近代社会思想コレクション

近代社会思想コレクション(きんだいしゃかいしそうコレクション)とは、京都大学学術出版会による、西欧近代の社会思想著作の翻訳叢書。2008年から刊行開始[1]

概要

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21世紀を迎え、近代の枠組みが揺らぐ中で、「そもそも近代/近代思想とは何だったのか?」を問い直し、新たな指針を打ち出すべく、当時まで約10年続いてきた西洋古典学(ギリシア語・ラテン語古典)シリーズ「西洋古典叢書」に加え、当シリーズを開始したとされる[2]

「西洋古典叢書」と同じく、まだ日本で翻訳(邦訳)されていないマイナーな作品を中心に、翻訳作業が進められている。

2008年から刊行を開始し、年に2冊程度のペースで刊行されている。

刊行

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No. 書名 著者 訳者 出版年
01 市民論 トーマス・ホッブズ 本田裕志 2008/10
02 郷土愛の夢 ユストゥス・メーザー 肥前榮一
山崎彰
原田哲史
柴田英樹
2009/04
03 道徳哲学序説 フランシス・ハッチソン 田中秀夫
津田耕一
2009/10
04 政治論集 デイヴィッド・ヒューム 田中秀夫 2010/06
05 功利主義論集 ジョン・スチュアート・ミル 川名雄一郎
山本圭一郎
2010/12
06 富の分配の諸原理 1 ウィリアム・トンプソン 鎌田武治 2011/10
07 富の分配の諸原理 2 ウィリアム・トンプソン 鎌田武治 2012/01
08 人間論 トーマス・ホッブズ 本田裕志 2012/07
09 市民法理論 シモン=ニコラ=アンリ・ランゲ英語版 大津真作 2013/01
10 永久平和論 1 シャルル=イレネ・カステル・ド・サン=ピエール英語版 本田裕志 2013/10
11 永久平和論 2 シャルル=イレネ・カステル・ド・サン=ピエール 本田裕志 2013/12
12 市民の権利と義務 ガブリエル・ボノ・ドゥ・マブリ英語版 川合清隆 2014/05
13 物体論 トーマス・ホッブズ 本田裕志 2015/07
14 商業についての政治的試論 ジャン=フランソワ・ムロン英語版 米田昇平
後藤浩子
2015/12
15 経済学の本質と意義 ライオネル・ロビンズ 小峯敦
大槻忠史
2016/01
16 道徳と自然宗教の原理 ヘンリー・ホーム(ケイムズ卿)英語版 田中秀夫
増田みどり
2016/02
17 反マキアヴェッリ論 フリードリヒ2世 大津真作 2016/08
18 自然法にもとづく人間と市民の義務 ザムエル・フォン・プーフェンドルフ 前田俊文 2016/09
19 フィルマー著作集 ロバート・フィルマー 伊藤宏之
渡部秀和
2016/10
20 道徳哲学史 ジャン・バルべラック英語版 門亜樹子 2017/06
21 貨幣論 フェルディナンド・ガリアーニ英語版 黒須純一郎 2017/08
22 市民社会史論 アダム・ファーガソン 天羽康夫
青木裕子
2018/05
23 合衆国滞在記 アレクシ・ド・トクヴィル 大津真作 2018/10
24 人間知性研究 デイヴィッド・ヒューム 神野慧一郎
中才敏郎
2018/12
25 新しい学の諸原理 ジャンバッティスタ・ヴィーコ 上村忠男 2018/12
26 国家活動の限界 ヴィルヘルム・フォン・フンボルト 西村稔 2019/08
27 道徳について
(人間本性論3)
デイヴィッド・ヒューム 神野慧一郎
林誓雄
2019/10
28 論理学体系 4 ジョン・スチュアート・ミル 江口聡
佐々木憲介
2020/01
29 人間の権利の擁護/娘達の教育について メアリ・ウルストンクラフト 清水和子
後藤浩子
梅垣千尋
2020/08
30 穀物立法と穀物取引について ジャック・ネッケル 大津真作 2021/01
31 海洋自由論/
海洋閉鎖論 1
フーゴー・グローティウス
ジョン・セルデン
本田裕志 2021/02
32 海洋閉鎖論 2 ジョン・セルデン 本田裕志 2021/11
33 オランダ旅行 ドニ・ディドロ 川村文重 2022/07
34 寛容書簡 ジョン・ロック 山田園子 2022/09

脚注

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  1. ^ 近代社会思想コレクション01 - 京都大学学術出版会
  2. ^ 刊行にあたって - 京都大学学術出版会

外部リンク

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