Professional Disc
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Professional Disc PFD | |
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ソニー製Professional Discの『PFD23A』 | |
メディアの種類 | 光ディスク |
記録容量 | 片面1層23.3 GB 片面2層50 GB 片面3層100 GB 片面4層128 GB |
コーデック | MPEG-2 |
書き込み速度 | 最大172 Mbps |
読み取り方法 | 青紫色レーザー |
書き込み方法 | 相変化記録 |
策定 | ソニー |
主な用途 | 業務用ビデオ |
ディスクの直径 | 12 cm |
上位規格 | なし |
下位規格 | なし |
関連規格 | Blu-ray Disc |
Professional Disc(プロフェッショナルディスク) とは、ソニーが開発した相変化記録技術を採用した光ディスク(第3世代光ディスク)の一種。略称はPFDまたはPD[注 1]。
Blu-ray Discに採用されているものと同じ青紫色レーザーを採用しており、構造的には近いが両者に互換性は無い。
放送・業務用ビデオ機材XDCAMの記録メディアとして採用されている。
また、コンピュータ用補助記憶装置のメディアとしてProfessional Disc for DATA(PDD)が市販されている。
メディア
[編集]ディスクメディアのサイズは12 cm(5.25インチ)で、丸みを帯びたカートリッジに格納される。記憶容量は片面1層で23.3 GB、片面2層で50 GB、片面3層で100 GB、片面4層で128 GBである。書き換え回数は10,000回以上、読み取り回数は100万回、データの保持寿命は青紫色レーザーを採用したUltra Density Opticalと同じ50年以上とされる[1]。
ソニーからは1層から4層までそれぞれ『PFD23A』[2]『PFD50DLA』[3]『PFD100TLA』[4]『PFD128QLW』[1]が発売された。
またマクセルからは1層から2層までそれぞれ『PD-23SL』『PD-50DL』が発売された[5]。
読み書き機器
[編集]ディスクを読み書きするための機器は以下が発売された。
- カムコーダー - 『PDW-510』『PDW-530』[6]
- プレーヤー - 『PDW-V1』[6]
- レコーダー - 『PDW-1500』『PDW-3000』[6]『PDW-F1600』[7]『PDW-HD1550』[8]
- ドライブ - 『PDW-U4』[9]
Professional Disc for DATA
[編集]Professional Disc for DATA(PDD)はProfessional Discの規格をベースにして、データ用に特化したものである。
Blu-ray Disc用機器はもとより、Professional Disc用機器(XDCAM)での使用も不可能である。
内蔵型ドライブの『BW-F101』、書き換え型メディアの『PDDRW23』、追記型メディアの『PDDWO23』がそれぞれ2003年夏からサンプル出荷された[10][11][12]。
また2004年にソニーはUltra 160 LVD/SE SCSIを採用した『BW-RS101』、USB2.0を採用した『BW-RU101』、オートチェンジャー搭載の『BW-J601-10』『BW-J601-20』を発売した[13][14][15][16][17][18]。
沿革
[編集]- 2004年2月、プロフェッショナルディスク及びカムコーダーと編集機(XDCAM)を、1層23GBディスクとSD画像コーデックを搭載したXDCAMとして初めて商品化[19]。
- 2007年4月15日(現地時間)、NAB2007において、2層のProfessional Discに対応するXDCAMの発売を発表、記録媒体にソニーと米SanDiskが開発したフラッシュメモリの「SxS Memory Card」に記録する「XDCAM EX」の試作機を発表した[20]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 同じく光ディスクであるPhase-change DualもPDと略されるので注意が必要である。
出典
[編集]- ^ a b “Professional Disc(4層)”. Sony ProMedia. ソニー. 2020年7月22日閲覧。
- ^ “Professional Disc(1層)”. Sony ProMedia. ソニー. 2022年9月7日閲覧。
- ^ “Professional Disc(2層)”. Sony ProMedia. ソニー. 2022年9月7日閲覧。
- ^ “Professional Disc(3層)”. Sony ProMedia. ソニー. 2022年9月7日閲覧。
- ^ “放送用ビデオ製品「Professional Disc for XDCAM」”. マクセル. 2022年9月7日閲覧。
- ^ a b c 『放送業務用光ディスクを用いた、制作用カムコーダーとスタジオデッキ・モバイルデッキなど 全5機種を発売 ~ネットワークを活用したワークフローの改善により、番組制作業務の大幅な時間短縮を実現~』(プレスリリース)ソニー 。2022年9月7日閲覧。
- ^ “PDW-F1600 XDCAM™ 映像制作機材”. ソニー. 2022年9月7日閲覧。
- ^ “PDW-HD1550 XDCAM™ 映像制作機材”. ソニー. 2022年9月7日閲覧。
- ^ “PDW-U4 XDCAM™ 映像制作機材”. ソニー. 2022年9月7日閲覧。
- ^ 『業務用ストレージ向け光ディスクドライブおよびメディアを商品化~青紫色レーザーで12cmディスクに片面23.3GBのデータを記録~』(プレスリリース)ソニー、2003年4月8日 。2022年9月7日閲覧。
- ^ “ソニー、ディスク容量23.3GBの内蔵型光学ドライブ ~青紫色レーザーを採用し、追記・書き換えが可能”. PC Watch. インプレス (2003年4月8日). 2022年9月7日閲覧。
- ^ “ソニー、片面23.3GBの書き換え/追記型12cm光ドライブとメディアを発売”. ASCII.jp. 角川アスキー総合研究所 (2003年4月8日). 2022年9月7日閲覧。
- ^ 『News and Information 青紫色レーザーを用い、23.3GBの大容量記録が可能な業務用光ディスクドライブおよび同ディスクドライブを搭載したオートチェジャー 発売』(プレスリリース)ソニー、2004年2月2日 。2022年9月7日閲覧。
- ^ “ソニー、青紫色レーザーの23.3GB光ディスクドライブ ~オートチェンジャーも”. PC Watch. インプレス (2004年2月2日). 2022年9月7日閲覧。
- ^ “ソニーマーケティング、青紫色レーザー採用の業務用光ディスクドライブ『BW-RS101』など4製品を発表”. ASCII.jp. 角川アスキー総合研究所 (2004年2月2日). 2022年9月7日閲覧。
- ^ “ソニー、青紫レーザー使用の光ドライブとオートチェンジャー”. ITmedia NEWS. アイティメディア (2004年2月2日). 2022年9月7日閲覧。
- ^ “ソニーマーケ、青紫色レーザーを使った大容量業務用光ディスクドライブ2機種を発売”. CNET Japan. 朝日インタラクティブ (2004年2月2日). 2022年9月7日閲覧。
- ^ “ソニーマーケティング、23.3GB大容量記録が可能な光ディスクドライブ「BW-RS101」などを発売”. INNERVISION (2004年2月2日). 2022年9月7日閲覧。
- ^ Sony Japan | 技術情報|放送局用プロフェッショナルディスク記録技術 - Sony Japan
- ^ 【NAB2007】ソニー,フラッシュ・メモリ採用機など業務用HDTVビデオ・カメラを強化 - Tech-On! 2007年4月16日
外部リンク
[編集]- プロフェッショナルディスク - 商品紹介
- SonyDrive Storage Solutions - ウェイバックマシン(2007年1月1日アーカイブ分) - ストレージ(データ記憶装置)
- Professional Disc for DATA - ソニーストア
- PDW-U4の説明書