沿ドニエストル・ルーブル
沿ドニエストル・ルーブル(モルドバ語: Рублэ транснистрянэ)は、モルドバ東部の未承認国家・沿ドニエストル共和国の通貨。補助通貨はカペイカ(1ルーブル=100カペイカ)で、略称はPRB。ISO 4217の通貨コードは存在しない。
概要
[編集]1990年にモルドバからの分離・独立を宣言した沿ドニエストル共和国政府は1994年に中央銀行の沿ドニエストル共和国銀行を設立し、モルドバの通貨・レウとは異なる独自通貨としてPRBの発行を開始した。
当初はソビエト連邦の通貨であるソビエト連邦ルーブルの紙幣と同じデザインのものに証紙(アレクサンドル・スヴォーロフの肖像と額面の表示が印刷)を張り付けたものが発行されていた。
結局、1994年の内にハイパーインフレが発生し新しい通貨を発行。新通貨は1PRB=旧1000PRBのレートであったが、インフレの進行はその後も続き2000年には1PRB=100万新PRBのデノミネーションを再度、実施した。
硬貨
[編集]現在、1・5・10・25・50カペイカの金属製の硬貨が発行されている。
2014年には、法定通貨として史上初かつ世界唯一のプラスチック貨として、1・3・5・10ルーブル硬貨が発行されたが、これらは現在では製造されていない。
紙幣
[編集]2000年発行の紙幣 | |||||||
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額面 | サイズ | 色 | 図柄 | 日付 | |||
表 | 裏 | 印刷 | 流通開始 | ||||
1ルーブル | 129 × 56 mm | オレンジ | アレクサンドル・スヴォーロフ | Chiţcani monument | 2000年 | 2000年 | |
5ルーブル | 青 | Kvintのブランデー工場 | |||||
10ルーブル | 茶色 | 修道院 | |||||
25ルーブル | 赤 | Tighinaの城郭 | |||||
50ルーブル | 129 × 60 mm | 緑 | タラス・シェフチェンコ | 大統領公邸 | |||
100ルーブル | 紫 | ディミトリエ・カンテミール | ティラスポリ生誕教会 | ||||
200ルーブル | 135 × 64 mm | 焦茶 | ピョートル・ルミャンツェフ | Military theme | 2004年 | 2004年 | |
500ルーブル | 140 × 68 mm | 薄緑 | エカチェリーナ2世 | The decree of the creation of Tiraspol by Catherine II, and the plan of a fortress |