高山勝成

高山 勝成
基本情報
本名 高山 勝成
通称 ライトニングキッド
階級 ライトフライ級
身長 158.5cm[1]
リーチ 158cm[1]
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1983-05-12) 1983年5月12日(41歳)
出身地 大阪府大阪市
スタイルボクサーファイター
プロボクシング戦績
総試合数 44
勝ち 34
KO勝ち 12
敗け 9
無効試合 1
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高山 勝成(たかやま かつなり、1983年5月12日 - )は、日本プロボクサー大阪府大阪市出身。元WBC世界ミニマム級王者。元WBA世界ミニマム級暫定王者。元IBF世界ミニマム級王者。元WBO世界ミニマム級王者。日本人として初めて主要四団体(WBA・WBC・IBF・WBO)で世界戴冠を果たした人物[2][3]

人物

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JBC傘下時代は、所属をエディタウンゼントジムからグリーンツダジムを経て真正ボクシングジムへと渡り歩いた。2009年11月16日付でJBCの傘下選手としてのライセンスを失い、トレーニングのためにフィリピンと日本を行き来しながら[4]IBF・WBOの世界タイトル奪取を目標としていた[5]

2013年3月30日にメキシコシナロア州グアサベマリオ・ロドリゲスに3-0の判定勝ちを収めIBF世界ミニマム級王座を獲得し、日本人として初めてWBA・WBC・IBFの3団体で世界戴冠を果たし[6][7][8]1984年4月15日にIBF世界バンタム級王座を戴冠した新垣諭以来2人目のIBF王者となった。

JBC離脱後は山口賢一の大阪天神ジムを練習拠点にしていたが、IBF世界ミニマム級王座獲得後に仲里義竜ボクシングジム所属でJBCからのライセンスの再交付を待ち、2013年7月12日にJBCからライセンスの再交付を受けJBC復帰を果たすと共に日本人初のJBC公認のIBF王者となった[9][10][11][12]。これらの全キャリアを通して、トレーナーは中出博啓[13][14]

現在、寝屋川石田ボクシングクラブ所属。

入場曲はKISSの "DETROIT ROCK CITY"。

来歴

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鶴橋中学校在学中は陸上部ラグビー部を掛け持ちしていた。

JBC傘下時代

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中学2年時に友人に誘われジムを見学したのをきっかけに、地元のエディタウンゼントジムに入門。本格的にボクシングを始める。

2000年10月18日、プロデビュー戦に4回2分42秒TKO勝利を収めた。

2001年12月5日、6連勝で西軍代表として全日本ライトフライ級新人王を山崎光洋(埼玉池田)と争い6回3-0(59-56、60-54×2)の判定で下し、タイトルを獲得。

2002年10月14日、元WBA世界ミニマム級暫定王者ソンクラーム・ポーパオインタイ)を8回2-0(79-74、78-76、78-78)の判定で降し、世界ランク入り。

2003年4月21日、日本ライトフライ級王者畠山昌人(協栄札幌赤坂)にタイトルマッチ初挑戦も、9回2分34秒の逆転TKO負けで王座奪取ならず。その後、グリーンツダに移籍。

WBC世界王座獲得

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2005年4月4日、世界初挑戦。WBC世界ミニマム級王者イサック・ブストスメキシコ)を12回3-0(117-111、117-112、115-113)の判定で降し、王座獲得。日本国内ジム出身50人目の世界王者となった。

2005年8月6日、元王者のイーグル京和角海老宝石 タイ出身)を相手に初防衛戦を行うも、12回0-3(111-119、113-117、112-116)の判定に敗れ、王座陥落。この後、引退することも考えたが、所属ジムの社長の勧めでタイへ旅行し、ジムの同僚のセコンドを務めたりするうちに現役続行への意思を固め、ケビン山崎の指導下で体幹トレーニングなどを取り入れた[15]

その後、2005年12月3日に再起を果たした。

2006年3月18日、日本ミニマム級王座決定戦で小熊坂諭新日本木村)を9回2分8秒の負傷判定3-0(87-85×2、87-86)で破り日本王座獲得。元世界王者の日本王座獲得は三原正に次ぎ2人目。同王座は防衛戦を行わないまま6月16日に世界挑戦のため返上した[16]

