上信電鉄500形電車
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上信電鉄500形電車 | |
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ラッピングのない状態の第1編成 (2007年4月7日、上州富岡駅) | |
基本情報 | |
製造所 | 東急車輛製造 (改造は西武鉄道 武蔵丘車両検修場) |
主要諸元 | |
編成 | 2両編成 |
軌間 | 1,067 mm |
電気方式 | 直流1,500V(架空電車線方式) |
台車 | 住友金属工業FS372 |
主電動機 | 直巻整流子電動機 |
駆動方式 | 中空軸平行カルダン |
制御装置 | 抵抗制御MMC-HTB-20E |
上信電鉄500形電車(じょうしんでんてつ500がたでんしゃ)は、2005年(平成17年)に登場した上信電鉄の通勤形電車。
概要[編集]
西武鉄道で使用されていた新101系電車を西武車両で改造の上、譲り受けたもので、2両編成2本が在籍する。ワンマン運転に対応した設備を備え、交通バリアフリー法に基づき車椅子スペースが設置されている。
導入経緯[編集]
上信電鉄では非冷房車の200形の代替車を探し、これまでも車両譲渡や保守において交流のあった西武車両等を含めた各社に打診を行っていた。その候補の一つであった西武新101系に関しては、既に上信電鉄で使用している旧西武車とドアの数などの車体構造が共通である上に、台車の部品なども1000形や6000形との互換性を有するというメリットがあったことから、最終的に同系列の導入に至ったものである[要出典]。
改造工事[編集]
譲渡にあたって武蔵丘車両検修場にてワンマン運転設備の設置や塗装変更といった改造工事が施工された。詳細は以下の通り。
- 外観
- 車内
- 整理券発行機と運賃表示器、運賃箱設置
- LED式車内案内表示器を枕木方向に設置
- 乗務員室後部の二人掛け席を撤去し立席、車椅子スペースを設置(非常ボタン付)
- 床敷物取替
- 化粧板取替
- 座席モケットの取替
- スタンションポール設置
- つり革高さ変更(一部)
このほか、乗務員室へのミラー設置やタッチパネル式設定器が設置された。
なお、西武101系は定格出力150kWの主電動機を搭載する大出力車であり、このモーターを搭載した全電動車2両編成(編成での定格出力1200kW)を上信電鉄線で運行するには、他の列車と力行タイミングが重なった場合の変電所容量不足が危惧されたが、限流値設定の抑制や、ダイヤ組成における運用の調整で問題をクリアしている。
編成[編集]
編成 | 車番 | 竣工年度 | 西武時代の旧番 | 製造年 | 塗装 |
← 下仁田 高崎 → | |||||
第1編成 | クモハ501-クモハ502 | 2004年 | クモハ289-クモハ290 | 1979年 | 緑ライン→「999号」→緑ライン→ロッテアイス『雪見だいふく』福が大きいプロモーション ラッピング[1][2]→緑ライン→「ぐんまちゃん列車」ラッピング→西武色 |
第2編成 | クモハ503-クモハ504 | 2005年 | クモハ293-クモハ294 | 1979年 | 赤ライン→マンナンライフのラッピング |
- 赤色ラインの第2編成
2006年5月5日 - 緑色ラインの塗装の第1編成。「銀河鉄道999」のラッピング解除後はこの姿に戻っている。
2007年10月20日
「銀河鉄道999号」の運行[編集]
上信電鉄沿線住民による「銀河鉄道999号を走らせよう!実行委員会」の活動により、500形の第1編成には松本零士の漫画『銀河鉄道999』のキャラクター星野鉄郎・メーテル・車掌のデザインラッピングを施され、2008年10月から2012年9月9日まで「銀河鉄道999号」として運転されていた。
なお同編成が999号となった後は、それまでマンナンライフの広告車だったクモハ151-クモハ152が緑ラインの塗装を受け継いでいる。
- 「銀河鉄道999号」
2009年11月9日
脚注[編集]
- ^ “雪見だいふく×上信電鉄 ふくが大きいプロモーション!”. 上信電鉄. (2014年12月11日). オリジナルの2014年12月21日時点におけるアーカイブ。
- ^ “【上信電鉄】"ふくが大きい雪見だいふく電車"運行開始”. RMニュース. (2014年12月16日)
関連項目[編集]
他社の西武新101系譲渡車