由仁駅
由仁駅 | |
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待合所を兼ねる「ポッポ館 ゆに」(2007年6月) | |
ゆに Yuni | |
◄古山 (4.2 km) (5.1 km) 栗山► | |
所在地 | 北海道夕張郡由仁町本町 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | 室蘭本線 |
キロ程 | 186.4 km(長万部起点) |
電報略号 | ユニ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- | 124人/日 -2014年- |
開業年月日 | 1892年(明治25年)8月1日[1] |
備考 | 無人駅[2] |
由仁駅(ゆにえき)は、北海道夕張郡由仁町本町にある北海道旅客鉄道(JR北海道)室蘭本線の駅である[1]。電報略号はユニ。事務管理コードは▲130333[3]。かつては急行「夕張」の停車駅だった。
歴史
[編集]- 1892年(明治25年)8月1日:北海道炭礦鉄道室蘭駅(現・東室蘭駅) - 岩見沢駅間開通に伴い開業。一般駅[1]。
- 1895年(明治28年)8月:公衆電報取扱開始[5]。
- 明治30年前後 - 北海道炭礦鉄道が当駅より夕張鉄橋付近へ砂利岐線敷設、直営にて砂利採取[6]。後に山原貞蔵が岐線使用契約[6]。
- 1906年(明治39年)10月1日:北海道炭礦鉄道の鉄道路線国有化により、官設鉄道に移管[1]。北海道線となる。それに伴い同線の駅となる。
- 1928年(昭和3年):駅舎を改築[7]。
- 1936年(昭和11年)10月3日 - 沿線で陸軍特別大演習が行われる。昭和天皇乗車のお召し列車が由仁駅発 - 札幌駅着で運行[8]。
- 1943年(昭和18年)頃:軍要請により、当駅より宇古川砂利採取場へ砂利専用線2.2km敷設[6][4]。戦後に札建工業が岐線使用契約[6]。
- 昭和40年代前半:札建工業砂利専用線廃止。
- 1971年(昭和46年)12月:駅舎北側に人道跨線橋竣工[9]。
- 1980年(昭和55年)5月15日:貨物取扱い廃止[1]。業務委託駅となる[10]。
- 1984年(昭和59年)
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化によりJR北海道に継承[1]。
- 2006年(平成18年)8月:駅舎解体。
- 2007年(平成19年):旧駅舎跡に由仁町ふれあい交流館オープン。
- 旧駅舎(2005年4月)
- 仮駅舎(2006年9月)
駅名の由来
[編集]地名(町名)より。
駅構造
[編集]相対式ホーム2面2線を有する地上駅。かつては単式ホーム・島式ホーム複合型の2面3線で島式外側の待避線の配線が珍しい形[11]の配線であったが、1993年(平成5年)時点で岩見沢方の大部分及び転轍機が撤去されて長万部方から分岐の短い側線となっていた[12]。また下り線(駅舎側)と上り線の間に渡り線を、待避線の外側に側線を有していたが、これらも1993年(平成5年)時点で転轍機を含め撤去されている[12]。互いのホームは駅舎側ホーム南側と島式ホーム南側を結んだ跨線橋で連絡している[12]。ほかに1993年(平成5年)時点で下り線側(駅舎側)に岩見沢方から分岐した側線を1線有していた[12]。
追分駅管理の無人駅。駅舎跡地に由仁町が設置した交流施設が、線路の西側(岩見沢方面に向かって左側)に位置し下り線ホームに接している。
開業時からのものを1928年(昭和3年)に改築して使用されていた、有人駅時代のマンサード屋根に下見板張り、さらに上辺が水平という独特な形状の車寄せを有したアメリカンスタイルの駅舎[7][13]は2006年(平成18年)8月に解体され、駅舎のない駅となったが、駅舎跡地に由仁町が設置した「ポッポ館 ゆに」と名付けられたふれあい交流施設が駅舎代わりに利用できる[14]。
施設内の観光案内所内でJRの乗車券類は発売していないが、2017年 - 2019年にはJR北海道の記念入場券を発売していたことがある[15]。駅舎内にオストメイト対応トイレを有する[14]。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■室蘭本線 | 下り | 岩見沢方面 |
2 | 上り | 苫小牧・糸井方面 |
- ホーム(2017年7月)
- 跨線橋(2017年7月)
- 駅名標(2017年7月)
利用状況
[編集]乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
年度 | 乗車人員 | 出典 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
年間 | 1日平均 | JR調査 | |||
1931年(昭和 | 6年)(85,239) | (232.9) | [5] | 年間乗降客数170,478人 | |
1932年(昭和 | 7年)(90,347) | (247.5) | 年間乗降客数180,693人 | ||
1934年(昭和 | 9年)(105,287) | (288.5) | 年間乗降客数210,574人 | ||
1967年(昭和42年) | (147,034.5) | (259.5) | 年間乗降客数294,069人、1日平均519人 | ||
1981年(昭和56年) | (150.5) | [11] | 1日乗降人員:301 | ||
1992年(平成 | 4年)(90.0) | [16] | 1日乗降人員:180 | ||
2016年(平成28年) | 78.8 | [JR北 1] | |||
2017年(平成29年) | 78.8 | [JR北 2] | |||
2018年(平成30年) | 78.6 | [JR北 3] | |||
2019年(令和元年) | 82.2 | [JR北 4] | |||
