20世紀スタジオ

20世紀スタジオ
20th Century Studios, Inc.
以前の社名
20世紀フォックス映画
Twentieth Century-Fox Film Corporation (20th Century-Fox)
(1935年 - 1985年)
Twentieth Century Fox Film Corporation (20th Century Fox)
(1985年 - 2020年)
種類
子会社
業種 映画
前身
設立 1935年5月31日 (89年前) (1935-05-31)
創業者
本社
事業地域
世界中
主要人物
デビッド・グリーンバウム(会長)
スティーブ・アスベル(会長、製作)
製品
所有者
従業員数
2,300人 (2018年)
親会社
部門
子会社
ウェブサイト www.20thcenturystudios.com
脚注 / 出典
[1][2][3][4]

20世紀スタジオ(にじっせいきスタジオ、20th Century Studios, Inc.)、旧社名は20世紀フォックス映画(にじっせいきフォックスえいが、Twentieth Century-Fox Film Corporation(1935年 - 1985年)、Twentieth Century Fox Film Corporation(1985年 - 2020年))は、ロサンゼルスセンチュリー・シティ地区のフォックス・スタジオ・ロットに本社を置くアメリカ合衆国映画会社映画スタジオである。現在はウォルト・ディズニー・カンパニーの一部門であるウォルト・ディズニー・スタジオウォルト・ディズニー・モーション・ピクチャーズ・グループ)の子会社である。

1935年の設立から2019年(ウォルト・ディズニー・スタジオに買収される)まで、80年以上にわたり、Twentieth Century-Fox Film Corporationは、当時のアメリカの大手映画スタジオ「ビッグ6」のひとつであった。旧称は20世紀フォックス映画で、1935年にフォックス・フィルム20世紀ピクチャーズが合併して(TCFホールディングスが所有しながら)、ハリウッド黄金時代のメジャー8社のうちの元祖ビッグ5の1社として設立されたものである。1985年にニューズ・コーポレーションに買収され、20世紀フォックス映画と改称(ハイフンなし)、2013年に出版資産をスピンオフして21世紀フォックスが事業を継承して閉鎖された。2019年3月20日にウォルト・ディズニー社による21世紀フォックスの買収が行われ、Twentieth Century Fox Film Corporationを含む。スタジオの現在の名称は、2020年1月17日に採用された。

歴史

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1939年の広告に描かれた20世紀フォックスのロゴ。
1952年公開の『革命児サパタ』にて。

創業から1956年まで

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1930年にウィリアム・フォックスは、ヴァイタフォンを開発したウェスタン・エレクトリックムービートーンで対抗したことにより、味方だったはずの投資銀行と側近の副社長に裏切られ、自ら創設したフォックス・フィルム・コーポレーションを追放された。A.P.ジャニーニ(Amadeo Pietro Giannini、バンク・オブ・アメリカを参照)はジョセフ・シェンクダリル・F・ザナックに300万ドルの巨額の資金を融資。1933年、彼らは20世紀ピクチャーズを設立、両者を合併する形で1934年12月28日20世紀フォックス映画が誕生した。

戦前はシャーリー・テンプル主演作やジョン・フォード監督、戦後はマリリン・モンロー映画により知られる。

1940年代から1950年代にかけては『イヴの総て』『わが谷は緑なりき』『紳士協定』といったドラマ・社会派作品を製作した。

1950年代以降は、ロジャース&ハマースタインブロードウェイミュージカルの映画化に取り組み、世界的に有名な『王様と私』『サウンド・オブ・ミュージック』を制作。他にも舞台の演出をそのまま映画に取り込んだ『南太平洋』や『オクラホマ!』などがある。

1953年には、ワイドスクリーンのひとつ「シネマスコープ」を開発。これは当時普及してきたテレビに対抗するもので、大画面で楽しむという映画の醍醐味をあらためて認識させるものとなり、同年の史劇『聖衣』がその第一作となった。以来ハリウッド映画をはじめとする大作映画はほとんどシネマスコープで撮影されている。

テレビにより斜陽となった映画産業で、撮影所経営に熱意を失ったとされたダリル・F・ザナックは、個人としては最大の株主だったが、独立プロデューサーとしてヨーロッパに移り凍結資本により20世紀フォックス配給の映画を作ったが初期は低調でカジノと女性に遊びを見いだした。

製作と財政問題

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1986年から2020年まで20世紀フォックスとして使用されたロゴ。