2006年9月2日、後楽園ホールでWBA世界ミニマム級王者新井田豊横浜光ジム)に挑戦する予定であったが、王者新井田が8月26日のスパーリング中に左肋軟骨を骨折し、新井田戦は2007年4月7日に延期となった[17]

WBA世界暫定王座獲得

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2006年11月7日、WBA世界ミニマム級暫定王座決定戦で、1位のカルロス・メロパナマ)を圧倒し、9回1分30秒の負傷判定3-0(90-81×2、90-82)でタイトルを獲得した[18]

2007年4月7日、後楽園ホールにてWBAミニマム級正規王者新井田豊と統一戦を行うものの、12回1-2(113-115、115-114、113-114)の判定で敗北し、王座から陥落した[19]。直後際どい判定を不服とし引退を表明したが[20]、6月に引退を撤回し再起を表明。同試合で得られる予定であったファイトマネー350万円中330万円が支払われず、グリーンツダジムをJBCへ訴えた。JBCの聞き取りの結果、グリーンツダジムには負債があり支払い能力が無いことが判明、JBCはこの結果、通常のライセンス更新期限(3年)を待たずしての移籍金なしのフリーエージェントでジム移籍を認める異例の決定を下した。

2007年10月2日、同日にプロ加盟申請が受理された真正ジム山下正人会長)への移籍を果たし[21][22]、10月6日には移籍後の再起戦としてフィリピン国内ランカーのファビオ・マルファと対戦し10回3-0(100-91×2、99-92)の判定勝ちを収めた[23]

2008年1月5日、タイミニマム級王者のガオフラチャーン・シッサイトーンに9回1分24秒TKO勝ち[24]

2008年4月28日、フィリピンミニマム級4位のマーティン・キラキルに9回3分8秒TKO勝ち[25]

2008年9月22日、大阪府立体育会館第2競技場にてライトフライ級契約でハビエル・ムリージョ(メキシコ)と対戦し10回3-0(100-90×3)の判定勝ちを収めた。当初はファン・ランダエタと世界前哨戦を行う予定だったが右拳の負傷により試合3日前に対戦相手がハビエルに変わった[26]

2009年7月14日、神戸ワールド記念ホールで前年9月に新井田からWBA世界ミニマム級王座を奪取したローマン・ゴンサレスニカラグア)に挑戦。中盤は左ボディでゴンサレスを失速させる場面もあったが、前月の練習中に2度にわたりカットして9針縫った左目上の傷がヒッティングを受けて6回中に開くなどして[27]終盤は追い込まれ、12回0-3(110-118×3)の判定で敗れて2年3か月ぶりの世界王座復帰は果たせなかった[28]。なお、この日は同じ会場で同門の長谷川穂積が自身の保持するWBC世界バンタム級王座の9度目の防衛に成功した。

JBCからの離脱

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2009年11月16日、JBCへ引退届を提出し受理された[29]。2010年5月にはフィリピンのALAプロモーションと契約した上で[30]、5月22日に海外進出第1戦としてフィリピン中部セブ島で同国ライトフライ級ランカーのジェイソン・ロトニーとノンタイトル10回戦を行う予定であったが、ロードワーク中の負傷により中止となった[31]

2010年9月1日、南アフリカ共和国ハウテン州ブラクパンIBF世界ミニマム級3位のツシェポ・レフェレ(南アフリカ)とIBF同級9位として対戦。IBF世界ミニマム級挑戦者決定戦として行われたこの12回戦で6回51秒TKO勝ち。同王座への挑戦権を獲得した[32]

2011年1月29日、ブラクパンでIBF世界ミニマム級王者ヌコシナチ・ジョイ(南アフリカ)に挑戦。3回中に偶然のバッティングによって高山が右側頭部をカットし、試合続行不可能と判断したレフェリーが試合をストップ。規定のラウンド数を消化していないため無効試合となり、王座獲得はならなかった[33]

