues』 - ジェフ(主演)[1]
  • 2005年9月 - 12月、『JAZZYな妖精たちRevue of Dreams』 - ミック(退団公演)

宝塚歌劇団退団後の主な出演

写真集

DVD

  • digi+KISHIN DVD 月船さらら(2008年11月28日 ポニーキャニオン)

映画

テレビドラマ

バラエティ

CM

  • 東栄住宅 ブルーミングガーデン(2007年)
  • JR東海 (2007年)
  • POLA エステジェンヌ (2015年)

舞台

  • BAKXAI-バッカイ-(2006年)
  • 襤褸と宝石-(2007年)
  • スペインの芝居-(2007年)
  • MIDSUMMER CAROL ガマ王子 vs ザリガニ魔人(2008年)雅美 役
  • 陰獣INSIDE BEAST-(2009年)
  • 妹と油揚(2009年)
  • 痴人の愛〜IDIOTS〜(2010年5月20日 - 25日)
  • ロックンロール(2010年8月)
  • NOISES OFF(2011年6月)
  • 引き際(2011年10月)
  • なまず(2012年5月)
  • 非家族(2012年9月)
  • なまず[再演](2013年5月)
  • どんぶりの底 (2014年9月 - 10月)
  • おかあちゃん 〜コシノアヤコ物語〜(2014年)
  • 京都都大路 迷宮の恋めぐり(2015年10月)
  • GOKÛ(2016年2月) 玄奘三蔵[12]
  • ゴーレム(2016年6月)
  • 北村想名作戯曲『十一人の少年』(2016年10月)
  • 舞台版『ロードス島戦記』(2017年1月) - カーラ 役[13]
  • 戌井昭人書下ろし『だいこん~珍奇なゴドー』(2017年3月)[14]
  • 二輪草(2017年4月)[15]
  • SCRAP(2017年7月)[16]
  • 二輪草[再演](2017年8月)[15]
  • ゴーレム(2017年9月)[17]
  • 衣衣(2018年2月)[18]
  • 殺しのリハーサル(2018年4月)
  • 女帝(2018年6月)彩香 役[19]
  • 青鬼の褌を洗う女(2018年7月)[20]
  • 劇団唐組「黄金バット~幻想教師出現~」(2018年10月)[21]
  • 陰獣 INTO THE DARKNESS(2019年1月)[22]
  • 劇団唐組「ジャガーの眼」(2019年4月)
  • 少女仮面(2020年2月)[23]
  • 痴人の愛[再演](2020年10月)[24]
  • 聖なる日(2021年3月)
  • 加担者(2022年8月)[25]
  • 女中たち(2022年12月)[26]
  • ライブ版 西瓜とゲートル(2024年3月)

配信ドラマ

写真展

  • 月船さらら × 篠山紀信写真展『FREE』(2008年7月19日 - 2008年8月12日 [T&G ARTS])

