白い沈黙
白い沈黙 | |
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Captives | |
監督 | アトム・エゴヤン |
脚本 | アトム・エゴヤン デヴィッド・フレイザー |
原案 | アトム・エゴヤン |
製作 | アトム・エゴヤン シモーン・アードル ジェニファー・ワイス スティーブン・トレイナー |
製作総指揮 | パトリス・セロー ブライアン・グリザーマン ミシェル・ペタン ロラン・ペタン |
出演者 | ライアン・レイノルズ スコット・スピードマン ロザリオ・ドーソン ミレイユ・イーノス |
音楽 | マイケル・ダナ |
撮影 | ポール・サロッシー |
編集 | アトム・エゴヤン スーザン・シプトン |
製作会社 | エゴ・フィルム・アーツ フィルム・ファーム |
配給 | A24 キノフィルムズ |
公開 | 2014年9月5日 2015年10月16日 |
上映時間 | 112分[1] |
製作国 | カナダ |
言語 | 英語 |
興行収入 | $1,075,178[2] |
『白い沈黙』(原題: Captives、米題: The Captive)は、2014年にカナダで製作されたスリラー映画である。監督はアトム・エゴヤン、主演はライアン・レイノルズが務める。
あらすじ
[編集]マシューは食料品店に立ち寄った。自分の車に戻ってみると、後部座席にいたはずの娘、キャスがいなくなっていた。娘が突如消えたことで、マシューの幸せな家庭は崩れてしまった。妻のティナは夫のマシューがキャスに暴行を加えたのではないかと疑っていたのである。警察もマシューが何か知っているのではないかと疑っていた。
キャスの失踪から8年後、2人の刑事がネット上でキャスのものと思われる近影を発見した。マシューは家族の幸せを取り戻すべく、全力でキャスの捜索に乗り出した。
キャスト
[編集]※括弧内は日本語吹替
- マシュー・レイン - ライアン・レイノルズ(内田夕夜)
- ジェフリー・コーンウォール - スコット・スピードマン(川島得愛)
- ニコール・ダンロップ - ロザリオ・ドーソン(本田貴子)
- ティナ・レイン - ミレイユ・イーノス(まつだ志緒理)
- ミカ - ケヴィン・デュランド(綱島郷太郎)
- キャス・レイン - アレクシア・ファスト(槙乃萌美)
- 幼少期のキャス - ペイトン・ケネディ
- ヴィンス - ブルース・グリーンウッド
- テディ - ブレンダン・ガル
- マイク - アーロン・プール
- サム - ジェイソン・ブリッカー
- アルバート - エイダン・シプリー
- ウィリー - イアン・マシューズ
- ヴィッキー - クリスティン・ホーム
- ジェニファー - エラ・バレンタイン
製作
[編集]2013年2月、本作の主要撮影がオンタリオ州サドバリーで始まった[3]。
2014年5月、A24が本作の北米での配給権を購入した[4]。
マーケティング
[編集]2014年7月10日、本作のファースト・トレイラーが公開された[5]。セカンド・トレイラーは同年11月18日に公開された[6]。
公開
[編集]2014年5月、本作は第67回カンヌ国際映画祭でプレミアを迎え、コンペティション部門にも出品された[7]。
同年9月5日、本作はカナダで限定公開され、45万ドルを稼ぎ出した[8]。11月13日には、ディレクTVが本作を放映した。12月12日には、オンデマンドでの配信がスタートした[9]。
評価
[編集]カンヌ公開時の本作に対する批評は極めて厳しいものだった。『バラエティ』のジャスティン・チャンは「この誘拐事件を描いた滑稽なスリラー映画を見れば、かつての名監督、アトム・エゴヤンがセルフ・パロディの領域に入ってしまったことが分かる。」と嘆いている[10]。『ガーディアン』のピーター・ブラッドショーは「アトム・エゴヤンは誘拐というシリアスな題材を、何とも甘ったるいファンタジーの中に持ち込んでしまったようだ。」とコメントしている[11]。『ロサンゼルス・タイムズ』は「絶妙なさじ加減で感情とミステリーをそれとなく映し出しているシーンはよかった。しかし、ほとんどのスパイ小説が採用しないような、お粗末な誘拐事件でその良さも台無しになっている。」と述べている[12]。
映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには、48件のレビューがあり、批評家支持率は29%、平均点は10点満点で4.2点となっている。サイト側による批評家の意見の要約は「アトム・エゴヤン監督は『白い沈黙』で美しく、いい雰囲気の画面を作り出した。しかし、全体としては、見てて痛ましくなるような出来栄えで、迫力にも欠ける作品になってしまった。」となっている[13]。また、Metacriticには19件のレビューがあり、加重平均値は36/100となっている[14]。
出典
[編集]- ^ “白い沈黙”. 2015年10月21日閲覧。
- ^ “The Captive”. 2015年10月21日閲覧。
- ^ “Egoyan film gets $1 million from NOHFC”. 2015年10月21日閲覧。
- ^ “CANNES: A24 Acquires Ryan Reynolds-Starrer ‘The Captive’”. 2015年10月21日閲覧。
- ^ “Someone is Watching Ryan Reynolds in US Trailer for 'The Captive'”. 2015年10月21日閲覧。
- ^ “‘The Captive’ Trailer Starring Ryan Reynolds and Rosario Dawson Read more at: https://tr.im/vNbyj”. 2015年10月21日閲覧。
- ^ “2014 Official Selection”. 2015年10月21日閲覧。
- ^ “The Captive (2014)”. 2015年10月21日閲覧。
- ^ “"The Captive New Trailer for Ryan Reynolds New Film"”. 2015年10月21日閲覧。
- ^ “Cannes Film Review: ‘The Captive’”. 2015年10月21日閲覧。
- ^ “Cannes 2014: The Captive review - Ryan Reynolds stars in Atom Egoyan's worrying crass paedophile thriller”. 2015年10月21日閲覧。
- ^ “Cannes 2014: Atom Egoyan's 'The Captive' performs a self-abduction”. 2015年10月21日閲覧。
- ^ “The Captive (2014)”. 2015年10月21日閲覧。
- ^ “The Captive”. 2015年10月21日閲覧。