澤田亜紀
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生誕 | 1988年10月7日(36歳) 京都府[1] | |||||||||||
身長 | 160 cm | |||||||||||
選手情報 | ||||||||||||
代表国 | 日本 | |||||||||||
引退 | 2011年 | |||||||||||
ISUパーソナルベストスコア | ||||||||||||
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澤田 亜紀(さわだ あき、ラテン文字:Aki Sawada, 1988年10月7日[2] - )は、日本の元フィギュアスケート選手(女子シングル)。2005年ISUジュニアグランプリファイナル2位。2007年四大陸フィギュアスケート選手権4位。
現在は関西大学アイススケート部で長光歌子のアシスタントコーチを務める。
人物
関西大学文学部身体運動文化専修を卒業[3]。一人っ子[4]。 趣味は読書と韓国語学習、特技は短距離走[5]。一番大切にしている言葉は「不撓不屈」[6]。
力強いジャンプが持ち味で、5種類の3回転ジャンプを跳ぶことができる[7]。ジュニア時代には難度の高い3回転フリップ-3回転トウループのコンビネーションジャンプを跳んでいた。2001-2002シーズンからは3回転アクセルにも取り組んだ[2][8]。
経歴
5歳のころ、醍醐スケートリンクのスケート教室広告を見た母に連れられてリンクに立ち、6歳から濱田美栄のもとでスケートを習い始める[9]。1998年から野辺山合宿に参加し[4]、2001年に全日本ノービス選手権Aクラスで優勝。
2003-2004シーズンからISUジュニアグランプリ (JGP) に参戦。JGPSBC杯では3位に入り、安藤美姫、浅田舞とともに日本人選手で表彰台を独占した。全日本ジュニア選手権は3度目の出場で初めて表彰台に上がる3位。全日本選手権では9位となり、最高位の初出場者に与えられる新人賞を受賞した[10]。世界ジュニア選手権では初出場ながら5位入賞。
2004-2005シーズンは全日本ジュニア選手権3位、JGPファイナル初進出、全日本選手権4位と好成績を残す。2005-2006シーズン、JGPSBC杯でジュニアグランプリ初優勝。2季連続進出のJGPファイナルでは金妍兒に次ぐ2位となる。全日本ジュニア選手権では初優勝を飾った。
2006-2007シーズンよりシニアクラスに移行。全国高等学校スケート競技選手権2連覇を達成し、初出場の四大陸選手権では日本人選手トップの4位に入った。2007-2008シーズンは体型変化の影響でジャンプが安定せず、競技会で跳ぶ3回転ジャンプをサルコウ、トウループだけにとどめた[7][11]。エリック・ボンパール杯では11位とふるわず、NHK杯は体調不良のため欠場。第76回全日本選手権では9位に沈んだ。2008年4月から長光歌子、本田武史らにコーチを変更し[11]、再起を図ったが、目立った成績は残せず、2011年1月に引退した。
大学卒業後はコナミスポーツに就職したが、2013年に長光歌子の要請を受けて関西大学アイススケート部のアシスタントコーチとなった[12]。
主な戦績
大会/年 | 2001-02 | 2002-03 | 2003-04 | 2004-05 | 2005-06 | 2006-07 | 2007-08 | 2008-09 | 2009-10 | 2010-11 |
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四大陸選手権 | 4 | |||||||||
全日本選手権 | 9 | 4 | 7 | 6 | 9 | 11 | 19 | 22 | ||
GPエリック杯 | 11 | |||||||||
GPロシア杯 | 5 | |||||||||
GP中国杯 | 8 | |||||||||
フィンランディア杯 | 11 | |||||||||
冬季アジア大会 | 5 | |||||||||
世界Jr.選手権 | 5 | 9 | 5 | |||||||
全日本Jr.選手権 | 7 | 6 | 3 | 3 | 1 | |||||
JGPファイナル | 7 | 2 | ||||||||
JGPSBC杯 | 3 | 1 | ||||||||
JGPスケートスロバキア | 2 | |||||||||
JGPウクライナ記念 | 3 | |||||||||
JGPブダペスト | 2 | |||||||||
JGPチェコスケート | 5 |
詳細
2010-2011 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
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2010年12月24日 - 27日 | 第79回全日本フィギュアスケート選手権(長野) | 24 41.06 | 20 72.52 | 22 113.58 |
2009-2010 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
