GENTO YOKOHAMA
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GENTO YOKOHAMA ゲント ヨコハマ | |
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建物の外観(2011年9月17日撮影) | |
地図 | |
店舗概要 | |
所在地 | 〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい5-1 |
座標 | 北緯35度27分41.4秒 東経139度37分37.8秒 / 北緯35.461500度 東経139.627167度座標: 北緯35度27分41.4秒 東経139度37分37.8秒 / 北緯35.461500度 東経139.627167度 |
開業日 | 2004年(平成16年)11月25日 |
閉業日 | 2015年(平成27年)1月25日 |
正式名称 | GENTO YOKOHAMA |
施設管理者 | 東急不動産、三菱地所[注 1] |
設計者 | 竹中工務店、アークデザイン |
施工者 | 竹中工務店 |
敷地面積 | 14,290 m²[1] |
延床面積 | 21,188 m²[1] |
中核店舗 | 施設参照 |
後身 | 未定 |
商圏人口 | 300万人 |
最寄駅 | 新高島駅(下車すぐ) |
最寄IC | みなとみらい出入口 |
109シネマズMM横浜 109 CINEMAS MM YOKOHAMA | |
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情報 | |
正式名称 | 109シネマズMM横浜 |
完成 | 2004年 |
開館 | 2004年11月25日 |
開館公演 | 「ハウルの動く城」 (宮崎駿監督)[1]他 |
閉館 | 2015年1月25日 |
最終公演 | 「ANNIE/アニー」 (ウィル・グラック監督)他 |
収容人員 | (11スクリーン)2,210[1]人 |
客席数 | シアター1:150席 シアター2:188席 シアター3:150席 シアター4:188席 シアター5:170席 シアター6:188席 シアター7:402席 シアター8:150席 シアター9:322席 シアター10:188席 シアター11:114席 |
設備 | 6.1chサラウンドEX、DTS、DLP |
用途 | 映画上映 |
運営 | 東急レクリエーション 相鉄ローゼン 松竹マルチプレックスシアターズ (共同事業体)[1] |
所在地 | 〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい5-1-2 GENTO YOKOHAMA2階 - 4階 |
最寄駅 | 新高島駅 |
GENTO YOKOHAMA(ゲント ヨコハマ)は、神奈川県横浜市西区みなとみらいにかつて存在した総合エンターテインメント施設。土地の貸し出しによる暫定施設として2004年(平成16年)11月25日に開業後、約10年が経過した2015年(平成27年)1月25日に営業を終了している(後節参照)。
概要
[編集]2004年2月に設置されたみなとみらい線の新高島駅は当施設の開業まで周辺一帯が空き地となっていたが、駅南東側のみなとみらい地区53街区における複合エンターテインメント施設として同年11月25日にグランドオープンを迎えた[1][2][3]。
当施設はシネマコンプレックス「109シネマズMM横浜」およびタイトーが運営するアミューズメント施設「横濱はじめて物語」からなるシネマコンプレックス・アミューズメント棟(建物全体は東急不動産および三菱地所が共同運営)、TBSテレビ(旧:東京放送)が運営するライブハウス「横浜BLITZ」(同年11月14日オープン[1])、テイクアンドギヴ・ニーズが運営する結婚式場(ハウスウェディング)「ベイサイド迎賓館・ベイサイドガーデンクラブ」(同年10月2日オープン[1])の3つのエリア(建物)から構成されていた[1][3]。
なお、施設名の「GENTO」(ゲント)は、“GENKI”(元気)な“ENTERTAINMENT”(エンターテインメント)の“OASIS”(オアシス)を意味する造語である[3][4]。
施設の閉鎖へ
