羽安駅
羽安駅 | |
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駅跡(2017年3月、日野北バイパス整備前) | |
はやす Hayasu | |
◄市原 (2.3 km) (1.8 km) 曽我井► | |
所在地 | 兵庫県西脇市羽安町 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | 鍛冶屋線 |
キロ程 | 7.0 km(野村起点) |
電報略号 | ハス |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1923年(大正12年)5月6日[1] |
廃止年月日 | 1990年(平成2年)4月1日[1] |
備考 | 路線廃止により廃駅 |
羽安駅(はやすえき)は、かつて兵庫県西脇市羽安町にあった西日本旅客鉄道(JR西日本)鍛冶屋線の駅である。
歴史
[編集]駅のあった場所の地名はもともと羽山であった。杉原川を渡って北側にある多可郡中町(現:多可町)の安田地区と合わせて安田郷と呼ばれていた。鉄道が建設される際に羽山と安田の間で駅の取り合いになり、羽山側に建設されるが駅名は安田口と一旦は決定された。実際に切符の印刷までされていたが、羽山側の反発を受けて両者の地名から1文字ずつ取って「羽安」という名前に決まった。1952年(昭和27年)に合併により西脇市となった際に、町名を駅名に合わせて羽安町としている[2]。
年表
[編集]- 1923年(大正12年)
- 1943年(昭和18年)6月1日:播丹鉄道が国有化、鉄道省鍛冶屋線の羽安駅となる[1]。同時に貨物の取扱いを開始(一般駅となる)[1]。
- 1959年(昭和34年)8月20日:貨物の取扱いを廃止(旅客駅に戻る)[1]。
- 1973年(昭和48年)10月1日:荷物の取扱いを廃止[3]。無人駅となる[4]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、JR西日本の駅となる[1]。
- 1990年(平成2年)4月1日: 鍛冶屋線廃線に伴い廃止[1]。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線のみを有していた地上駅。古い木造駅舎があった。
駅周辺
[編集]- 大将軍神社
- 兵庫県道296号中安田市原線 日野北バイパス[5]
- 旧兵庫県道296号中安田市原線
- ウイング神姫「羽安」停留所 - 旧兵庫県道296号線沿い
- アカ山 - 標高147 m[6]
- 道ノ上古墳 - アカ山の山頂にある古墳[6]。
- 杉原川
現状
[編集]駅の跡地は公園となり、ホームの一部が残されている。レールは撤去され、その跡地にはレールと枕木の模様が地面に描かれていた。その後、日野北バイパスの整備が行われ、駅跡地の前をバイパス道路が通るようになったが、駅名標や東屋(四阿)はそのまま残っている。ちなみに、同バイパスは2019年(令和元年)11月16日に開通した[5]。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、243頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 神戸新聞総合出版センター『ひょうご懐かしの鉄道 廃線ノスタルジー』p.117 2005年 ISBN 4-343-00322-1
- ^ “日本国有鉄道公示第180号”. 官報. (1973年10月1日)
- ^ 「通報 ●加古川線市場駅ほか8駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1973年10月1日、9面。
- ^ a b “JR鍛冶屋線跡地道路「日野北バイパス」が開通します”. 西脇市 (2021年3月31日). 2023年11月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月20日閲覧。
- ^ a b “道ノ上古墳(羽安町)”. 西脇市. 2022年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月20日閲覧。