£
古代ローマの通貨リーブラのアルファベット表記である libra の頭文字 L から採られた。リーブラは天秤を意味し、そこから質量の単位、質量1リーブラの銀の価値へ変化した。なお、「#」とは同じ由来である。
$の縦棒や¥の横棒と同様に、横棒が1本と2本でも同義である。
使用状況
[編集]使用頻度は、まったく用いない通貨もあるなど個々に異なる。
イギリス・ポンド、イタリア・リラ、アイルランド・ポンド[注 1]は「£100」と数字の前にスペースを置かず、イスラエル・リラはイスラエルの頭文字を添えた I£ を[1]、エジプト・ポンドは LE が多用され、エジプトの頭文字 E を添えた E£ や £E も散見される。トルコ・リラは TL 、新トルコ・リラは YTL を多用する。
コンピュータでの扱い
[編集]イギリスの古い文字コードであるBS 4730(ISO/IEC 646 GB)は、0x23 に £ を割り当てていた。0x23 は ASCII で「#」であり、£ を定義していないASCIIでは £ を # で代用する事例もみられる。
HTML文字参照では、£ で £ を表示できる。
Unicodeはポンド記号とリラ記号をそれぞれ定義しているが、リラもポンド記号表記が推奨されている。
記号 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 名称 |
---|---|---|---|---|
£ | U+00A3 | 1-1-82 | £ £ £ | ポンド記号 |
£ | U+FFE1 | - | £ £ | ポンド記号(全角) |
₤ | U+20A4 | - | ₤ ₤ | リラ記号 |
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ プントとも呼称される。