2012年初頭にはIBF王座の獲得を第一目標に掲げ、WBO王座も獲得した後にライトフライ級へ転向してローマン・ゴンサレスにリベンジしたいと話した。山口賢一が主宰する大阪天神ジムで1月末まで下半身を強化した後、2月上旬からはセブ市にあるALAジムでスパーリング合宿を行った[4]

2012年3月30日、南アフリカのイースト・ロンドンでヌコシナチ・ジョイと再戦したが、5回にスリップ気味のダウンをとられ[34]、12回0-3(111-116×2、110-117)の判定負けで王座獲得に失敗した。高山は「序盤から終盤まで自分が試合を支配していた」と話し[35]、Fightnews.com(2010年のWBAの年間最高ウェブサイト賞を受賞)[36]は「満員の会場でリングサイドにいた観戦者の多くは判定が挑戦者支持であってもよかったという見方であった」と書いている[37]

2012年10月13日、フィリピンベンゲット州ラ・トリニダードでマテオ・ハンディグ(フィリピン)とIBF世界ミニマム級挑戦者決定戦を争った。この試合にはIBFパンパシフィックミニマム級王座も懸けられていた[38]。高山はスピード、手数、攻撃性で上回ったが、序盤はハンディグが有効打でポイントを稼いだ[39]。プッシングで1ポイントの減点を受けたことが結果的に敗因となり、フィリピン側2者がハンディグ、タイ側が高山を支持し12回1-2(113-114×2、115-112)の判定負けを喫した[40]。ツシェポ・レフェレとの挑戦者決定戦からジョイへの2度の世界挑戦を通じて、ハンディグ戦までの経過は、それ以前の試合映像も含め、テレビ大阪の2度にわたるドキュメンタリー番組「彷徨う拳」として放送された[41][42]

しかしこのハンディグ戦については、前後に義務付けられていた薬物検査に不備があったとの理由で、無効試合とはならなかったものの挑戦権は宙に浮いた形となった。IBFは高山とハンディグに対し、2013年2月16日に同国・パラニャーケで改めて同王座への挑戦権を懸けて再戦することを指示していたが[43]、これはハンディグの負傷により消滅。IBFは3月末までとした期限内での挑戦者決定戦実施が不可能となったことで高山の挑戦資格を認めた[44]

IBF世界王座獲得

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2013年3月30日、メキシコシナロア州グアサベでIBF世界ミニマム級王者マリオ・ロドリゲス(メキシコ)に挑戦。試合は第3ラウンドにダウンを奪われたものの、強打の王者を相手に終始有利な展開で12回3-0(116-111、119-109、115-113)で勝利。IBF王座を3度目の挑戦で獲得し、世界王者返り咲きを果たした。4月1日にJBCがIBF正式加盟を果たす直前の快挙であった。日本人選手のIBF王座獲得は新垣諭に次いで2人目。暫定王座を含めると3団体を制覇した初の日本選手となった[45]。同日、石田順裕モナコでの世界王座挑戦に失敗しており、日本のジムに所属する日本人男子選手の国外での世界王座挑戦はこの時点で38戦連続で失敗となっている[46][注 1]。高山はJBC管轄外の選手としてIBF王座を獲得し、WBA世界同級王者宮崎亮との統一戦を希望しているが[47][48]、高山のライセンスについてJBC事務局長の森田健は、「今後、ボクサーライセンスの申請をすれば、資格審査委員会を開いてJBCとして世界王者として認めることになる」としている[49]

2013年6月時点で仲里義竜ボクシングジムに所属しJBCにライセンスの再交付を申請しており、JBC復帰と日本人初のIBF王者としての正式承認を待っている段階にあった[50][51]。IBF王座の初防衛戦は2013年9月頃を予定している。高山の個人トレーナーの中出も仲里義竜ボクシングジムにマネージャーとして所属する[52]

JBC復帰

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2013年7月12日、JBCは資格審査委員会を開き、高山のライセンス再発行を決めた[9][10][11][53]

2013年7月20日、自身のブログ上で9月10日に初防衛戦を大阪市立住吉区民センターで行う予定であると発表したが、8月2日に同ブログ上で準備期間と指名試合の兼ね合いを理由に初防衛戦の中止を発表した[54]

