黒島旅客船

黒島旅客船有限会社
種類 有限会社
本社所在地 日本の旗 日本
857-3271
長崎県佐世保市黒島町233番地
設立 1972年7月10日
法人番号 7310002009811
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黒島旅客船有限会社(くろしまりょかくせん)は、長崎県佐世保市に本社のある海運会社である。佐世保市の離島である高島黒島と九州本土の相浦桟橋を連絡する定期航路を運航している。

概要

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1972年(昭和47年)、高島旅客船有限会社の運航する相浦 - 高島の航路(一日一往復)と、黒島漁業協同組合の運航する相浦 - 黒島(一日二往復)の航路を統合し、運航を開始した[1]。当初は黒島漁協の「くろしま丸」を継承し、一日三往復の運航であった。

その後、1980年(昭和55年)に「フェリーくろしま(初代)」が就航[2]し、フェリー化されている。

2013年(平成25年)に並行する個人経営のRo-Ro船(貨物フェリー)「睦丸」が廃業し、2023年(令和5年)現在は両島唯一の定期航路となっている[3]

航路

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  • 相浦 - 高島 - 黒島
距離17km[2]、所要時間50分
一日3往復。多客期は4往復に増便される。

佐世保発着への変更も検討された[3]ものの、基本的に1972年から大きな変化はない。

船舶

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運航中の船舶

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フェリーくろしま(2代)
  • フェリーくろしま (2代・フェリー)[4]
井筒造船所建造、2015年10月就航。
182総トン、全長34.50m、型幅9.00m、型深さ3.30m、ディーゼル、航海速力12.0ノット、旅客定員130名、乗用車10台。
鉄道建設・運輸施設整備支援機構共有、バリアフリー対応。

過去の船舶

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  • くろしま丸 (旅客船)[5]
1965年5月進水。もと黒島漁業協同組合。
57.82総トン、ディーゼル1基、機関出力180ps、航海速力10.7ノット、旅客定員110名。
  • フェリーくろしま (初代・フェリー)[6]
向井造船所建造、1980年5月竣工。航路初のカーフェリー。
131.62総トン、登録長25m、型幅7m、型深さ2.7m、ディーゼル1基、機関出力600ps、航海速力11ノット、旅客定員150名、乗用車5台。
船舶整備公団との共有船。
ニューフェリーくろしま
  • ニューフェリーくろしま (フェリー)[7]
向井造船所建造、1996年3月竣工、同4月就航。
198総トン、全長35.50m、型幅8.20m、型深さ3.35m、ディーゼル1基、機関出力1,200ps、航海速力12.14ノット、旅客定員200名、乗用車5台、トラック2台[8]

脚注

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  1. ^ 佐世保市史編さん委員会 編『佐世保市政七十年史』上巻,佐世保市,1975. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/9634464 (参照 2023-03-21) PP.659-660「黒島・高島両航路の統合」
  2. ^ a b 全国フェリー・旅客船ガイド 1987年上期号 (日刊海事通信社 1986)
  3. ^ a b 航路改善計画”. 国土交通省. 2023年3月21日閲覧。
  4. ^ 第1165番船 「フェリーくろしま」”. 井筒造船所. 2023年3月21日閲覧。
  5. ^ 『旅客定期・不定期自動車航送貨物定期航路事業現況表』昭和43年8月1日現在,運輸省海運局定期船課,[1968]. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2523860 (参照 2023-03-22)
  6. ^ 『旅客船 : 機関誌』(134),日本旅客船協会,1980-11. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2811017 (参照 2023-03-21)
  7. ^ 日本船舶明細書 1997 (日本海運集会所 1996)
  8. ^ 世界の艦船別冊 日本のカーフェリー -その揺籃から今日まで- P.298 (海人社 2009)

関連項目

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  • 津吉商船
    佐世保港・相浦桟橋と平戸島南部(前津吉漁港)を結ぶ航路を運営する同業他社。

外部リンク

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