U-NEXT Pirates
| U-NEXT Pirates | ||||
| 2018年創設（7年目） | ||||
| 所属選手 | ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| 戦績 | ||||
| ||||
| オーナー企業 | ||||
| U-NEXT |
U-NEXT Pirates（ユーネクスト パイレーツ）は、競技麻雀のチーム対抗戦のナショナルプロリーグ・Mリーグのチーム。U-NEXTがオーナー企業となり、2018年に設立された。
略歴
[編集]Mリーグが発足した初年度から参入した7チームのうちの一つ。
オーナー企業がデジタルコンテンツを配信しているU-NEXTであることから、いわゆるデジタル思考を雀風とする小林剛（麻将連合）・朝倉康心（最高位戦）・石橋伸洋（最高位戦）の3雀士を初年度のドラフトで指名した[1]。
初年度はシーズン中盤で調子を落とし、最終戦までファイナル進出を争うも5位でレギュラーシーズン敗退となった。その後男女混合義務化を受けて、ネット麻雀「天鳳」で高段位まで昇段したデジタル思考の瑞原明奈（最高位戦）を2年目のドラフトで指名した。
2019-20シーズンは前年同様レギュラーシーズンで苦戦を強いられ、最終戦までセミファイナル進出を争ったものの6位でレギュラーシーズンを突破。セミファイナルでは大きく調子を上げ、レギュラーシーズンからの持ち越しのポイント差を覆して4位に浮上し、チーム初となるファイナル進出を果たした。ファイナルでも好調を維持し、少ない対局数の中で上位3チームを一気に抜き去ってチーム初となるMリーグ優勝を果たした。
チャンピオンチームとして前年と同じメンバーで臨んだ2020-21シーズンは、エースの小林が4着回避率のタイトルを獲得する活躍で個人3位とチームを牽引するも、残り3名が個人20位台に沈む不調。レギュラーシーズン最終日は、当日2戦を「1着1回・2着以上1回」で終えれば6位のチーム雷電を逆転できるという状態で迎えたが、1戦目の石橋・2戦目の小林が共に2着に終わり、7位でレギュラーシーズン敗退となった。なお、前年覇者がレギュラーシーズン敗退となるのはMリーグ2019の赤坂ドリブンズに続き2年連続の出来事であった。
2021-22シーズンは個人MVPを獲得した瑞原の活躍も牽引し、混戦となったレギュラーシーズンを首位通過。しかしセミファイナルでは一転して最下位に沈み、6位で敗退。2年連続でファイナルに残れなかったため、レギュレーションにより選手強制入れ替えの必要に迫られることとなった。これを受け、チームは朝倉と石橋の2名を契約満了とし、チームを去ることが決まった。
2022-23シーズンを前に2022年7月11日に開催されたドラフトにおいては、トップ率の低さの克服を念頭に「圧倒的勝利」をコンセプトとして第46期最高位の鈴木優（最高位戦）と第29期發王位の仲林圭（協会）を指名、復活を期した[2]。しかしレギュラーシーズンでは瑞原以外の3名がマイナスとなり6位で辛うじて通過。セミファイナルでは新加入の鈴木・仲林が本領を発揮するが逆に瑞原が不振に陥り、シーズンポイントを挽回するに及ばず5位に終わり、3年連続でファイナル進出を逃した。
2023-24シーズンでは、鈴木優、瑞原明奈の活躍もあり、レギュラーシーズンを首位で通過した。セミファイナルは不調だったが首位でファイナルに進出。ファイナルでも首位となり、2019-20シーズン以来、Mリーグで初となる2回目の優勝を果たした。また、史上初となる完全優勝も成し遂げた。
所属選手
[編集]| シーズン | 選手 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2018-19 | 小林剛[3] | 朝倉康心[3] | 石橋伸洋[3] | |||
| 2019-20 | 瑞原明奈[3] | |||||
| 2020-21 | ||||||
| 2021-22 | ||||||
| 2022-23 | 鈴木優 | 仲林圭 | ||||
| 2023-24 | ||||||
| 2024-25 | ||||||
監督
[編集]監督はU-NEXT企画開発部長の木下尚[3]。
チーム成績
[編集]総合成績