2013年12月3日、大阪府立体育会館でIBF世界ミニマム級1位のビルヒリオ・シルバノ(フィリピン)と指名試合を行い、12回3-0(118-110×2、120-108)の判定勝ちで初防衛を果たした[55]

2014年1月7日、2013年の年間表彰選手選考会に於いて、高山は努力賞を受賞した[56]

2014年1月30日、高山のトレーナーの中出博啓がエディタウンゼント賞を受賞し、後楽園ホールで行われた第24回エディタウンゼント賞授賞式に中出と共に高山も出席し、「高山とは16年前にエディタウンゼントジムで出会い、グリーンツダ、仲里とエディさんにゆかりのあるジムで戦ってきました。エディさんにはとても及びませんが、これからも勝つだけでなく、選手の健康を守れるようなトレーナーでいたいと思います」と受賞のあいさつをした中出を祝福した高山は「これからもエディさんの魂を胸に戦っていきたい」と決意を新たにしていた[57]

2014年、30歳にして愛知県名古屋市にある菊華高等学校に入学。山口賢一が同校のボクシング部の顧問に就任することや、中学校卒業後にプロボクサーとなったこと、指導者を目指すことから普通科のスポーツアクトコースで学ぶ[58][59]

2014年5月7日、大阪府立体育会館でIBF世界ミニマム級10位の小野心(ワタナベ)と対戦し、12回3-0(117-109、115-111×2)の判定勝ちで2度目の防衛に成功した[60]

2014年8月9日、メキシコモンテレイモンテレー・アリーナでWBO世界ミニマム級王者フランシスコ・ロドリゲス・ジュニアメキシコ)と王座統一戦で対戦するが、12回0-3(111-116、108-119、112-115)の判定負けでIBF王座3度目の防衛に失敗し王座から陥落、WBO王座獲得に失敗した[61]

2014年11月15日、WBOは高山がWBO世界ミニマム級1位にランクインした[62][63]

2014年11月25日、フランシスコ・ロドリゲス・ジュニアの王座返上に伴うIBF世界ミニマム級王座決定戦をIBF世界ミニマム級6位の大平剛と行うと発表した[64]

2014年12月15日、WBOは高山のランキングに変動はないもののフランシスコ・ロドリゲス・ジュニアの王座返上に伴いWBO世界ミニマム級王座が空位となった[65][66]

2014年12月29日、同年8月9日に行われたフランシスコ・ロドリゲス・ジュニアとの間で行われた王座統一戦はESPNドットコムのダン・ラファエル記者から2014年度の年間最高試合に選出された[67][68]

IBF・WBO王座獲得

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2014年12月31日、大阪府立体育会館でフランシスコ・ロドリゲス・ジュニアの王座返上に伴い空位になったIBF・WBO世界ミニマム級王座決定戦をIBF世界ミニマム級6位でWBO世界ミニマム級2位の大平剛(花形)と対戦、7回2分24秒TKO勝ちを収めIBF王座返り咲き、WBO王座獲得に成功し日本人初の主要4団体での世界戴冠に成功した[69]

2015年1月6日、後楽園飯店で行われた2014年の年間表彰選手選考会に於いて、高山は殊勲賞を受賞した[70]

2015年1月10日、WBOは高山をWBO世界ミニマム級王者としてランクインした[71][72]

2015年3月2日、WBO世界ミニマム級王座を返上した[73][74][75]

2015年4月22日、大阪府立体育会館でIBF世界ミニマム級9位のファーラン・サックリン・ジュニアと対戦し、偶然のバッティングにより高山が両目蓋をカットし試合続行不可能となり、9回2分19秒3-0(86-85、90-81、87-84)の負傷判定勝ちを収め初防衛に成功した[76]

2015年9月27日、大阪府立体育会館でIBF世界ミニマム級10位の原隆二大橋)と対戦し、8回1分20秒TKO勝ちを収め2度目の防衛に成功した[77]

2015年12月31日、大阪府立体育会館でIBF世界ミニマム級8位ホセ・アルグメドと対戦したが8回終了時1-2(86-85、84-87×2)の負傷判定負けで3度目の防衛に失敗し王座から陥落した[78]

2016年5月10日、WBOは高山をWBO世界ミニマム級2位にランクインした[79][80]