脚注

  1. ^ a b c 『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡り続けて(人物編)』小林公一・監修、阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日、108頁。ISBN 9784484146010
  2. ^ <お知らせ>出口結美子結婚&女優引退!!(公式ページ)
  3. ^ 実は結婚してました〜!!(2012年1月4日付けのブログ記事より)
  4. ^ 月船さらら 今年初めに離婚していた…3年で破局も「最高の旦那」”. スポニチ (2015年10月16日). 2015年10月16日閲覧。
  5. ^ みうらじゅん賞発表! 今年も個性的なラインアップに「間違いない選出」と胸を張る”. トレンドニュース (2016年12月21日). 2019年5月5日閲覧。
  6. ^ 私の思い出の一枚
  7. ^ 宝塚関連記事 スポーツニッポン大阪版 「宝塚FOREVER」 2003年3月30日付け記事
  8. ^ ウィズたからづか フェアリーインタビュー 2005年8月号
  9. ^ “前野健太が主演映画「変態だ」で不倫バンドマンに、原作はみうらじゅんで監督は安齋肇”. 音楽ナタリー. (2016年6月28日). https://natalie.mu/music/news/192572 2016年6月29日閲覧。 
  10. ^ “『完全なる飼育』シリーズ最新作 月船さらら×市川知宏ダブル主演で公開決定”. クランクイン! (ハリウッドチャンネル). (2020年8月7日). https://www.crank-in.net/news/79465/1 2020年8月7日閲覧。 
  11. ^ “超豪華脚本家&キャスト集結!オムニバスドラマ『まとわりつくオンナ』3・5放送”. TVLIFE (Gakken). (2020年3月4日). https://www.tvlife.jp/drama/264332 2020年5月11日閲覧。 
  12. ^ ステージナタリー編集部 (2016年2月16日). “喜矢武豊の西遊記「GOKU」開幕!「19回来る人は19回楽しんで」”. ステージナタリー (ナターシャ). https://natalie.mu/stage/news/176380 2023年8月1日閲覧。 
  13. ^ ステージナタリー編集部 (2016年10月4日). “水野良「ロードス島戦記」が舞台化、出演に菅谷哲也&HKT48多田愛佳”. ステージナタリー (ナターシャ). https://natalie.mu/stage/news/204075 2023年8月1日閲覧。 
  14. ^ ステージナタリー編集部 (2017年1月18日). “流山児★事務所「ゴドーを待ちながら」モチーフの新作音楽劇、戌井昭人の脚本で”. ステージナタリー (ナターシャ). https://natalie.mu/stage/news/217295 2023年8月1日閲覧。 
  15. ^ a b ステージナタリー編集部 (2017年7月27日). “月船さららのmetroが「二輪草」を“緊急再演””. ステージナタリー (ナターシャ). https://natalie.mu/stage/news/242448 2023年8月1日閲覧。 
  16. ^ ステージナタリー編集部 (2017年5月31日). “シライケイタ×日澤雄介「SCRAP」廃墟で身を寄せ合い生きる人々描く”. ステージナタリー (ナターシャ). https://natalie.mu/stage/news/234798 2023年8月1日閲覧。 
  17. ^ ステージナタリー編集部 (2017年8月11日). “天野天街が演出の糸あやつり人形芝居「ゴーレム」再演、日本とチェコの国際共同公演”. ステージナタリー (ナターシャ). https://natalie.mu/stage/news/244438 2023年8月1日閲覧。 
  18. ^ ステージナタリー編集部 (2018年1月21日). “月船さららのmetro「衣衣」泉鏡花作品を原案に、結城一糸らが出演”. ステージナタリー (ナターシャ). https://natalie.mu/stage/news/266067 2023年8月1日閲覧。 
  19. ^ “月船さらら、原作者に直訴で『女帝』初舞台化 ヒロイン抜てきに覚悟「私にしかできない彩香を」”. ORICON NEWS (オリコン). (2018年5月30日). https://www.oricon.co.jp/news/2112448/full/ 2023年8月1日閲覧。 
  20. ^ ステージナタリー編集部 (2018年7月4日). “metro、坂口安吾「青鬼の褌を洗う女」を能舞台で上演”. ステージナタリー (ナターシャ). https://natalie.mu/stage/news/289517 2023年8月1日閲覧。 
  21. ^ ステージナタリー編集部 (2018年10月5日). “唐組30周年記念、第2弾は「黄金バット」明治大学で唐十郎の原稿展示も”. ステージナタリー (ナターシャ). https://natalie.mu/stage/news/302611 2023年8月1日閲覧。 
  22. ^ ステージナタリー編集部 (2019年1月18日). “旗揚げ10周年のmetro「陰獣」再演に天願大介「噛み応えある演劇になった」”. ステージナタリー (ナターシャ). https://natalie.mu/stage/news/316553 2023年8月1日閲覧。 
  23. ^ ステージナタリー編集部 (2020年2月21日). “metro「少女仮面」開幕、演出の天願大介「戯曲にひたすら忠実に」”. ステージナタリー (ナターシャ). https://natalie.mu/stage/news/368142 2023年8月1日閲覧。 
  24. ^ ステージナタリー編集部 (2020年9月24日). “metroが「痴人の愛」を10年ぶりに再演、ナオミ役は初演に続き月船さらら”. ステージナタリー (ナターシャ). https://natalie.mu/stage/news/397771 2023年8月1日閲覧。 
  25. ^ ステージナタリー編集部 (2022年8月28日). “フリードリヒ・デュレンマットの戯曲に文学座・稲葉賀恵が挑む「加担者」開幕”. ステージナタリー (ナターシャ). https://natalie.mu/stage/news/491391 2023年8月1日閲覧。 
  26. ^ ステージナタリー編集部 (2022年8月28日). “CEDAR×defiが「女中たち」に挑む、出演は円地晶子・黒河内りく・月船さらら”. ステージナタリー (ナターシャ). https://natalie.mu/stage/news/491367 2023年8月1日閲覧。 

外部リンク