[編集]| U-NEXT Pirates シーズン成績 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 総合 | レギュラーシーズン | セミファイナル | ファイナル | ||||||||||||||||||||||||||||||
| シーズン | 総合 順位 | 順位 | ポイント | 平均 | 試合数 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 1着率 | 連対率 | 4着 回避率 | 順位 | トータル ポイント | SFシリーズ ポイント | 持越 | 試合数 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 順位 | トータル ポイント | Fシリーズ ポイント | 持越 | 試合数 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | |||
| 2018-19 | 5位 | 5位 | ▲99.2 | ▲1.2 | 80 | 15 | 26 | 24 | 15 | 19% | 51% | 81% | |||||||||||||||||||||
| 2019-20 | 優勝 | 6位 | ▲202.3 | ▲2.2 | 90 | 22 | 21 | 28 | 19 | 24% | 48% | 79% | 4位 | ▲3.5 | 97.6 | ▲101.1 | 16 | 4 | 5 | 4 | 3 | 1位 | 244.7 | 246.4 | ▲1.7 | 12 | 5 | 2 | 3 | 2 | |||
| 2020-21 | 7位 | 7位 | ▲264.3 | ▲2.9 | 90 | 15 | 29 | 27 | 19 | 17% | 49% | 79% | |||||||||||||||||||||
| 2021-22 | 6位 | 1位 | 377.1 | 4.2 | 90 | 22 | 30 | 19 | 19 | 24% | 58% | 79% | 6位 | 4.4 | ▲184.2 | 188.6 | 16 | 4 | 0 | 6 | 6 | ||||||||||||
| 2022-23 | 5位 | 6位 | ▲61.3 | ▲0.7 | 94 | 22 | 23 | 29 | 20 | 23% | 48% | 79% | 5位 | 16.9 | 47.5 | ▲30.6 | 20 | 5 | 7 | 1 | 7 | ||||||||||||
| 2023-24 | 優勝 | 1位 | 887.6 | 9.2 | 96 | 34 | 23 | 20 | 19 | 35% | 59% | 80% | 1位 | 549.2 | 105.4 | 443.8 | 20 | 4 | 7 | 7 | 2 | 1位 | 555.1 | 280.5 | 274.6 | 16 | 7 | 3 | 4 | 2 | |||
レギュラーシーズン
[編集]| シーズン | 順位 | 総合 | 選手・得点 | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2018-19[4] | 5位 | ▲99.2 | 朝倉康心 | 178.8 | 小林剛 | ▲115.6 | 石橋伸洋 | ▲162.4 | ||
| 2019-20[5] | 6位 | ▲202.3 | 小林剛 | 211.0 | 瑞原明奈 | ▲101.8 | 朝倉康心 | ▲143.4 | 石橋伸洋 | ▲168.1 |
| 2020-21[6] | 7位 | ▲264.3 | 小林剛 | 337.5 | 瑞原明奈 | ▲117.9 | 石橋伸洋 | ▲189.9 | 朝倉康心 | ▲294.0 |
| 2021-22 | 1位 | 377.1 | 瑞原明奈 | 440.6 | 小林剛 | 154.1 | 朝倉康心 | 68.8 | 石橋伸洋 | ▲286.4 |
| 2022-23 | 6位 | ▲61.3 | 瑞原明奈 | 270.3 | 鈴木優 | ▲92.8 | 仲林圭 | ▲109.7 | 小林剛 | ▲129.1 |
| 2023-24 | 1位 | 887.6 | 鈴木優 | 437.7 | 瑞原明奈 | 378.4 | 仲林圭 | 266.5 | 小林剛 | ▲195.0 |