[編集]当施設は恒久施設ではなく土地の貸し出しによる暫定施設であり、借用期間は開業より約10年間となる2015年6月までを予定していた[5][注 2]。近年は暫定施設の10年ルールが緩和されており、契約期間終了時期の経済状況などによっては数年程度延長される可能性もあったが[6]、2015年1月25日にシネマコンプレックス・アミューズメント棟の「109シネマズMM横浜」と「横濱はじめて物語」が営業を終了[4][7]。さらに、結婚式場の「ベイサイド迎賓館・ベイサイドガーデンクラブ」も6日後の1月31日には営業を終了しており[8]、これを以て当施設全体が閉鎖となった(敷地内通路は2月2日に閉鎖[9])。なお、ライブハウス「横浜BLITZ」はこれらの施設よりも早く契約期間終了まで約1年を残した2013年10月14日に最終公演(クレイジーケンバンドが出演)を迎え、閉鎖されている[10]。
- 閉鎖後の土地利用については後節を参照のこと
- 営業終了に向けた特別なイベント・クロージング作品
営業終了が近づくと、「FINAL GENTO」と題して様々なイベントやセールなどを実施。最終日には当施設の正面入口で「スチールパンオーケストララストライブ」も開催された。一方、施設内の109シネマズMM横浜でも1月17日〜最終日まで「Memorial Movies 横浜」として、スタッフのセレクトによる16作品がリバイバル上映(鑑賞料金:1作品500円)された。また同映画館のクロージング作品(最終上映作品)としては、閉館の前日(1月24日)より上映が開始された『ANNIE/アニー』で幕を閉じている[11][12][13]。
- 閉館日までのカウントダウンボード、閉館前日(2015年1月24日)撮影
- 109シネマズのお別れメッセージボード、来場者が自由に記入できた
施設
[編集]以下は営業当時の入居施設・テナントである。当施設の閉館に伴い、現在では全てのテナントが営業を終了(閉店)している。
メイン施設
[編集]- 109シネマズMM横浜[14](シネマコンプレックス、11スクリーン、全2210席) - 2015年1月25日閉鎖
- 横濱はじめて物語[17](アミューズメント・レトロテーマパーク) - 2015年1月25日閉鎖
- ベイサイド迎賓館・ベイサイドガーデンクラブ(結婚式場) - 2015年1月31日閉鎖、移転先として約1年後の2016年3月に開業した同地区4街区の商業施設「MARINE & WALK YOKOHAMA」内にウェディングゲストハウス「BAYSIDE GEIHINKAN VERANDA minatomirai (ベイサイド ゲイヒンカン ヴェランダ ミナトミライ)」をオープンしている[8][18][19]。
- 横浜BLITZ[20](ライブハウス) - 2013年10月14日閉鎖
その他のテナント
[編集]各テナントの詳細は公式サイト内にあった「ショップ&レストラン」のアーカイブも参照。
当施設開業時のテナント
[編集]- YOGEN FRUZ(ヨーゲンフルーツ)[1](フローズン・デザート・ショップ)[21] - 2007年閉店
- ハンプティー・ダンプティー 横浜みなとみらい店(生活雑貨) - 2015年1月12日閉店
- ジョナサン ゲント横浜店(ファミリーレストラン) - 2015年1月25日閉店
- Blenz coffee GENTO YOKOHAMA みなとみらい店(コーヒーショップ) - 2014年1月29日閉店[22]
- サンクス ゲントヨコハマ店(コンビニエンスストア) - 2014年12月31日閉店
途中から入ったテナント
[編集]- パールレディ 横浜GENTO店(クレープ・ドリンク・アイスクリーム) - ヨーゲンフルーツ跡地に2007年開店、2014年12月31日閉店
- みなとみらいビアガーデン(カフェ・バー/ビアガーデン)[注 3] - Blenz Coffee跡地にて期間限定(2014年4月[23]〜2015年1月25日)営業
ギャラリー
[編集]- みなとみらい大通りからの外観
(2013年9月22日撮影) - 109シネマズの出入り口(グランモール軸側)
(2013年9月22日撮影) - 横濱はじめて物語の出入り口(みなとみらい大通り側)
(2013年7月19日撮影) - みなとみらいビアガーデン
(2014年5月19日撮影) - 閉鎖前の横浜BLITZ
(2013年7月19日撮影) - ベイサイド迎賓館
(2011年9月17日撮影)