巨額な製作費をつぎ込んで1963年に公開された『クレオパトラ』は興行的に失敗に終わり、スタジオは倒産の危機に陥る。1956年より独立プロデューサーだったダリル・F・ザナックが複雑な内紛劇の末に経営陣に戻り、1965年に公開され空前の大ヒットとなりアカデミー作品賞を受賞した『サウンド・オブ・ミュージック』、1968年の『猿の惑星』が成功をおさめたが、『ドリトル先生不思議な旅』、『スター!』『ハロー・ドーリー!』が失敗。また『トラ・トラ・トラ!』で黒澤明を監督から降ろした。1969年、1970年と赤字を続けると、1970年に息子である社長のリチャード・D・ザナックを追い出し、後任にデニス・スタンフィルを就けた。277億ドルともされる赤字の累積によりザナックに対する批判が高まり、1971年定例総会において造反側に負けることが決まると、ダリル・F・ザナック本人が実権の無い名誉会長職を贈られて会社を退く形で追放された。1973年に入社したエージェンシー出身のアラン・ラッド・ジュニア(アラン・ラッドの息子)が会長のスタンフィルと衝突し1979年6月に社長を退く間にSF、女性映画を推進、とくに1977年の『スター・ウォーズ』が大成功を収めた。1980年に女性として初めてモデル上がりのシェリー・ランシングがスタジオのトップに立った。彼女は映画産業における名声だけでなく、アメリカのビジネスウーマンの特徴的人物になった。

マーヴィン・デイビスとルパート・マードック

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1987年に完成したセンチュリー・シティの本社、フォックス・プラザ

20世紀フォックス映画は1981年6月8日に7億2,000万ドルで投資家のマーク・リッチとマービン・デイビスに売却された。1984年までに、リッチは脱税、恐喝、イラン人質事件の際のイランとの違法取引などの容疑で米国連邦検察官に起訴された後、スイスに逃亡していた。リッチの資産は米国当局によって凍結された[5]。1984年、マービン・デイヴィスはマーク・リッチの20世紀フォックス映画の50%の持分を1億1600万ドルと報じられた非公表の金額で買い取った[6]。デイヴィスは1985年3月、この持分をルパート・マードックニューズ・コーポレーションに2億5000万ドルで売却した。その後、デイヴィスはマードックとのジョン・クルージのテレビ局、メトロメディアを買収するという取引から手を引いた。後にマードックは単独でテレビ局を買収し、後にデイヴィスの20世紀フォックス映画の残りの株式を3億2500万ドルで買い取った。1985年以降、20th Century-Foxから20th Century Foxに変更され、ハイフンはひっそりと取り除かれた[7]

1994年マーベルより『ファンタスティック・フォー』と『X-MEN』の映画化権を購入。実写映画のシリーズを展開した。1997年には『タイタニック』をパラマウント映画と共同製作し、アカデミー賞の11部門を受賞した。2000年代には第3世代光ディスク(当時の「次世代DVD」)規格争いにおいて、ソニー・ピクチャーズや現親会社のディズニーと並んでBlu-ray Discのみを強力に支持していた。

2005年、フォックス放送のロサンゼルス・スタジオ

2009年、『アバター』を公開。劇場映画に本格的な3D映像を取り入れたことが大きな話題を呼び、世界中でヒットを記録。同作と『タイタニック』で、世界歴代興行成績の1位と2位を長らく保持した(2019年に『アベンジャーズ/エンドゲーム』が首位を更新)。

21世紀フォックス

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2012年、ルパート・マードックはニューズ・コーポレーションを出版・メディア系の新会社ニューズ・コープと、フォックス・エンターテインメント・グループ英語版と20世紀フォックス映画を運営していた21世紀フォックスに分割することを発表[8][9]、同年6月末には分社化を完了して20世紀フォックス映画は21世紀フォックスの傘下となった[10]

ディズニーによる買収

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20世紀スタジオの現在のプリントロゴを横長にしたもので、映画(主にHulu/Starのオリジナル作品で製作)のブランディングに使用されている。最初に使用された作品は Vacation Friendsである。

2017年12月14日、ウォルト・ディズニー・カンパニーは、20世紀フォックス映画を含む21世紀フォックスの資産の大半を524億ドルで買収する計画を発表した[11][12][13]。ディズニーと21世紀フォックスの株主は、両社の合併を承認した。

