46番目の密室

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46番目の密室
著者 有栖川有栖
発行日 1992年3月5日
発行元 講談社
ジャンル 推理小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 新書判
ページ数 268
次作 ダリの繭
公式サイト bookclub.kodansha.co.jp
コード ISBN 4-06-181608-X
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46番目の密室』(46ばんめのみっしつ)は、有栖川有栖による日本推理小説

作家アリスシリーズ(火村英生シリーズ)の第1作目。

あらすじ

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1991年クリスマス、アリスと火村は北軽井沢別荘で開かれる、〈密室の巨匠〉と呼ばれる推理作家の真壁主催の集まりに参加した。

これまで45もの密室トリックを発表し、〈日本のディクスン・カー〉とも称される真壁が夕食の席で、現在最後の密室ものを執筆中であると話す。事実上の引退宣言であった。

だが翌朝、密室状態の部屋で暖炉に頭部を突っ込んだ真壁の死体が発見される。果たして真壁は自身が考案した46番目の密室で死んだのか。

登場人物

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火村 英生(ひむら ひでお)
臨床犯罪学者。32歳。母校である英都大学社会学部助教授犯罪社会学の講座を持っている。犯罪に興味を持ったきっかけは、「人を殺したい」と思ったことがあるため。
北海道生まれだが、父親の転勤で各地を転々とした。現在は学生時代から暮らしている、京都北白川の下宿で一人暮らし。両親は他界し、下宿の大家の婆ちゃんとは親子のように仲が良い。
有栖川 有栖(ありすがわ ありす)
推理作家。32歳。名前はペンネームではなく本名である。英都大学卒で、火村とは学生時代からの友人。大阪生まれ、大阪育ち。現在は大阪の夕陽丘の2LDKのマンションに1人暮らし。27歳まで印刷会社の営業マンとして勤務、ゴールドアロー賞佳作に入選しデビュー。推理小説は学生時代から書いていた。
真壁 聖一(まかべ せいいち)
推理作家。50歳。デビュー以来発表した長編作品の全てが密室もので、32ある短編のうち22も密室ものという、“密室の巨匠”であり、〈日本のディクスン・カー〉というニックネームを付けられた。46作目となる長編作品を執筆中だが、密室ものとしては最後の作品になることを宣言する。
真壁 佐智子(まかべ さちこ)
聖一の1歳年下の妹。バツイチ
真壁 真帆(まかべ まほ)
佐智子の娘。高校2年生。
檜垣 光司(ひがき こうじ)
真壁の同居人。高校2年生。10年前に浅間山の麓のホテルで発生した火災消防士だった父が殉職し、その火事で光司の父に助けられた真壁が、生活に窮していた命の恩人の遺族である檜垣母子を自分の家へ招いた。母・直美は家政婦として仕え、2年前に交通事故で亡くなった。
高橋 風子(たかはし かぜこ)
推理作家。通称・フーコ。
石町 慶太(いしまち けいた)
推理作家。アリスより1歳年上。真壁と同じくトリッキーな本格ものが得意。
杉井 陽二(すぎい ようじ)
真壁の担当編集者。大手出版社・青洋社の編集者。40過ぎ。いつもバーバリーで身を固めるおしゃれな男性。
船沢 辰彦(ふなさわ たつひこ)
真壁の担当編集者。出版社・珀友社の編集者。杉井より5歳年上。大阪育ち。杉井とは対照的に、二重顎で太めの体型。
安永 彩子(やすなが さいこ)
ブラック書院の編集者。29歳。
鵜飼(うかい)
群馬県警警視キャリア
大崎(おおさき)
長野原署警部。鵜飼より10歳以上は年上。

書籍情報

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ドラマCD

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2010年8月13日に、モモグレよりドラマCDが発売された[2]

舞台版

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2023年8月、本格ミステリー歌劇『46番目の密室』 として2023年10月15日から22日にかけてKAAT神奈川芸術劇場 ホールで上演されることが発表された[3][4]。脚本は石井幸一、演出は志賀亮史[3][4]。2024年5月19日、CS衛星劇場で放映予定。

キャスト

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スタッフ

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  • 原作 - 有栖川有栖『46番目の密室』(講談社文庫[3]
  • 脚本 - 石井幸一(一徳会 / 鎌ヶ谷アルトギルド)[3]
  • 演出 - 志賀亮史(百景社)[3]
  • 作詞 - 三ツ矢雄二[3]
  • 音楽 - 桑原まこ[3]
  • ステージング - 當間里美[5]
  • 美術 - 池宮城直美[5]
  • 音響 - 遠藤宏志(アコルト)[5]
  • 照明 - 伊賀康(A-Project)[5]
  • 映像 - O-beron inc. [5]
  • 衣裳 - 伊藤祥子[5]
  • ヘアメイク - 武部千里[5]
  • 歌唱指導 - 今泉りえ[5]
  • ドラマターグ - 古河もり[5]
  • 演出助手 - 渡邊力[5]
  • 舞台監督 - 澤麗奈(obbligato)[5]
  • 演出部 - 上林英昭[5]、内山清人[5]、澤井克幸[5]、二宮清隆[5]、森田晴樹[5]
  • 音響操作 - 福原寛美[5]、藤原圭佑[5]、福島七菜子[5]
  • 照明操作 - 小西遥[5]、鈴木朋[5]、押川美夢[5]
  • 映像操作 - 榊原翔子[5]
  • 衣裳進行 - 伊藤祥子[5]、深浦綾乃[5]
  • ヘアメイク進行 - 武部千里[5]、小川芹那[5]、中井沙羅[5]
  • 演奏 - 荒井桃子(ヴァイオリン)[5]、角谷奈緒子(ヴィオラ)[5]、島津由美(チェロ)[5]、谷崎舞(ヴァイオリン)[5]、世川すみれ(ヴィオラ)[5]
  • レコーディングエンジニア - 庄子淳[5]
  • 譜面制作補佐 - KAEDE LAPIN[5]
  • 映像製作 - 根本果奈[5]、松浦貴斗[5]、横山翼[5]
  • 衣裳製作 - 深浦綾乃[5]、坂巻絢子[5]、岸野真弓[5]
  • 大道具 - 俳優座劇場舞台美術部[5]
  • 運搬 - マイド [5]
  • 宣伝美術 - 山下浩介[5]
  • 宣伝写真 - 神ノ川智早[5]
  • 舞台写真 - 大塚浩史[5]、髙橋利行[5]、星野絵美[5]
  • 主催 - 歌劇「46番目の密室」製作委員[5]

脚注

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出典

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  1. ^ a b c d 『46番目の密室〈限定愛蔵版〉』(有栖川 有栖)”. 講談社BOOK倶楽部. 講談社. 2024年1月6日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j 46番目の密室”. モモアンドグレープスカンパニー. 2024年1月6日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v ステージナタリー編集部 (2023年8月18日). “井澤勇貴・矢田悠祐がバディに、有栖川有栖「46番目の密室」歌劇化”. ステージナタリー. ナターシャ. 2023年10月7日閲覧。
  4. ^ a b 井澤勇貴・矢田悠祐を中心に白熱!本格ミステリー歌劇『46番目の密室』稽古場レポート”. エンタステージ. ナノ・アソシエーション (2023年10月6日). 2023年10月7日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw 本格ミステリー歌劇「46番目の密室」”. ネルケプランニング. 2023年10月7日閲覧。

外部リンク

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