毎日映画コンクール男優主演賞

毎日映画コンクール男優主演賞
受賞対象最高の演技をした主演男優
日本の旗 日本
主催毎日新聞社
スポーツニッポン新聞社
初回1946年
最新受賞者沢田研二
土を喰らう十二ヵ月』 (2022年)
公式サイトmainichi.jp/mfa/

毎日映画コンクール男優主演賞/男優演技賞(まいにちえいがコンクールだんゆうしゅえんしょう/だんゆうえんぎしょう)は、「毎日映画コンクール」の俳優部門の一つで、その年の最も優れた男優に与えられる賞。1月1日から12月31日までに日本国内で上映された作品、もしくは当該期間内に完成し上映予定の作品が対象で、まず第一線で活躍中の映画評論家やジャーナリスト、専門家など約80人が選考にかかわり、その後2次選考で、選定委員による討議を経て多数決で決定される[1]

最多受賞者は、4度受賞の小林桂樹(男優助演賞も1度受賞している)。[2]。3度受賞したのは、佐分利信三國連太郎(男優助演賞も1度受賞している)の2名。2度受賞したのは、笠智衆(男優助演賞も1度受賞している)、仲代達矢西村晃緒形拳奥田瑛二役所広司(男優助演賞も1度受賞している)、浅野忠信本木雅弘森山未來の8名。

受賞作リスト

[編集]
  • この字体は男優主演賞を受賞。受賞年は下記表記の翌年(授賞式は2月)。
  • 第70回までの各受賞作については、外部リンクの「コンクールの歴史」を出典としている。

以下は受賞俳優とその作品の一覧である。[3]

第1回 - 第10回

[編集]
年度 俳優 作品
1946年
第1回
小沢栄太郎 大曾根家の朝
1947年
第2回
森雅之 安城家の舞踏会
1948年
第3回
笠智衆 手をつなぐ子等
1949年
第4回
志村喬 野良犬静かなる決闘
1950年
第5回
佐分利信 執行猶予帰郷
1951年
第6回
笠智衆 命美わし海の花火
1952年
第7回
佐分利信 お茶漬の味慟哭
1953年
第8回
上原謙 夫婦
1954年
第9回
山村聰 山の音黒い潮
1955年
第10回
森繁久彌 夫婦善哉渡り鳥いつ帰る警察日記人生とんぼ返り

第11回 - 第20回

[編集]
年度 俳優 作品
1956年
第11回
佐田啓二 あなた買います台風騒動記
1957年
第12回
三船敏郎 蜘蛛巣城下町どん底
1958年
第13回
小林桂樹 裸の大将
1959年
第14回
船越英二 野火
1960年
第15回
小林桂樹 黒い画集 あるサラリーマンの証言
1961年
第16回
仲代達矢 人間の條件永遠の人
1962年
第17回
殿山泰司 人間
1963年
第18回
小林桂樹 白と黒江分利満氏の優雅な生活
1964年
第19回
西村晃 赤い殺意
1965年
第20回
三國連太郎 飢餓海峡にっぽん泥棒物語

第21回 - 第30回

[編集]
年度 俳優 作品
1966年
第21回
小沢昭一 エロ事師たちより 人類学入門
1967年
第22回
田中邦衛 若者たち
1968年
第23回
寺田農 肉弾
1969年
第24回
渥美清 男はつらいよ続・男はつらいよ喜劇・女は度胸
1970年
第25回
井川比佐志 家族
1971年
第26回
勝新太郎 顔役いのちぼうにふろう狐のくれた赤ん坊新座頭市 破れ!唐人剣
1972年
第27回
地井武男 海軍特別年少兵どぶ川学級
1973年
第28回
丹波哲郎 人間革命
1974年
第29回
三國連太郎 襤褸の旗
1975年
第30回
佐分利信 化石

第31回 - 第40回

[編集]
年度 俳優 作品
1976年
第31回
渡哲也 やくざの墓場 くちなしの花
1977年
第32回
高倉健 幸福の黄色いハンカチ
1978年
第33回
緒形拳 鬼畜
1979年
第34回
若山富三郎 衝動殺人 息子よ
1980年
第35回
仲代達矢 影武者
1981年
第36回
田村高廣 泥の河
1982年
第37回
西村晃 マタギ
1983年
第38回
緒形拳 楢山節考陽暉楼魚影の群れ
1984年
第39回
山﨑努 お葬式さらば箱舟
1985年
第40回
北大路欣也 火まつり春の鐘

第41回 - 第50回

[編集]
年度 俳優 作品
1986年
第41回
奥田瑛二 海と毒薬
1987年
第42回
津川雅彦 マルサの女別れぬ理由
1988年
第43回
ハナ肇 会社物語 MEMORIES OF YOU
1989年
第44回
三國連太郎 利休釣りバカ日誌2
1990年
第45回
古尾谷雅人 宇宙の法則パチンコ物語
1991年
第46回
永瀬正敏 息子喪の仕事アジアンビート アイ・ラブ・ニッポン
1992年
第47回
長塚京三 ザ・中学教師ひき逃げファミリー
1993年
第48回
岸谷五朗 月はどっちに出ている
1994年
第49回
奥田瑛二 棒の哀しみ極道記者2
1995年
第50回
役所広司 KAMIKAZE TAXI