2020年(令和 | 2年)78.6 | [JR北 5] | |||
2021年(令和 | 3年)75.4 | [JR北 6] | |||
2022年(令和 | 4年)71.0 | [JR北 7] | |||
2023年(令和 | 5年)63.8 | [JR北 8] |
駅周辺
[編集]辺りは由仁町の中心部であるが、町役場からは少し離れている。
- 北海道道477号滝下由仁停車場線・北海道道602号東三川由仁停車場線
- 北海道道3号札幌夕張線
- 由仁町役場
- 北海道銀行栗山支店由仁町役場派出所
- 由仁町健康元気づくり館
- 栗山警察署由仁駐在所
- 由仁郵便局
- 空知信用金庫由仁支店
- そらち南農業協同組合(JAそらち南)由仁支所
- 由仁町立由仁小学校
- 由仁町立由仁中学校
- 伏見台公園 - 駅から南西に約2km[11]。
- 馬追温泉 - 駅から北西に約3km[11]。
- 伏見温泉ユンニの湯
- 由仁川
- ヤリキレナイ川
- 北海道中央バス(岩見沢営業所)・夕張鉄道(札幌急行線)「由仁駅前」停留所
隣の駅
[編集]脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、855-856頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b “「通報」●函館本線蘭越駅ほか29駅の駅員無配置について(旅客局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 4. (1984年3月31日)
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、225頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ a b 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス 1962年撮影航空写真 MHO623X-C6-13。
- ^ a b 由仁町史編集委員会 編『由仁町史』由仁町、1973年、886-902頁。doi:10.11501/9490608 。2022年10月9日閲覧。
- ^ a b c d 由仁町史編集委員会 編『由仁町史』由仁町、1973年、851-853頁。doi:10.11501/9490608 。2022年10月9日閲覧。
- ^ a b 山宮喬也 (2012-12-15). ボールペンで描く 北海道の駅舎たち. バルク・カンパニー. p. 162
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、78頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
- ^ 由仁町史編集委員会 編『由仁町史』由仁町、1973年、480頁。doi:10.11501/9490608 。2022年10月9日閲覧。
- ^ “札鉄 室蘭、千歳、胆振の3線区 営業近代化スタート”. 交通新聞 (交通協力会): p. 1. (1980年5月18日)
- ^ a b c d 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)87ページより。
- ^ a b c d 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館、1993年6月発行)91ページより。
- ^ 書籍『駅舎再発見』(著:杉崎行恭、JTBパブリッシング、2000年12月発行)101ページより。
- ^ a b “ホーム - 由仁町観光協会”. 由仁町観光協会. 2020年5月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月27日閲覧。
- ^ “由仁駅 [由仁町]”. 北海道旅客鉄道. 2019年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月27日閲覧。
- ^ 宮脇俊三、原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、90頁。ISBN 4-09-395401-1。
JR北海道
[編集]- ^ “駅別乗車人員(2016)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 8 (2017年12月8日). 2018年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月18日閲覧。
- ^ “室蘭線(沼ノ端・岩見沢間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2018年7月2日). 2018年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月18日閲覧。
- ^ “室蘭線(沼ノ端・岩見沢間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
- ^ “室蘭線(沼ノ端・岩見沢間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月4日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道 (2024年). 2024年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月9日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 由仁|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|鉄道・きっぷ|JR北海道- Hokkaido Railway Company