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2009年12月26日-27日 | 第78回全日本フィギュアスケート選手権(門真) | 15 51.48 | 19 83.51 | 19 134.99 |
2009年10月10日-11日 | 2009年フィンランディア杯(ヴァンター) | 11 47.06 | 11 73.12 | 11 120.18 |
2008-2009 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
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2008年12月25日-27日 | 第77回全日本フィギュアスケート選手権(長野) | 11 48.36 | 12 80.59 | 11 128.95 |
2007-2008 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
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2007年12月26日-28日 | 第76回全日本フィギュアスケート選手権(大阪) | 11 48.70 | 10 90.21 | 9 138.91 |
2007年11月15日-18日 | ISUグランプリシリーズ エリック・ボンパール杯(パリ) | 12 29.94 | 11 69.24 | 11 99.18 |
2006-2007 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
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2007年2月7日-10日 | 2007年四大陸フィギュアスケート選手権(コロラドスプリングス) | 3 55.13 | 5 101.75 | 4 156.88 |
2007年1月28日-2月4日 | 第6回アジア冬季競技大会(長春) | 6 47.43 | 5 91.55 | 5 138.98 |
2006年12月27日-29日 | 第75回全日本フィギュアスケート選手権(名古屋) | 8 52.90 | 6 103.58 | 6 156.48 |
2006年11月24日-26日 | ISUグランプリシリーズ ロシア杯(モスクワ) | 7 45.56 | 3 96.48 | 5 142.04 |
2006年11月9日-12日 | ISUグランプリシリーズ 中国杯(南京) | 4 49.98 | 9 83.35 | 8 133.33 |
2005-2006 シーズン | |||||
開催日 | 大会名 | 予選 | SP | FS | 結果 |
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2006年3月6日-12日 | 2006年世界ジュニアフィギュアスケート選手権(リュブリャナ) | 7 76.88 | 6 47.85 | 7 78.30 | 5 126.15 |
2005年12月23日-25日 | 第74回全日本フィギュアスケート選手権(東京) | - | 9 52.44 | 7 103.54 | 7 155.98 |
2005年12月10日-11日 | 第74回全日本フィギュアスケートジュニア選手権(長野) | - | 1 56.74 | 2 94.48 | 1 151.22 |
2005年11月24日-27日 | 2005/2006 ISUジュニアグランプリファイナル(オストラヴァ) | - | 2 51.25 | 2 94.53 | 2 145.78 |
2005年10月20日-23日 | ISUジュニアグランプリ SBC杯(岡谷) | - | 1 51.97 | 1 99.01 | 1 150.98 |
2005年9月1日-4日 | ISUジュニアグランプリ スケートスロバキア(ブラチスラバ) | - | 3 49.59 | 2 93.61 | 2 143.20 |
2004-2005 シーズン | |||||
開催日 | 大会名 | 予選 | SP | FS | 結果 |
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2005年2月28日-3月6日 | 2005年世界ジュニアフィギュアスケート選手権(キッチナー) | 3 93.38 | 8 47.77 | 9 82.72 | 9 130.49 |
2004年12月24日-26日 | 第73回全日本フィギュアスケート選手権(新横浜) | - | 6 55.01 | 5 99.72 | 4 154.73 |
2004年12月2日-5日 | 2004/2005 ISUジュニアグランプリファイナル(ヘルシンキ) | - | 6 44.79 | 7 76.85 | 7 121.64 |
2004年11月20日-21日 | 第73回全日本フィギュアスケートジュニア選手権(大阪) | - | 3 48.79 | 2 97.17 | 3 145.96 |
2004年9月29日-10月3日 | ISUジュニアグランプリ ウクライナ記念(キエフ) | - | 2 47.07 | 4 81.96 | 3 129.03 |