2016年8月20日、兵庫県・三田市駒ヶ谷公園体育館でWBO世界ミニマム級1位の加納陸(大成)とWBO世界ミニマム級王座決定戦を行い、3回に偶然のバッティングにより高山が左目蓋をカットし、6回にドクターチェックで試合を止められ負傷判定となり、3-0(59-56、59-55、58-56)の判定勝ちを収め、再びWBO王座に返り咲いた[81][82]

2017年4月3日、同日付けでJBCに引退を申し入れ受諾された。引退後は2020年に行われる東京オリンピック出場を目指すとのこと[83]

日本ボクシング連盟(アマチュア)時代

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2018年8月6日、五輪を目指してJBCを引退したにもかかわらず、明確な理由なしに登録を拒否し続ける日本ボクシング連盟を相手どり、日本スポーツ仲裁機構へ仲裁を申し立てた[84]。連盟には1.社会人男子のライトフライ、またはフライ級競技者の登録 2.競技者登録の登録基準の明確化 3.競技大会への選手選考基準の明確化-の3点を要望として出した[85]

2018年9月23日、日本ボクシング連盟は、東京都内で理事会を開き、高山のアマ選手登録を認める方針を決定した[86]

2018年10月9日、日本ボクシング連盟のアマ登録審査会に出席し、アマのルールに関するテストを受け登録の申請資格を得た[87]

2018年10月16日、日本ボクシング連盟は東京都内で記者会見し、高山のアマ登録を認めると発表した[88]

2019年3月1日-3月4日、ナショナルトレーニングセンターで行われたアマチュアボクシングの2020年東京五輪を目指す代表候補合宿に全日本、大学、社会人王者らトップ選手約40人らとともに初参加した[89][90]

2019年7月6日、アマチュアボクシングデビュー戦を行った[91][92][93]。3-0で判定勝ちを収めたが、ルールの違いの対応にてこずり、自己採点は10点満点で「1点か2点」と語った[91][92][93]

2019年8月31日、東海ブロック予選のフライ級1回戦で日本大学の宇津輝に判定負けし、東京五輪出場の可能性が消滅した[94]。同日、現役引退を表明した[94]

プロ復帰

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2020年3月10日、代理人を通してプロ復帰を発表した。今後は寝屋川石田ボクシングクラブに所属して活動していくことも発表された[95]

3月17日にプロライセンスが再交付され、当初は5月10日に復帰戦が組まれていた。しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大により、日本ボクシングコミッション(JBC)は4月6日に興行中止の要請期間を5月末まで延長すると決めた。これにより、高山の試合も延期を余儀なくされた。5月12日に高山はJBCの規定上、ライセンスを失効する37歳の誕生日を迎えるため、陣営は定年延長の嘆願書を提出した。JBCはそれを認める方向である[96]

2020年11月23日、三田市総合文化センター郷の音ホールでプロ復帰戦として元日本ミニマム級王者・WBOアジアパシフィックライトフライ級王者でWBC世界ライトフライ級11位の小西伶弥と対戦する予定であったが、小西が前日計量後のPCR検査で陽性と判定され、試合中止となった[97]。この試合は後に、12月27日に延期された[98]

2020年12月27日、エディオンアリーナ大阪第2競技場で小西伶弥とライトフライ級6回戦を戦い、6回3-0(60-54、59-55×2)の判定勝ちでプロ復帰戦を飾った[99]

2021年5月8日にアメリカ合衆国テキサス州アーリントンAT&TスタジアムでWBO世界ライトフライ級王者エルウィン・ソトに挑戦したが9回2分44秒TKOで敗れ、2階級制覇はならなかった[100]

2023年6月11日、2年ぶりの再起戦でジョエル・リノと対戦し、8回3-0(76-75、77-74×2)の判定勝ちを収めた[101]

2023年9月10日、エディオンアリーナ大阪第2競技場でフィリピンライトフライ級13位のジェローム・バロロと対戦し、8回3-0(77-75、78-74×2)の判定勝ちを収めた。