2019年3月20日、買収が正式に完了した[14]。2020年1月17日、フォックス・コーポレーションとの混同を避けるため、社名を20世紀スタジオ(20th Century Studios)へ変更すると発表され、20世紀スタジオは、ウォルト・ディズニー・モーション・ピクチャーズ・グループを構成する一社となった。また、フォックスが映画化権を持っていたマーベル・コミック原作のシリーズ「ファンタスティック・フォー」と「X-MEN」は、同じくディズニー傘下のマーベル・スタジオが製作を引き継ぐと発表された[15]

2024年2月26日、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズショーン・ベイリー社長が退任し、サーチライト・ピクチャーズのデビッド・グリーンバウム社長が就任することが発表された。グリーンバウムはウォルト・ディズニー・ピクチャーズを率い、スティーブ・アスベルを社長に迎えて「20世紀」を共同で率いる[16]

テレビ

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音楽

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20世紀フォックス映画が音楽著作権をワーナー・ミュージック・グループに売却した中にこの曲も入っており、一時期はこの曲が映画に使われる度にワーナーの名を冠する音楽出版社(ワーナー・チャペル)[注釈 1]に使用料を支払うという事態となっていた(現在は20世紀スタジオが買い戻している)[1]。また、一時期このファンファーレが流れず、オープニングロゴが無音のまま映し出されることもあった。

ラジオ

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映画用フィルムの現像

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部門

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現在

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過去

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ロゴとファンファーレ

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20世紀スタジオの映画といえば、ロゴと共に冒頭で流れる、スネアドラムの軽快な刻みから始まる華やかなファンファーレが有名である。この曲は、1935年当時、同社の音楽部長だったアルフレッド・ニューマン(1901年 - 1970年)により作曲された、わずか9小節という短い曲(1953年のシネマスコープ導入以前はもっと短く、書き足された後のヴァージョンは"Cinemascope Extension"と呼ばれる)で、もともとはニュース映画の冒頭に流す事が主目的だった。ニュース映画の時代ではなくなったものの、映画の本編が始まる前の臨場感を高めるメロディとして、今なお同社の映画には欠かせぬ存在となっており、他の映画会社には見られない、インパクトあるスポットとして広く知られている(「ハード・プレイ」や「ロッキー・ホラー・ショー」、「ボヘミアン・ラプソディ」等では音楽にアレンジが加わっている)。後述の「0」の修正に合わせた再録音が1981年に行われている。これとは別にジョン・ウィリアムズが指揮した『帝国の逆襲』のヴァージョンは、同シリーズの『シスの復讐』まで一貫して使われた。

1994年のロゴのCG化に伴い、プロデューサーのケヴィン・バーンズが、ブルース・ブロートンにこの曲のリメイクを依頼した。作曲者の息子であるデヴィッド・ニューマンがスコアの改作を手掛け、1997年から使われている。

20世紀フォックス映画が音楽著作権をワーナー・ミュージック・グループに売却した中にこの曲も入っており、一時期はこの曲が映画に使われる度にワーナーの名を冠する音楽出版社(ワーナー・チャペル)[注釈 1]に使用料を支払うという事態となっていた(現在は20世紀スタジオが買い戻している)[2]。また、一時期このファンファーレが流れず、オープニングロゴが無音のまま映し出されることもあった。

日本においても、古くは横山ノック青芝フック横山パンチ(上岡龍太郎)らで結成された漫画トリオが、このファンファーレをモチーフにした「パンパカパーン~パンパンパンパンパカパーンー今週のハイライトー」というギャグを展開していた他、現在では野球場(特に西武ドーム)で試合開始の合図に流したり、演奏会の際、本演奏の前にトップでこのファンファーレを演奏する等、多岐に使用される様になった。

2020年から使用されているロゴ。

20th CENTURY STUDIOS」(1935年から2020年までは「20th CENTURY FOX」)の文字を立体的に象ったロゴで、20世紀ピクチャーズ時代からデザインはほぼ変わっていない。

1994年以前はサーチライト部分のみが動く平面アニメーションだった。1953年からシネマスコープ作品を中心に「0」が右に傾いたものが使われていたが、1979年にリニューアルされ、「0」は傾かなくなった。これ以降、ワイドスクリーン用のロゴを使わずに、ビスタ用を横に引き伸ばしたものや、ロゴを拡大して使用することもあった。