2004年9月1日-5日 | ISUジュニアグランプリ ブダペスト(ブダペスト) | - | 2 46.70 | 2 89.46 | 2 136.16 |
2003-2004 シーズン | |||||
開催日 | 大会名 | 予選 | SP | FS | 結果 |
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2004年3月1日-7日 | 2004年世界ジュニアフィギュアスケート選手権(ハーグ) | 3 | 4 | 5 | 5 |
2003年12月25日-27日 | 第72回全日本フィギュアスケート選手権(長野) | - | 7 | 9 | 9 |
2003年11月21日-23日 | 第72回全日本フィギュアスケートジュニア選手権(京都) | - | 3 | 3 | 3 |
2003年10月16日-19日 | ISUジュニアグランプリ SBC杯(岡谷 | - | 2 | 3 | 3 |
2003年10月2日-5日 | ISUジュニアグランプリ チェコスケート(オストラヴァ) | - | 3 | 7 | 5 |
2002-2003 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
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2002年11月23日-24日 | 第71回全日本フィギュアスケートジュニア選手権(名古屋) | 5 | 6 | 6 |
2002年9月12日-14日 | ISUジュニアグランプリ ベオグラード・スパロー(ベオグラード) | 10 | 4 | 5 |
2001-2002 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
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2001年11月23日-24日 | 第70回全日本フィギュアスケートジュニア選手権(東京) | 6 | 7 | 7 |
プログラム
シーズン | SP | FS | EX |
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2008-2009[13] | ジプシーダンス 作曲:ジュスカ・グランペール 振付:荒屋真理 | リバーダンス 振付:宮本賢二 | |
2007-2008 | アルメニアン・ラプソディ 作曲:Are Gevorkian | ミュージカル『レ・ミゼラブル』より 作曲:クロード=ミシェル・シェーンベルク | スウェイ by プッシーキャット・ドールズ |
2006-2007[14] | ブルース・イン・ザ・ナイト 作曲:ルイ・アームストロング | 黒くぬれ 作曲:ローリング・ストーンズ | 大蛇 -おろち- 作曲:喜多郎 |
2005-2006[2] | キャラバン 映画『ショコラ』サウンドトラック 作曲:デューク・エリントン、ジョニー・デップ 振付:トム・ディクソン | シティ・オブ・ベイルズ 作曲:レス・バクスター 振付:トム・ディクソン | ハレム ボーカル:サラ・ブライトマン 振付:トム・ディクソン |
2004-2005[15] | キャラバン 映画『ショコラ』サウンドトラック 作曲:デューク・エリントン、ジョニー・デップ 振付:トム・ディクソン | ピアノ協奏曲『黄河』 作曲:洗星海、殷承宗、劉荘、盛禮洪、他 振付:トム・ディクソン | ミスター・モノトニー 映画『イースター・パレード』より 作曲:ジョニー・グリーン、ボーカル:ジュディ・ガーランド |
2003-2004[16] | アンセム 作曲:フランツ・ ランベルト | 映画『千と千尋の神隠し』サウンドトラック 作曲:久石譲 | ビリーブ・イン・ユアセルフ ボーカル:ダイアナ・ロス |
2001-2002 | - | Butterfly Lovers[15] | - |
脚注
- ^ 『日本女子フィギュアスケート オフィシャル応援ブック』実業之日本社、2004年11月、p.74
- ^ a b c 『フィギュアスケート選手名鑑 2006』新書館、2005年12月、p.20
- ^ 『ファンブック2009』p.58
- ^ a b 『応援ブック』p.75
- ^ 『フィギュアスケート日本女子ファンブック2009』扶桑社、2008年12月、p.60
- ^ 『ファンブック2009』p.96
- ^ a b 『日本女子フィギュアスケートキャラクターブック 2008-2009』マガジンハウス、2008年10月、p.43
- ^ 『応援ブック』p.77
- ^ 『応援ブック』p.74
- ^ 『応援ブック』p.73
- ^ a b 『ファンブック2009』p.57
- ^ Sportsnavi コーチへ転身した澤田亜紀の現在 フィギュアスケート育成の現場から(3)、2014年11月26日
- ^ 『キャラクターブック 2008-2009』p.45
- ^ 境田優「2006全日本フィギュアスケート選手権レポート」『フィギュアスケートDays vol.2』DAI-X出版、2007年3月、pp.36-47
- ^ a b 『応援ブック』pp.94-95
- ^ 『応援ブック』p.94, p.74, p.73