所在地・交通
[編集]神奈川県横浜市西区みなとみらい5-1
- 横浜高速鉄道みなとみらい線新高島駅下車(4番出口)すぐ
- 横浜駅東口より徒歩約7分
閉鎖後の土地利用
[編集]当施設の建物は閉鎖より1ヶ月以上が経過した2015年3月〜5月にかけて解体されている[5][13][24]。跡地(53街区)については横浜市に返還され、新たな開発事業者の公募を同市が同年8月より実施[5][13][25]。その後、2019年3月には大林組などによるオフィス・ホテル・商業施設・オープンイノベーションスペースなどからなる複合開発(2棟)の計画が決定した[26][27][注 4](2022年8月に開発街区の名称を「横浜シンフォステージ」に決定、2024年3月完成[29])。
- 53街区敷地内の暫定通路
すずかけ通り歩道橋(グランモール公園方面と接続)手前〜みなとみらい歩道橋(横浜駅方面と接続)手前を結ぶ当施設敷地内の通路(シネマコンプレックス・アミューズメント棟と結婚式場の建物の間にあった通路でグランモール軸の一部、グランモール公園方面から新高島駅に向かう際にも近道となる)についても2015年2月に柵で囲われ通行禁止となり[9]、当施設の解体工事と共に廃止(撤去)された。しかし、その後は53街区敷地内の「暫定歩行者通路」(直線の通路)として、ハイブリッド街路灯(太陽光発電と風力発電を利用し外部電源が不要で蓄電池を内蔵しているため、停電時にも点灯可能)を設置の上で再整備され、2016年3月より供用が開始されていた[30](※上記の再開発に向けて、2020年5月時点でこの通路は閉鎖済み[31])。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 開業時点での事業主体は横浜ブロードキンググループ(東急不動産、三菱地所、東京放送、テイクアンドギヴ・ニーズ)。
- ^ 借用期限がちょうど10年間とすると2014年11月頃までとなるが、当初より2015年6月までの予定だったのか、あるいは後に半年ほど延長されたのか正確なところは不明である。なお、2010年4月11日付の神奈川新聞の記事[6]では、当施設が「2014年11月に10年の期限を迎える」との記載がされている。
- ^ 「はなまるうどん」を展開する株式会社はなまるが運営。
- ^ なお、53街区は周辺の52街区や54街区と共に高さ300mまでの建物が建設可能な区域(ビジネスゾーンA)となっていた[28]。
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i “新高島に出現したエンターテイメント拠点 複合施設「GENTO YOKOHAMA」の全貌” (日本語). ヨコハマ経済新聞 (みんなの経済新聞ネットワーク). (2004年11月25日) 2015年1月28日閲覧。
- ^ “GENTO(グランドオープン)”. GENTO YOKOHAMA. 2015年1月28日閲覧。
- ^ a b c “複合娯楽施設「GENTO YOKOHAMA」オープン” (日本語). ヨコハマ経済新聞 (みんなの経済新聞ネットワーク). (2004年11月25日) 2015年1月28日閲覧。
- ^ a b “MM21地区の複合娯楽施設「GENTO YOKOHAMA」が2015年1月25日に閉店”. ヨコハマ経済新聞 (みんなの経済新聞ネットワーク). (2014年11月2日) 2015年4月22日閲覧。
- ^ a b c 「GENTO」が閉館 跡地利用「早い段階で公募」(タウンニュース<中区・西区版> 2015年2月5日号)
- ^ a b 横浜・みなとみらい21中央地区の土地利用で、暫定利用の「10年ルール」を一部見直し(神奈川新聞〈カナロコ〉 2010年4月11日)
- ^ GENTO YOKOHAMA閉店のお知らせ(GENTO YOKOHAMA 公式サイト内〈2014年11月1日付〉/※archive.isによるオリジナルのアーカイブ)
- ^ a b 移転のお知らせ(T&G:ベイサイド迎賓館 ベイサイドガーデンクラブ(みなとみらい)/ウェブ魚拓キャッシュ(2015年2月18日作成))
- ^ a b “横浜・みなとみらい地区周辺 最近の話 2015年2月 その2”. with Camera. Gooブログ (2015年2月13日). 2016年3月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月22日閲覧。