1994年にプロデューサーのケヴィン・バーンズによって、全面的にリニューアルされ、上方から視点が回り込む3次元コンピュータグラフィックスアニメーションとなった[注釈 2]。ロゴの周りにはフォックス本社の所在地であるロサンゼルスの景色、ハリウッドサインも映っている。2009年にブルースカイ・スタジオにより、新たに作りなおされた。2010年度公開作品では創業75周年を記念して、フォックスロゴの上部に 「CELEBRATING 75 YEARS」と描かれたものが使われた。

また、ニューズ・コーポレーション傘下時代は「A NEWS CORPORATION COMPANY」と下に表示されていた。

フィルムライブラリー

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20世紀スタジオの興行収入ベスト25(全世界)
順位 タイトル 公開年 興行収入
1 アバター 2009年 $2,789,679,794
2 タイタニック 1997年 $2,187,463,944
3 スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス 1999年 $1,027,044,677
4 ボヘミアン・ラプソディ 2018年 $903,655,259
5 アイス・エイジ3/ティラノのおとしもの 2009年 $886,686,817
6 アイス・エイジ4/パイレーツ大冒険 2012年 $877,244,782
7 スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 2005年 $848,754,768
8 インデペンデンス・デイ 1996年 $817,400,891
9 デッドプール2 2018年 $785,046,920
10 デッドプール 2016年 $783,112,979
11 スター・ウォーズ 1977年 $775,398,007
12 X-MEN:フューチャー&パスト 2014年 $747,862,775
13 猿の惑星: 新世紀 2014年 $710,644,566
14 アイス・エイジ2 2006年 $660,940,780
15 スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 2002年 $649,398,328
16 オデッセイ 2015年 $630,161,890
17 ヒックとドラゴン2 2014年 $621,537,519
18 LOGAN/ローガン 2017年 $616,225,934
19 ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 2012年 $609,016,565
20 クルードさんちのはじめての冒険 2013年 $587,204,668
21 ナイト ミュージアム 2006年 $574,480,841
22 スター・ウォーズ /帝国の逆襲 1980年 $547,969,004
23 デイ・アフター・トゥモロー 2004年 $544,272,402
24 X-MEN:アポカリプス 2016年 $543,934,787
25 レヴェナント: 蘇えりし者 2015年 $532,950,503
20世紀スタジオ興行収入ベスト25(北米)
順位 タイトル 公開年 興行収入
1 アバター 2009年 $760,507,625
2 タイタニック[注釈 3] 1997年 $659,363,944
3 スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス 1999年 $474,544,677
4 スター・ウォーズ 1977年 $460,998,007
5 スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 2005年 $380,270,577
6 デッドプール 2016年 $363,070,709
7 デッドプール2 2018年 $363,535,803
8 スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 2002年 $310,676,740
9 スター・ウォーズ/ジェダイの復讐 1983年 $309,306,177
10 インデペンデンス・デイ 1996年 $306,169,268
11 スター・ウォーズ /帝国の逆襲 1980年 $290,475,067
12 ホーム・アローン 1990年 $285,761,243
13 ナイト ミュージアム 2006年 $250,863,268
14 X-MEN:ファイナル ディシジョン 2006年 $234,362,462
15 X-MEN:フューチャー&パスト 2014年 $233,921,534
16 キャスト・アウェイ[注釈 4] 2000年 $233,921,534
17 オデッセイ 2015年 $228,433,663
18 LOGAN/ローガン 2017年 $226,277,068
19 アルビン2 シマリス3兄弟 vs. 3姉妹 2009年 $219,614,612
20 ミセス・ダウト 1993年 $219,195,243
21 アルビン/歌うシマリス3兄弟 2007年 $217,326,974
22 ボヘミアン・ラプソディ 2018年 $216,428,042
23 X-MEN2 2003年 $214,949,694
24 猿の惑星: 新世紀 2014年 $208,545,589
25 アイス・エイジ3/ティラノのおとしもの 2009年 $196,573,705
20世紀スタジオの興行収入ベスト25(日本)
順位 タイトル 公開年 興行収入(億円)
1 タイタニック 1997年 262.0
2 アバター 2009年 156.0
3 ボヘミアン・ラプソディ 2018年 131.1
4 スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス 1999年 127.0
5 インデペンデンス・デイ 1996年 106.5
6 スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 2002年 93.5
7 スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 2005年 91.7
8 ダイ・ハード3 1995年 72.0
9 スピード 1994年 70.3
10 タワーリング・インフェルノ 1975年 62.2[注釈 5]
11 スター・ウォーズ 1978年 61.3
12 トゥルーライズ 1994年 58.3[注釈 6]
13 ホーム・アローン 1991年 57.8
14 ダイ・ハード2 1990年 54.4
15 スター・ウォーズ/ジェダイの復讐 1983年 53.0
16 マイノリティ・リポート 2002年 52.4
17 グレイテスト・ショーマン 2018年 52.2
18 デイ・アフター・トゥモロー 2004年 52.0
19 PLANET OF THE APES/猿の惑星 2001年 48.0
20 Mr.&Mrs. スミス 2005年 46.5[注釈 7]
21 スター・ウォーズ/帝国の逆襲 1980年 43.0
22 ダイ・ハード4.0 2007年 39.1
23 アイ,ロボット 2004年 37.5
24 ナイト ミュージアム 2007年 35.7
25 エイリアン3 1992年 35.4
オデッセイ 2016年