セミファイナル
[編集]| シーズン | 結果 | 総合 | 持越 | セミファイナル | 選手・得点 | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2019-20 | 4位 | ▲3.5 | ▲101.1 | 97.6 | 石橋伸洋 | 215.5 | 小林剛 | ▲17.0 | 瑞原明奈 | ▲34.6 | 朝倉康心 | ▲66.3 |
| 2020-21 | レギュラーシーズン敗退 | |||||||||||
| 2021-22 | 6位 | 4.4 | 188.6 | ▲184.2 | 小林剛 | 123.2 | 石橋伸洋 | ▲68.5 | 朝倉康心 | ▲90.0 | 瑞原明奈 | ▲148.9 |
| 2022-23 | 5位 | 16.9 | ▲30.6 | 47.5 | 仲林圭 | 185.9 | 鈴木優 | 60.8 | 小林剛 | ▲89.4 | 瑞原明奈 | ▲109.8 |
| 2023-24 | 1位 | 549.2 | 443.8 | 105.4 | 仲林圭 | 103.3 | 鈴木優 | 94.6 | 小林剛 | ▲7.0 | 瑞原明奈 | ▲85.5 |
ファイナル
[編集]| シーズン | 結果 | 総合 | 持越 | ファイナル | 選手・得点 | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2018-19 | レギュラーシーズン敗退 | |||||||||||
| 2019-20 | 優勝 | 244.7 | -1.7 | 246.4 | 朝倉康心 | 85.4 | 石橋伸洋 | 65.0 | 瑞原明奈 | 49.1 | 小林剛 | 46.9 |
| 2020-21 | レギュラーシーズン敗退 | |||||||||||
| 2021-22 | セミファイナル敗退 | |||||||||||
| 2022-23 | セミファイナル敗退 | |||||||||||
| 2023-24 | 優勝 | 555.1 | 274.6 | 280.5 | 小林剛 | 126.6 | 仲林圭 | 65.4 | 瑞原明奈 | 58.7 | 鈴木優 | 29.8 |
個人成績
[編集]レギュラーシーズン通算成績
[編集]| 選手名 | 半荘 | Pt | 平均 | 最高点 | 1着率 | 連対率 | 回避率 | 平着 | 1着 | 1.5 | 2着 | 2.5 | 3着 | 3.5 | 4着 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 瑞原明奈 | 100 | 869.6 | 8.7 | 73,800 | 32.0% | 61.0% | 80.0% | 2.27 | 32 | 0 | 29 | 0 | 19 | 0 | 20 |
| 鈴木優 | 51 | 344.9 | 6.8 | 67,300 | 27.5% | 52.9% | 88.2% | 2.31 | 14 | 0 | 13 | 0 | 18 | 0 | 6 |
| 小林剛 | 162 | 262.9 | 1.6 | 67,200 | 21.6% | 49.4% | 83.3% | 2.45 | 35 | 1 | 44 | 1 | 54 | 0 | 27 |
| 仲林圭 | 50 | 156.8 | 3.1 | 79,300 | 30.0% | 60.0% | 76.0% | 2.34 | 15 | 0 | 15 | 0 | 8 | 0 | 12 |
| 朝倉康心 | 98 | ▲189.8 | ▲1.9 | 102,400 | 21.4% | 50.0% | 74.5% | 2.54 | 21 | 0 | 28 | 1 | 22 | 1 | 25 |
| 石橋伸洋 | 79 | ▲806.8 | ▲10.2 | 58,600 | 15.2% | 41.8% | 73.4% | 2.70 | 12 | 0 | 21 | 0 | 25 | 0 | 21 |
| チーム通算 | 540 | 637.6 | 1.2 | 102,400 | 23.9% | 51.9% | 79.4% | 2.45 | 129 | 1 | 150 | 2 | 146 | 1 | 111 |
