深夜特撮
深夜特撮(しんやとくさつ)とは、主にテレビ局で深夜番組(深夜ドラマ)として放送の、特撮テレビ番組を指す。
なお、海外制作の特撮番組が日本国内のテレビ局にて深夜帯で放送される事例は対象外とする。
基本的に全日枠で放送している特撮作品は、児童向けドラマ[注 1]としているのが一般的なのに対し、時間帯の関係上、明らかに10代後半の少年・少女から大人までを対象にしており、幼児から児童までの子供を対象に含めることは消極的である[注 2]。
近年急増している深夜アニメほどではないが、特に2007年から2008年にかけて増加した。[3]
概要
[編集]1980年代末より他の時間帯とは異質の(視聴率度外視・低予算・主に若手スタッフ制作など)娯楽番組や情報番組が深夜番組として放送されるようになり、特に1987年以降フジテレビが行った“JOCX-TV2”を中心とした深夜枠の開拓により製作された『奇妙な出来事』や『NIGHT HEAD』のヒットがこのジャンルの定着の礎になった[4][注 3]。
尚前述の通り、子供を対象にしていないことから玩具メーカーなどのスポンサーが付くことはほぼ無いため、全体的に低予算作品が多い[注 4][注 5]。この場合、深夜アニメと同様に玩具よりもビデオグラムの販売促進に重点を置く傾向にある。しかしヒーロー作品がメインの全日帯の作品と比べてテーマを広く取るため、傑作・怪作を多く排出するジャンルである。そのヒーロー作品も、子供向け作品と比べて過激な描写となっている作品が殆どである。
製作体制も作品によってまばらで、大抵は放送局のテレビドラマを担当する部所が担当し、ドラマ番組の放映枠での放送が前提となっているが[注 6]、テレビ東京系の一部作品[注 7]や独立局のほとんどの作品において、放送局のアニメ・子供番組を担当する部所が担当し、アニメ番組(深夜アニメ・独立局はUHFアニメも)と同等の扱いを受ける場合もある。
主な作品
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
2000年代
[編集]2010年代
[編集]2020年代
[編集]1990年代
[編集]2000年代
[編集]2010年代
[編集]1990年代
[編集]2000年代
[編集]2010年代
[編集]2020年代
[編集]1990年代
[編集]2000年代
[編集]2010年代
[編集]- MM9-MONSTER MAGNITUDE-
- 古代少女隊ドグーンV
- ヘブンズ・フラワー The Legend of ARCANA
- 荒川アンダー ザ ブリッジ
- ドラゴン青年団
- 戦国BASARA-MOONLIGHT PARTY-
- クロユリ団地〜序章〜
- 悪霊病棟
- 天魔さんがゆく
- 超絶☆絶叫ランド
- 彼岸島
- ダークシステム 恋の王座決定戦
- 僕らはみんな死んでいる♪
2020年代
[編集]1990年代
[編集]2000年代
[編集]- エコエコアザラク~眼~
- ヴァンパイアホスト 〜夜型愛人専門店〜
- ウルトラQ dark fantasy
- ファンタズマ〜呪いの館〜
- 怪奇大家族
- いちばん暗いのは夜明け前
- 牙狼-GARO-
- 心霊探偵 八雲
- ライオン丸G
- しにがみのバラッド。
- キューティーハニー THE LIVE
- MAGISTER NEGI MAGI 魔法先生ネギま!
- コスプレ幽霊 紅蓮女
2010年代
[編集]- 大魔神カノン
- 宇宙犬作戦
- 勇者ヨシヒコと魔王の城
- 牙狼<GARO>〜MAKAISENKI〜
- 逃亡者 おりん2[5]
- 勇者ヨシヒコと悪霊の鍵
- 好好!キョンシーガール〜東京電視台戦記〜
- 牙狼<GARO>〜闇を照らす者〜
- みんな!エスパーだよ!
- ヴァンパイア・ヘヴン
- 殺しの女王蜂
- 衝撃ゴウライガン!!