戦績

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  • プロボクシング:44戦 34勝 (12KO) 9敗 1無効試合
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2000年10月18日 4R 2:42 TKO 中村洋三(尼崎亀谷) 日本の旗 日本 プロデビュー戦
2 2001年4月28日 4R 判定 3-0 國重隆(大阪帝拳) 日本の旗 日本 西日本ライトフライ級新人王トーナメント予選
3 2001年7月22日 2R 1:30 KO 龍岩大器(姫路木下) 日本の旗 日本 西日本ライトフライ級新人王トーナメント準決勝
4 2001年9月13日 6R 判定 2-0 楠浩明(グリーンツダ) 日本の旗 日本 西日本ライトフライ級新人王トーナメント決勝戦
5 2001年10月13日 6R 判定 3-0 大曲大五郎(東海) 日本の旗 日本 中日本・西日本ライトフライ級新人王対抗戦
6 2001年11月18日 2R 2:04 TKO 西村吉史(関博之) 日本の旗 日本 全日本ライトフライ級新人王西軍代表決定戦
7 2001年12月15日 6R 判定 3-0 山崎光洋 (埼玉池田) 日本の旗 日本 全日本ライトフライ級新人王決定戦
8 2002年5月5日 4R 2:32 TKO 柏木大作(大阪帝拳) 日本の旗 日本
9 2002年7月13日 8R 1:43 TKO 岡島孝(尼崎) 日本の旗 日本
10 2002年10月14日 8R 判定 2-0 ソンクラーム・ポーパオイン タイ王国の旗 タイ
11 2003年4月21日 9R 2:34 TKO 畠山昌人(協栄札幌赤坂) 日本の旗 日本 日本ライトフライ級タイトルマッチ
12 2003年12月21日 3R 1:23 TKO サミン・ツインズジム タイ王国の旗 タイ
13 2004年2月15日 10R 判定 3-0 藤原工輔(鍵本エディ) 日本の旗 日本
14 2004年8月7日 10R 判定 2-0 エルマー・ゲホン フィリピンの旗 フィリピン
15 2004年12月8日 3R 1:48 KO ナムチャイ・タクシンイーサン タイ王国の旗 タイ
16 2005年4月4日 12R 判定 3-0 イサック・ブストス メキシコの旗 メキシコ WBC世界ミニマム級タイトルマッチ
17 2005年8月6日 12R 判定 0-3 イーグル京和(角海老宝石) タイ王国の旗 タイ WBC陥落
18 2005年12月3日 8R 0:21 負傷判定 3-0 ロレン・デル・カスティーリョ フィリピンの旗 フィリピン
19 2006年3月18日 9R 2:08 負傷判定 3-0 小熊坂諭(新日本木村) 日本の旗 日本 日本ミニマム級タイトルマッチ
20 2006年11月7日 9R 1:30 負傷判定 3-0 カルロス・メロ パナマの旗 パナマ WBA世界ミニマム級暫定王座決定戦
21 2007年4月7日 12R 判定
1-2
新井田豊(横浜光) 日本の旗 日本 WBA世界ミニマム級王座統一戦
22 2007年10月6日 10R 判定 3-0 ファビオ・マルファ フィリピンの旗 フィリピン
23 2008年1月5日 9R 1:24 TKO ガオフラチャーン・チュワタナ タイ王国の旗 タイ
24 2008年4月28日 9R 3:08 KO マーティン・キラキル フィリピンの旗 フィリピン
25 2008年9月22日 10R 判定 3-0 ハビエル・ムリージョ メキシコの旗 メキシコ
26 2009年3月12日 8R 判定 3-0 ロマート・センティリャス フィリピンの旗 フィリピン
27 2009年7月14日 12R 判定 0-3 ローマン・ゴンサレス ニカラグアの旗 ニカラグア WBA世界ミニマム級タイトルマッチ
28 2010年9月1日 6R 0:51 TKO ツシェポ・レフェレ 南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国 IBF世界ミニマム級挑戦者決定戦
29 2011年1月29日 - 3R 終了 NC ヌコシナチ・ジョイ 南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国 IBF世界ミニマム級タイトルマッチ
30 2012年3月30日 12R 判定 0-3 ヌコシナチ・ジョイ 南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国 IBF世界ミニマム級タイトルマッチ
31 2012年10月13日 12R 判定
1-2
マテオ・ハンディグ フィリピンの旗 フィリピン IBF世界ミニマム級挑戦者決定戦
32 2013年3月30日 12R 判定 3-0 マリオ・ロドリゲス メキシコの旗 メキシコ IBF世界ミニマム級タイトルマッチ
33 2013年12月3日 12R 判定 3-0 ビルヒリオ・シルバノ フィリピンの旗 フィリピン IBF防衛1
34 2014年5月7日 12R 判定 3-0 小野心(ワタナベ) 日本の旗 日本 IBF防衛2
35 2014年8月9日 12R 判定 0-3 フランシスコ・ロドリゲス・ジュニア メキシコの旗 メキシコ IBF・WBO世界ミニマム級王座統一戦
IBF陥落
36 2014年12月31日 7R 2:24 TKO 大平剛(花形) 日本の旗 日本 IBF・WBO世界ミニマム級王座決定戦
37 2015年4月22日 9R 2:19 負傷判定 3-0 ファーラン・サックリン・ジュニア タイ王国の旗 タイ IBF防衛1
38 2015年9月27日 8R 1:20 TKO 原隆二(大橋) 日本の旗 日本 IBF防衛2
39 2015年12月31日 8R 終了 負傷判定
1-2
ホセ・アルグメド メキシコの旗 メキシコ IBF陥落
40 2016年8月20日 6R 0:58 負傷判定 3-0 加納陸(大成) 日本の旗 日本 WBO世界ミニマム級王座決定戦
41 2020年12月27日 6R 判定 3-0 小西伶弥(SUN-RISE) 日本の旗 日本
42 2021年5月8日 9R 2:44 TKO エルウィン・ソト メキシコの旗 メキシコ WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ
43 2023年6月11日 8R 判定 3-0 ジョエル・リノ フィリピンの旗 フィリピン
44 2023年9月10日 8R 判定 3-0 ジェローム・バロロ フィリピンの旗 フィリピン
テンプレート