タイトル
[編集]- 4着回避率1位
- 小林剛 2020-21
- 個人スコア1位
役満
[編集]| シーズン | シリーズ | 通算回 | 日付・曜日・回 | 局 | 役 | 東家 | 南家 | 西家 | 北家 | 出典 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2019-20 | ファイナル | 第5戦/全12戦 | 2020年6月18日 | 木 | 第1戦 | 南1局 | 大三元 | 朝倉康心 | 近藤誠一 | 多井隆晴 | 岡田紗佳 | [7] |
和了者 放銃者
ユニフォームスポンサー
[編集]- 2021-22シーズン[8]
Office Concierge , クラスアクト , カラークラフト
- 2022-23シーズン[9]
Office Concierge , クラスアクト , Y.U-mobile , カラークラフト , gonengo
- 2023-24シーズン[10]
Y.U-mobile, Office Concierge, GENDA GiGO Entertainment ,SBヒューマンキャピタル, カラークラフト, gonengo, クラスアクト
パイレーツトレジャーハント
[編集]- 23-24のオフシーズンから行われた特別企画。対局模様はU-NEXT Piratesの公式YouTubeで公開。
参加選手は4選手+ドラフトした雀士によるチーム戦。
- 小林一家:小林剛、古本和宏、藤川まゆ、戸石寛
- ゴリゴリボンバイエ:瑞原明奈、河野直也、下石戟、相川まりえ
- お子様らんちゃーず:鈴木優、佐月麻理子、石井一馬、田口淳之介
- メークインと男爵芋:仲林圭、尻無濱航、桑田憲汰、木下遥
脚注
[編集]- ^ 麻雀Mリーグ『U－NEXT Pirates』は勝って”魅せる”！ 登録470万を誇る「ネット麻雀界の覇者」小林剛×朝倉康心×石橋伸洋スペシャル対談 ニュースサイトで読むBusiness Journal 2018年9月29日
- ^ “目標は圧倒的勝利で完全優勝！鈴木優、仲林圭はチームになじめるのか？ U-NEXT Pirates入団会見レポート”. 麻雀ウォッチ (2022年8月2日). 2023年7月22日閲覧。
- ^ a b c d e 小林剛,朝倉康心,石橋伸洋,瑞原明奈,木下尚（インタビュー）「【TOPICS】緻密な小技が築く安定感微差を大切に航海続ける」『朝日新聞デジタル』、2019年12月24日。2020年3月1日閲覧。
- ^ 近代麻雀2019年6月号特別付録 「Mリーグ2018選手データ名鑑」
- ^ “チーム成績表”. M.LEAGUE（Mリーグ）. 2020年8月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月4日閲覧。※着順について同着時に誤差あり
- ^ “チーム成績表”. M.LEAGUE（Mリーグ）. 2021年5月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月30日閲覧。※着順について同着時に誤差あり
- ^ “リーグ史上2度目の親役満！朝倉康心、会心の大三元で実況・ファンが大絶叫／麻雀・Mリーグ”. ABEMA麻雀TIMES (2020年6月19日). 2020年6月19日閲覧。
- ^ U-NEXT Piratesのオフィシャルスポンサーに「オフィスコンシェルジュ」「クラスアクト」「カラークラフト」が決定！
- ^ U-NEXT Piratesのチームスポンサーとして新たに「Y.U-mobile」「GONENGO」が就任。既存3社の継続も決定し「Mリーグ」2022-23シーズンは5社に！
- ^ U-NEXT Piratesのチームスポンサーとして新たに「GiGO」「ジョブチャ」が就任。既存5社の継続も決定し「Mリーグ」2023-24シーズンは7社に！
外部リンク
[編集]- U-NEXT Pirates Mリーグ公式HP チーム紹介
- U-NEXT Pirates公式サイト
- U-NEXT Pirates (@unext_pirates) - X（旧Twitter）
- U-NEXT Pirates - YouTubeチャンネル