日本

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映画の配給や製作を行う20世紀フォックス映画の日本支社[注釈 8]と映像ソフトを担当する20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社(にじっせきフォックス ホーム エンターテイメント ジャパン、20thFOX HEJ)を展開していた。なお、形式上はハンガリー法人の子会社扱いとなっている。2010年前後はローカルプロダクションの流れに乗って『群青 愛が沈んだ海の色』・『サイドウェイズ』・『パラダイス・キス』・『はやぶさ/HAYABUSA』・『カラスの親指』などの邦画を製作した(『群青』は配給のみ、『パラダイス・キス』はワーナー ブラザース ジャパンが配給をそれぞれ担当)。2018年には日本のテレビアニメ『バキ』の販売などを手掛けた(第2期からDMM picturesが販売)[19]

なお日本法人は20世紀フォックス映画以外に2020年6月30日までメトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)やユナイテッド・アーティスツ(UA)作品についても日本における劇場配給とソフトの発売・販売(オライオン・ピクチャーズの作品も含む)の権利を持っていた[注釈 9]

2019年に本国の20世紀フォックス映画がディズニー社に買収されて以降は、『ターミネーター:ニュー・フェイト』以降の映画配給[注釈 10]と映像ソフト(旧作含む)の発売・販売元がウォルト・ディズニー・ジャパン名義となった。その為、一部のディズニーストアでも映像ソフト(旧作含む)が発売されている。日本国内での版権管理は引き続き上記の2社が担っていたが、21世紀FOXジャパン(20世紀フォックス日本支社)は2020年9月1日に、20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパンは同年11月16日にそれぞれ解散した[20][21]。2024年2月29日、「FOXチャンネル」としての運営を終了し、同年3月、Huluのチャンネル「FOX ネットワークス」での配信を終了したため、日本国内での「FOX」ブランドを全面的に廃止した。

2024年5月13日にハピネットの子会社であるハピネット・メディアマーケティングとライセンス契約を締結し、同年10月1日より、ウォルト・ディズニー・ジャパンとのビデオソフトの製造・販売事業をハピネット・メディアマーケティングに移管した。これに伴い、ポニーキャニオンは2024年9月30日まで販売を担当した[注釈 11][23][24]

脚注

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注釈

[編集]
  1. ^ a b ただし、買収の時点ですでにWMGはワーナー・ブラザース映画との資本関係は切れている。
  2. ^ この時CGを制作した会社はパラマウントユニバーサルのCGロゴも担当している。
  3. ^ 北米では、パラマウント・ピクチャーズが配給。
  4. ^ 北米のみ、日本では、UIPが配給。
  5. ^ ワーナー・ブラザースと共同配給
  6. ^ 日本では、日本ヘラルド映画が配給
  7. ^ 日本では、東宝東和が配給。
  8. ^ なお日本国内での映画パンフレットの発行と劇場販売商品は主に東宝(東宝洋画系)、テレビ放送の配給については主に東映が担当していた。
  9. ^ 2000年ユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズ(UIP)から権利を承継・踏襲。一部作品はソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが劇場配給とソフトの発売・販売を行っているものもあった。
  10. ^ 映画配給としては、『アド・アストラ』最後であり、『ターミネーター:ニュー・フェイト』自体元々は同社配給の予定だった。
  11. ^ 2000年7月19日にポニーキャニオンがスパイグラス・エンターテインメント(現:スパイグラス・メディア・グループ)と映像ソフト販売契約も結んだが、2024年11月8日にソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(SPEJ)(権利元)とハピネット・メディアマーケティング(発売・販売元)より『サンクスギビング Blu-ray+DVDセット』を発売したため、契約は終了となった[22]

