阪急ベーカリー
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 | 日本 〒569-0063 大阪府高槻市南庄所町22-5 北緯34度50分6.1秒 東経135度36分52.7秒 / 北緯34.835028度 東経135.614639度座標: 北緯34度50分6.1秒 東経135度36分52.7秒 / 北緯34.835028度 東経135.614639度 |
本店所在地 | 〒530-0017 大阪府大阪市北区角田町8番7号[1] 北緯34度42分10.3秒 東経135度29分54.7秒 / 北緯34.702861度 東経135.498528度 |
設立 | 2003年1月6日[2] |
廃止 | 2024年4月1日(阪急デリカアイへ吸収合併され解散) |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 5120001103306 |
事業内容 | パン製造販売及び卸売 |
代表者 | 代表取締役社長 中村英紀 |
資本金 | 1,000万円 |
発行済株式総数 | 200株[1] |
売上高 | 54億1500万円 (2023年3月期)[1] |
営業利益 | 1600万円 (2023年3月期)[1] |
経常利益 | △7100万円 (2023年3月期)[1] |
純利益 | △1億2900万円 (2023年3月期)[1] |
純資産 | △28億1500万円 (2023年3月31日現在)[1] |
総資産 | 7億8700万円 (2023年3月31日現在)[1] |
決算期 | 毎年3月31日 |
主要株主 | エイチ・ツー・オー リテイリング 100% |
株式会社阪急ベーカリー(はんきゅうベーカリー)は、食パンなど各種パンの製造・販売及び卸売を行っていた日本の企業。エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社の完全子会社であった。
歴史・概要
[編集]1927年(昭和2年)[3]1月[4]に阪急梅田駅に阪神急行電鉄の製菓部として菓子類の製造・販売を行い[3]、翌年1928年(昭和3年)[3]11月[4]にパンの製造を開始したのが始まりである[3]。
1934年(昭和9年)10月には三国工場を開設して本格的な生産体制の確立を図った[5]。
1953年(昭和28年)8月に阪急百貨店より分離して阪急製菓株式会社を設立して独立した[5]が、1956年(昭和31年)1月に阪急共栄物産株式会社に吸収合併されて同社の一事業部となった[4]。
1956年(昭和31年)4月に長柄工場を開設して和菓子製造を開始して事業領域の拡張を図り、1997年(平成9年)3月に池田工場を開設して三国工場と長柄工場から生産を移管して製造拠点の集約を図った[4]。
2003年(平成15年)1月1日付で阪急共栄物産を事業別に分社化して株式会社阪急ベーカリーとして再び独立し、同年3月1日に阪急共栄物産を阪急百貨店が吸収合併して同社の100%出資子会社化した[2]。
2006年(平成18年)9月1日付で食品事業グループを統括する中間持株会社として株式会社阪食が設立されて同社の子会社となった[6]。
2008年(平成20年)10月1日付で[7]阪神百貨店系だった株式会社ヘンゼル[8]が喫茶・飲食店や社員食堂の運営を行う部門の統合により株式会社ヒューメックフーズ及び株式会社キャンティーンウエストと合併して株式会社ハートダイニングとなることに伴い[7]、同社のベーカリー事業を継承して新たにヘンゼルのブランドのベーカリー事業も行うようになった[7]。
2016年(平成28年)6月1日に、エイチ・ツー・オー リテイリンググループの再編に伴い、株式会社エイチ・ツー・オー食品グループの子会社となった[9][10]。
2021年(令和3年)4月1日に、エイチ・ツー・オー リテイリングの完全子会社であった株式会社阪急B&Cプランニング及び株式会社阪急フレッズを吸収合併した。また同日付で株式会社エイチ・ツー・オー食品グループの子会社株式管理事業がエイチ・ツー・オー リテイリングに移管され、再びエイチ・ツー・オー リテイリングの直接の子会社となった[11]。