- なぞの転校生
- 牙狼-GARO- -魔戒ノ花-
- セーラーゾンビ
- 魔法★男子チェリーズ
- 玉川区役所 OF THE DEAD
- 甲殻不動戦記 ロボサン
- 怪奇恋愛作戦
- 太鼓持ちの達人〜正しい××のほめ方〜
- 牙狼-GARO- -GOLD STORM- 翔
- 初森ベマーズ
- 勇者ヨシヒコと導かれし七人
- コードネームミラージュ
- フォーカード
2020年代
[編集]1970年代
[編集]1980年代
[編集]1990年代
[編集]2000年代
[編集]2010年代
[編集]2020年代
[編集]1990年代
[編集]2000年代
[編集]- 十三夜 霊界からの招待状
- ZENアクションTV
- HATU~ヴァンパイア・シンドローム~
- 鋼鉄天使くるみpure
- 温泉天使
- 陰陽少女
- デビルシャドー
- 時空警察ヴェッカーシグナ
- 風魔の小次郎
- Kawaii! JeNny
- RHプラス
- 東京ゴースト・トリップ
2010年代
[編集]- ウルトラゾーン
- 戦国★男士
- エアーズロック
- リアル鬼ごっこ THE ORIGIN
- 乾杯戦士アフターV
- 都市伝説バスター
- 実在性ミリオンアーサー
- 妖怪女学園
- メサイア-影青ノ章-
- 食の軍師
- 薄桜鬼SSL 〜sweet school life〜
- ゆるい
- 神ノ牙-JINGA-
2020年代
[編集]2000年代
[編集]2010年代
[編集]- ケータイ刑事 銭形結
- 非公認戦隊アキバレンジャー
- XXXHOLiC
- 非公認戦隊アキバレンジャー シーズン痛
- タイムスパイラル
- ワーキングデッド〜働くゾンビたち〜
- 強靭ボディ SEXYボディ
- 仮面ライダーアマゾンズ
- Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀
関連項目
[編集]- テレビ朝日
- テレビ東京
- フジテレビ
参考資料
[編集]- 『オタク語事典2』2009年、美術出版社、金田一「乙」彦 ISBN 9784568221336、66-67頁
脚注
[編集]- ^ 美少女妖怪ハンターの活躍を描く深夜特撮ドラマ「古代少女ドグちゃん」本日スタート、先行場面カット紹介 GIGAZINE 2009年10月7日、2018年3月12日閲覧。
- ^ 新機軸の大人向け特撮「古代少女隊ドグーンV」、10月6日深夜から放送開始 GIGAZINE 2010年10月6日、2018年3月12日閲覧。
- ^ 『宇宙船』VOL.120特別付録『宇宙船イヤーブック2008』
- ^ 『ウルトラマンAGE Vol4』62頁 深夜番組#小史も参照
- ^ 『逃亡者 おりん』の続編。ゴールデンタイムで放映された連続ドラマの続編が、深夜枠の連続ドラマとして放映されるという稀な例である。
- ^ 『怪奇大作戦』の様な大人向けの作品でも企画書においては「子どもを含む家族全般」とされており(「怪奇大作戦大全」双葉社、9頁)、児童向けの雑誌にも記事が掲載されていたように、子供の視聴も意図されていることから、ファミリー向けに分類されている。
- ^ 放送期間中に『てれびくん』や『テレビマガジン』といった特撮テレビドラマを中心とした幼児から低学年までの小学生を対象とした雑誌に記事が掲載された『ULTRASEVEN X』・『仮面ライダーアマゾンズ』や、テレビ東京系で放映された子供向けバラエティ番組『ピラメキーノ』にてアニメ部門が製作した『牙狼シリーズ』の番宣コーナーが設置され、ちゃおデラックスホラーでタイアップ記事が掲載された『好好!キョンシーガール〜東京電視台戦記〜』など、一部例外的に存在する。
- ^ ホラードラマ『恐怖劇場アンバランス』及び『ジキルとハイド』が過去においても放映されていたとする指摘もあるが、この両作は『五社英雄アワー』の枠で『無宿侍』と合わせてゴールデンタイムに放映する予定がゴールデン番組の表現規制が緩めの1960年代後半当時としても過激すぎるが故にお蔵入りとなり、深夜枠で日の目をみたという経緯がある。他にも怪談物などが深夜枠での放映にその原点を見出す向きもあるが、現在の深夜特撮の流れに繋がるものではない。
- ^ 近年では『勇者ヨシヒコ』シリーズのように低予算であることを逆手に取り、チープさを前面に押し出したコメディ作品も多く見られる。
- ^ 例外として『大魔神カノン』や『牙狼-GARO- MAKAISENKI』は、連続テレビドラマとしても異例である10億円という高額な制作費がかけられた。
- ^ 全日枠の特撮でこの体制の作品は少数派で、『マイティジャック』や、日本テレビ系列で放送された『西遊記』、『DEATH NOTE』、『ACMA:GAME』などが該当する。『逃亡者おりん』の第一作も全日帯であった。
- ^ 土曜25時30分枠が主に該当し、この時間帯にアニメ作品も放送されるため。この系列については、前者の体制となっている作品もそれなりにある。