獲得タイトル

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  • 2001年西日本ライトフライ級新人王(MVP)
  • 第48回全日本ライトフライ級新人王
  • 日本ミニマム級王座(防衛0=返上)
  • WBC世界ミニマム級王座(防衛0)
  • WBA世界ミニマム級暫定王座(防衛0)
  • IBF世界ミニマム級王座(1期目: 防衛2、2期目: 防衛2)
  • WBO世界ミニマム級王座(1期目: 防衛0=返上、2期目: 防衛0=返上)

受賞歴

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脚注

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注釈

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  1. ^ その後、2013年8月1日にフィリピンにて亀田和毅がWBO世界バンタム級王座を奪取し、日本のジムに所属する男子選手の国外での世界挑戦連続失敗は41でストップした。

出典

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関連項目

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外部リンク

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前王者
小熊坂諭
第19代日本ミニマム級王者

2006年3月18日 - 2006年6月16日(返上)

空位
次タイトル獲得者
三澤照夫
前王者
イサック・ブストス
WBC世界ミニマム級王者

2005年4月4日 - 2005年8月6日

次王者
イーグル京和
暫定王座決定戦 対戦者
カルロス・メロ
WBA世界ミニマム級暫定王者
2006年11月7日 - 2007年4月7日
次暫定王者
王座統一戦により消滅
前王者
マリオ・ロドリゲス
IBF世界ミニマム級王者

2013年3月30日 - 2014年8月9日

次王者
フランシスコ・ロドリゲス・ジュニア
空位
前タイトル保持者
フランシスコ・ロドリゲス・ジュニア
IBF世界ミニマム級王者

2014年12月31日 - 2015年12月31日

次王者
ホセ・アルグメド
空位
前タイトル保持者
フランシスコ・ロドリゲス・ジュニア
WBO世界ミニマム級王者

2014年12月31日 - 2015年3月2日(返上)

空位
次タイトル獲得者
田中恒成
空位
前タイトル保持者
田中恒成
WBO世界ミニマム級王者

2016年8月20日 - 2017年4月3日(返上)

空位
次タイトル獲得者
福原辰弥