広島県と岡山県で食品スーパーを展開するエブリイと提携して同社に製造や運営のノウハウ及び成形した冷凍パン生地などを提供し[12]、2010年(平成22年)4月16日に広島県福山市に[12]「ホーミイベーカリー 100円香房」[13]1号店を開店した[12]のを皮切りに、カスミ[14]やサンシャインチェーン本部、オオゼキ、紅屋商事などグループ以外の企業とも提携して「100円ベーカリー」を全国に展開し始めている[3]。
「ベイクドQ」[15]など複数のブランドでパンの製造・販売事業を主に展開している。
また、かつてはおはぎや大福、葛餅やわらび餅、水無月ういろうなど和菓子を製造・販売する「北野茶屋」も運営していた[15]が、2007年(平成19年)6月をもって撤退した[4]。
2024年(令和6年)4月1日付で、株式会社阪急デリカアイ(同日付で株式会社阪急デリカへ商号変更)へ吸収合併され、阪急ベーカリーは解散した[1]。
傘下ブランド
[編集]現在は、以下の4つのタイプの業態・ブランド名でパンの製造・販売を行っている。
- ブーランジェリー アン - グループの阪急百貨店の店舗内に3店舗(それぞれうめだ本店・川西阪急・宝塚阪急に入居)を構える。
- ベイクドQ - 三田阪急店 ・フレスト松井山手店・服部緑地店(阪急オアシス服部緑地店内)の3店舗を構える。
- ヘンゼル - 阪神百貨店系だった株式会社ヘンゼル[8]より継承したブランド[7]。阪神百貨店の梅田本店に1店舗を展開。
- 阪急ベーカリー香房 - 全てのパンを100円(税込108円)で提供している。グループが展開するスーパーマーケット「阪急オアシス」に出店しており、一部の店舗にはカフェ・イートインスペースが設けられている。イズミヤにもH2O傘下入り以降出店している。
2021年4月1日の合併により、旧・株式会社阪急B&Cプランニングの店舗も加わっている。
- 旧・株式会社阪急B&Cプランニング - エイチ・ツー・オー リテイリングの完全子会社であったが、2021年4月1日付で当社に吸収合併された。「阪急ベーカリー」・「阪急ベーカリー&カフェ」の店舗名で、同じく100円(税込108円)でパンを提供していた。阪急・阪神の「エリア」(電鉄沿線や両百貨店の店舗内など)以外にも出店しており、九州地区の2店舗については、九州地区で事業を展開してきたノウハウもある「株式会社旬工房」が展開していたが[16]、2015年度に会社を清算したため、九州地区に関しても同社の運営になっていた。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i 連結子会社間の吸収合併及び商号変更に関するお知らせエイチ・ツー・オー リテイリング 2023年11月2日
- ^ a b “阪急百貨店、阪急共栄物産を分社化、食品など5社を直接子会社に”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2003年2月7日)
- ^ a b c d e 千田直哉. “千田直哉の続・気づきのヒント 阪急ベーカリーに注目する”. ダイヤモンド・フリードマン社. 2024年7月11日閲覧。
- ^ a b c d e “阪急ベーカリー 会社情報”. 阪急ベーカリー. 2012年8月6日閲覧。[リンク切れ]
- ^ a b 『株式会社阪急百貨店25年史』阪急百貨店、1976年9月。
- ^ “阪急百貨店、9月に新会社「阪食」設立 食品事業を統括”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2006年8月2日)
- ^ a b c d 『今後のグループ体制について』(レポート)エイチ・ツー・オー リテイリング、2008年10月1日。
- ^ a b 阪神百貨店 第66期有価証券報告書 (Report). 阪神百貨店. 29 June 2006.
- ^ エイチ・ツー・オー リテイリンググループの再編に関するお知らせ
- ^ 食品事業持株会社の概要及び役員人事について
- ^ 当社連結子会社との会社分割(簡易吸収分割)並びに当社グループの再編に関するお知らせ
- ^ a b c “エブリイが「100円パン店」”. 中国新聞 (中国新聞社). (2010年4月3日)
- ^ “エブリイ 100円ベーカリーを多店舗展開 9月下旬、倉敷林店に県下初導入”. 週刊Vision岡山 2010年8.30号 (瀬戸内海経済レポート) (2010-8-30).
- ^ 旬工房は、2011年6月に経営譲渡によりエイチ・ツー・オー リテイリンググループ入りした。