- ^ 9年の歴史に幕を閉じた、横浜BLITZ最終日の様子をレポート!(はまれぽ.com 2013年10月17日)
- ^ FINAL GENTO ありがとうがいっぱい!エンターテイメントがいっぱい!(GENTO YOKOHAMA 公式サイト内〈2015年1月5日付〉/※archive.isによるオリジナルのアーカイブ)
- ^ “1月25日に「GENTO YOKOHAMA」が閉館ー109シネマズMM横浜最終上映は「ANNIE」”. ヨコハマ経済新聞 (みんなの経済新聞ネットワーク). (2015年1月24日) 2015年4月22日閲覧。
- ^ a b c “惜しまれつつ1月25日に閉館した新高島の商業施設「GENTO YOKOHAMA」、当日の様子をレポート!”. はまれぽ.com. アイ・ティ・エー (2015年1月28日). 2015年4月22日閲覧。
- ^ “GENTO(109シネマズMM横濱)〈2004年11月25日アーカイブ分〉”. GENTO YOKOHAMA. 2015年1月28日閲覧。
- ^ kai-hei (2012年12月26日). “12/26【閉店】ハーゲンダッツ109シネマズMM横浜店”. 開店・閉店. 2015年1月28日閲覧。
- ^ “料金・割引サービス - 109シネマズMM横浜 (2013年5月30日アーカイブ分)”. 109シネマズ. 2015年1月28日閲覧。
- ^ “GENTO(横濱はじめて物語) (2004年11月27日アーカイブ分)”. GENTO YOKOHAMA. 2015年1月28日閲覧。
- ^ BAYSIDE GEIHINKAN VERANDA minatomirai 公式サイト
- ^ 2016年春、横浜みなとみらいに海を臨むウェディングゲストハウスがオープン(SPUR.JP 2015年8月18日)
- ^ “GENTO(横浜BLITZ) (2004年11月30日アーカイブ分)”. GENTO YOKOHAMA. 2015年1月28日閲覧。
- ^ “日本のSC (Shopping Center)「GENTO YOKOHAMA(ゲントヨコハマ)」(月刊誌『SC JAPAN TODAY』2005年1/2月合併号より)” (PDF). 日本ショッピングセンター協会 (2005年1月). 2015年1月28日閲覧。
- ^ “BLENZ COFFEE GENTO YOKOHAMA みなとみらい店 閉店のお知らせ - Beecomgroup ~ ビーコムグループ ~ ニュース”. ビーコムグループ (2014年1月8日). 2015年1月28日閲覧。
- ^ ゲント・ヨコハマに屋内型BBQガーデン「みなとみらいビアガーデン」(ヨコハマ経済新聞 2014年4月10日)
- ^ 109シネマズMM横浜(GENTO YOKOHAMA)解体への軌跡。(技術館写真匣 2015年5月24日)
- ^ “MM53街区の施設が閉鎖 跡地は市が公募”. 建通新聞<電子版> (神奈川県). (2015年1月6日) 2015年4月22日閲覧。
- ^ 53街区について:みなとみらい21中央地区53街区の事業予定者を決定しました (PDF) (横浜市財政局 平成31年 (2019年) 3月28日)
- ^ 「みなとみらい21中央地区53街区」の事業予定者に選定されました ~延べ面積約18万㎡の大規模複合ビルを開発~(株式会社大林組、京浜急行電鉄株式会社、新日鉄興和不動産株式会社、ヤマハ株式会社 2019年3月28日)
- ^ 横浜市都市整備局の「みなとみらい21中央地区地区計画」および「計画図」を参照。
- ^ みなとみらいの大規模開発「横浜シンフォステージ」に名称決定(Impress Watch, 2022年8月29日)
- ^ みなとみらい21地区53街区の暫定歩行者通路にハイブリッド街路灯が完成します! (PDF) (横浜市都市整備局みなとみらい21推進課 平成28年 (2016年) 2月23日 )
- ^ みなとみらい21中央地区53街区開発事業(日本の超高層ビル 2020年5月撮影、2020年7月15日閲覧)
外部リンク
[編集]- GENTO YOKOHAMA(公式サイト〈Wayback Machineによる2014年11月8日時点のアーカイブ/※archive.isによるアーカイブ〉)