第51回 - 第60回

[編集]
年度 俳優 作品
1996年
第51回
役所広司 Shall we ダンス?眠る男シャブ極道
1997年
第52回
原田芳雄 鬼火
1998年
第53回
本木雅弘 中国の鳥人
1999年
第54回
小林桂樹 あの、夏の日 - とんでろ じいちゃん
2000年
第55回
浅野忠信 地雷を踏んだらサヨウナラ五条霊戦記 GOJOE御法度
2001年
第56回
三橋達也 忘れられぬ人々
2002年
第57回
真田広之 たそがれ清兵衛助太刀屋助六
2003年
第58回
西田敏行 ゲロッパ!釣りバカ日誌14 お遍路大パニック!
2004年
第59回
ビートたけし 血と骨
2005年
第60回
浅野忠信 誰がために乱歩地獄

第61回 - 第70回

[編集]
年度 俳優 作品
2006年
第61回
佐藤浩市 雪に願うこと
2007年
第62回
国分太一 しゃべれども しゃべれども
2008年
第63回
阿部寛 青い鳥歩いても 歩いても
2009年
第64回
松山ケンイチ ウルトラミラクルラブストーリー
2010年
第65回
堤真一 孤高のメス
2011年
第66回
森山未來 モテキ
2012年
第67回
夏八木勲 希望の国
2013年
第68回
松田龍平 舟を編む
2014年
第69回
綾野剛 そこのみにて光輝く
年度 俳優 作品 役名
2015年
(第70回)
塚本晋也 野火 田村一等兵
浅野忠信 岸辺の旅 薮内優介
大泉洋 駆込み女と駆出し男 中村信次郎
オダギリジョー FOUJITA 藤田嗣治
高良健吾 きみはいい子 岡野匡
永瀬正敏 あん 千太郎

第71回 - 第80回

[編集]
年度 俳優 作品 役名
2016年
(第71回)
本木雅弘 永い言い訳 衣笠幸夫(津村啓)
浅野忠信 淵に立つ 八坂草太郎
佐藤浩市 64(ロクヨン) 三上義信
松山ケンイチ 聖の青春 村山聖
三浦友和 葛城事件 葛城清
柳楽優弥 ディストラクション・ベイビーズ 芦原泰良
2017年
(第72回)
菅田将暉 あゝ、荒野 沢村新次(新宿新次)
浅野忠信 幼な子われらに生まれ 田中信
生田斗真 彼らが本気で編むときは、 リンコ
池松壮亮 映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ 慎二
ヤン・イクチュン あゝ、荒野 二木建二(バリカン健二)
2018年
(第73回)
柄本佑 きみの鳥はうたえる
岡田准一 散り椿 瓜生新兵衛
東出昌大 寝ても覚めても 丸子亮平 / 鳥居麦
役所広司 孤狼の血 大上章吾
山﨑努 モリのいる場所 熊谷守一
リリー・フランキー 万引き家族 柴田治
2019年
(第74回)
成田凌 カツベン! 染谷俊太郎
池松壮亮 宮本から君へ 宮本浩
稲垣吾郎 半世界 高村紘
柄本佑 火口のふたり 永原賢治
香取慎吾 凪待ち 木野本郁男
2020年
(第75回)
森山未來 アンダードッグ 末永晃
石橋蓮司 一度も撃ってません 市川進 / 御前零児
草彅剛 ミッドナイトスワン 凪沙(武田健二)
高橋一生 スパイの妻 劇場版 福原雄作
森崎ウィン 本気のしるし 劇場版 辻一路
2021年
(第76回)
佐藤健 護られなかった者たちへ 利根泰久
西島秀俊 ドライブ・マイ・カー 家福悠介
東出昌大 草の響き 工藤和雄
古田新太 空白 添田充
松山ケンイチ BLUE/ブルー 瓜田信人
役所広司 すばらしき世界 三上正夫
2022年
(第77回)
沢田研二 土を喰らう十二ヵ月 ツトム
阿部サダヲ 死刑にいたる病 榛村大和
稲垣吾郎 窓辺にて 市川茂巳
佐藤二朗 さがす 原田智
妻夫木聡 ある男 城戸章良
豊川悦司 あちらにいる鬼 白木篤郎
2023年
(第78回)
鈴木亮平 エゴイスト 斉藤浩輔
綾野剛 花腐し 栩谷修一
稲垣吾郎 正欲 寺井啓喜
藤竜也 高野豆腐店の春 高野辰雄
横浜流星 春に散る 黒木翔吾

脚注

[編集]
  1. ^ 毎日映画コンクール選考方法 - 毎日新聞
  2. ^ [1] - 柊企画
  3. ^ 毎日映画コンクールの歴代受賞作