出典

[編集]
  1. ^ D'Alessandro, Anthony (October 18, 2018). “Disney Finalizes Film Studio Brass Under Alan Horn: Emma Watts Confirmed To Run Fox”. Deadline. March 20, 2019閲覧。
  2. ^ “It's Getting Awkward at Fox's Movie Studio as Disney Deal Looms”. The Wall Street Journal. (August 10, 2018). https://www.wsj.com/articles/its-getting-awkward-at-foxs-movie-studio-as-disney-deal-looms-1533906010 February 28, 2019閲覧。 
  3. ^ Disney Closes $71.3 Billion Fox Deal, Creating Global Content Powerhouse”. The Hollywood Reporter (March 20, 2019). March 20, 2019閲覧。
  4. ^ McClintock, Pamela; Bond, Paul (February 6, 2019). “Anxiety, AWOL Executives and "Bloodshed": How Disney Is Making 21st Century Fox Disappear” (英語). The Hollywood Reporter. https://www.hollywoodreporter.com/features/how-disney-will-make-21st-century-fox-disappear-1182704 August 13, 2019閲覧。 
  5. ^ Hayes, Thomas C. (1984年6月20日). “RICH TO SELL FOX STAKE TO DAVIS (Published 1984)” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/1984/06/20/business/rich-to-sell-fox-stake-to-davis.html 2021年3月9日閲覧。 
  6. ^ Wolff 2010, p. 167.
  7. ^ Slide, Anthony (1998-06-11) (英語). The New Historical Dictionary of the American Film Industry. Scarecrow Press. ISBN 978-0-8108-6636-2. https://books.google.com/books?id=je4lAAAAQBAJ&q=20th%20century-fox%20hyphen&pg=PA211 
  8. ^ 新会社「21世紀フォックス」が誕生!「20世紀フォックス」は存続(シネマトゥデイ 2013年4月17日)
  9. ^ 米ニューズ、TV・映画部門名「21世紀フォックス」に(日経新聞 2013年4月17日)
  10. ^ ニューズ・コーポレーション分社化が完了、21世紀フォックスが誕生(映画.com 2013年7月3日)
  11. ^ ディズニー、21世紀フォックス事業買収を発表(映画.com 2017年12月15日)
  12. ^ ディズニー、フォックスの映画・TV事業などを524億ドルで買収へ(ロイター通信 2017年12月15日)
  13. ^ 米ディズニーのフォックス事業買収 競争環境の変化映す(BBCニュース 2017年12月15日)
  14. ^ ディズニーによる21世紀フォックスの買収が完了(IGN Japan 2019年3月20日)
  15. ^ 「X-MEN」シリーズはマーベル・スタジオが製作 ディズニーCEOが明言”. 映画.com. 2019年8月24日閲覧。
  16. ^ D'Alessandro, Anthony; Fleming Jr., Mike (February 26, 2024). “Disney Shakeup: Sean Bailey Exits As President Of Walt Disney Motion Picture Studios, Searchlight's David Greenbaum Takes Over & Also Will Run 20th”. Deadline. https://deadline.com/2024/02/disney-sean-bailey-exits-david-greenbaum-searchlight-1235838865/ February 29, 2024閲覧。 
  17. ^ ディズニー、FOX 2000を終了へ ─ 20世紀フォックス幹部が続々解雇、スタジオ大規模再編はじまる”. THE RIVER (2019年3月22日). 2020年3月30日閲覧。
  18. ^ Disney to Receive $18 Million Subsidy to Shoot Marvel Movie at Fox Studios Australia
  19. ^ バキ|映画/ブルーレイ・DVD・デジタル配信|20世紀スタジオ公式”. 20世紀スタジオ. 2020年12月16日閲覧。
  20. ^ 21世紀FOXジャパン、解散公告を官報に掲載
  21. ^ 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン、解散公告を官報に掲載
  22. ^ Carver, Benedict (13 May 1999). “Spyglass pix bonded”. Variety. 1 June 2023閲覧。
  23. ^ ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 (2024年5月13日). “ディズニー、ハピネット・メディアマーケティングとディズニーのブルーレイ/DVDを対象としたホームエンターテイメントライセンス契約を締結”. ディズニー公式. 2024年5月13日閲覧。
  24. ^ ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社とのディズニーのブルーレイ/DVDを対象としたホームエンターテイメントライセンス契約を締結” (PDF). ハピネット (2024年5月13日). 2024年5月13日閲覧。

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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