COBALT HOUR

ウィキペディアから無料の百科事典

『COBALT HOUR』
荒井由実スタジオ・アルバム
リリース
録音 1975年3月1日 - 4月25日
ジャンル ニューミュージック
時間
レーベル EXPRESS
プロデュース 村井邦彦
川添象郎
チャート最高順位
  • 週間2位(オリコン
  • 週間39位(オリコンデジタル)
  • 1975年度年間31位(オリコン)
  • 1976年度年間5位(オリコン)
荒井由実 アルバム 年表
MISSLIM
(1974年)
COBALT HOUR
(1975年)
14番目の月
(1976年)
YUMING BRAND
(1976年)
『COBALT HOUR』収録のシングル
  1. ルージュの伝言
    リリース: 1975年2月20日
テンプレートを表示

COBALT HOUR』(コバルト・アワー)は、荒井由実が発売した3枚目のオリジナルアルバム。オリジナルは、1975年6月20日に東芝EMIから、LP盤:ETP-72071とコンパクトカセット:ZA-1555・ZT25-325が発売された。

一時期、音源の原盤権の都合でアルファレコードから発売された[注釈 1]2000年4月26日にLPのブックレットを復刻し、バーニー・グランドマンによるデジタルリマスタリングで音質が向上したリマスタリングCD (TOCT-10713) を発売した。2005年3月10日から音楽配信を開始した。

解説

[編集]
  • 音楽配信を機に本人が監修して、全曲の英語表記を公式に発表した[1]
  • 発売時のミュージックカセットテープ(規格品番:ZA-1555)は、LP収録版と異なるミキシング版を収録した。再発売のカセットやCDは、LPと同じオリジナル音源を用いている。

収録曲

[編集]

CD

[編集]
全作詞・作曲: 荒井由実、全編曲: 松任谷正隆。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.COBALT HOUR荒井由実荒井由実
2.卒業写真 -Graduation Photograph-荒井由実荒井由実
3.花紀行 -Traveling Through Scatter Petals-荒井由実荒井由実
4.何もきかないで -Don't Ask Me Anything-荒井由実荒井由実
5.ルージュの伝言 -Lipstick Message-荒井由実荒井由実
6.航海日誌 -Logbook-荒井由実荒井由実
7.CHINESE SOUP荒井由実荒井由実
8.少しだけ片想い -I Love You More Than You Love Me-荒井由実荒井由実
9.雨のステイション -Rainy Station-荒井由実荒井由実
10.アフリカへ行きたい -Take Me To Africa-荒井由実荒井由実

楽曲解説

[編集]
  1. COBALT HOUR
  2. 卒業写真
  3. 花紀行
  4. 何もきかないで
    • 5枚目のシングル「ルージュの伝言」B面。
    • カバー:岡崎友紀(1975年)、小野リサ(2013年)
  5. ルージュの伝言
  6. 航海日誌
  7. CHINESE SOUP
  8. 少しだけ片想い
  9. 雨のステイション
  10. アフリカへ行きたい
    • 林立夫細野晴臣は、当初オーソドックスに演奏したが、細野が「1拍目と3拍目をあべこべにしてみよう」と提案し、実際に3拍目から始めたらリズムがすごくおもしろくなったので、そのアイデアを採用した[6]
    • のちに本人はパリ・ダカールラリーを観戦した。ラストの飛行機効果音は、1曲目「COBALT HOUR」冒頭へ回帰する。

参加ミュージシャン

[編集]
  • エレクトリック・ベース:細野晴臣
  • エレクトリック・ギター、アコースティックギター:鈴木茂
  • ドラム:林立夫
  • アコースティック・ピアノ、フェンダー・ローズ・ピアノ、クラヴィネット、モーグ・シンセサイザー、ハモンドオルガン:松任谷正隆
  • パーカッション:斉藤ノブ
  • ハーモニカ:松田幸一
  • フィドル:松任谷愛介
  • バリトン・サックス:原田忠幸
  • トランペット:福島てるよし、篠原国俊
  • トロンボーン:新井英治& his fellows
  • ストリングス:玉野嘉久& his fellows
  • フルート:山田やすひろ、早樫じゅんじ、相馬充
  • ハープ:今道美樹子
  • コーラス:ハイ・ファイ・セット吉田美奈子大貫妙子山下達郎伊集加代子

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 規格品番は、CD:35XA-7・32XA-123・34A2-30・ALCA-465・ALCA-9031・ALCA-5243、LP:ALR-4004、CT:ALC-504。
  2. ^ 「世田谷 由利子――あなたの為にチャイニーズスープ」(双葉社刊)のカニバリズムを示唆する調理シーン。

出典

[編集]
  1. ^ COBALT HOUR iTunes
  2. ^ 松任谷由実のトリビュート・アルバムDear Yuming』とNOKKOのオリジナル・アルバム『Viaje』に収録。
  3. ^ a b 松任谷由実のトリビュート・アルバムQueen's Fellows:yuming 30th anniversary cover album』に収録。
  4. ^ (各駅停話)西立川駅 ユーミンの歌詞に原風景 朝日新聞デジタル、2014年11月10日
  5. ^ 青梅線「西立川駅」の発車メロディー変更について JR東日本ニュース 2006年3月23日
  6. ^ 『僕の音楽キャリア全部話します』松任谷正隆、新潮社、2016年10月31日、ISBN-10:4103504811、ISBN-13:978-4103504818、71頁。

外部リンク

[編集]
  • 松任谷由実オフィシャルサイトによる紹介ページ